2006年11月17日
過去最高の好景気って、どーよ?
>内閣府は11月の月例経済報告で、景気の基調判断を「回復している」と9カ月連続で据え置くことで最終調整に入った。2002年2月から始まった現在の景気拡大局面が11月で58カ月となり、これまで戦後最長だった「いざなぎ景気」(1965―70年、57カ月)を追い抜いたとの判断を示すことになる。
日本経済新聞11月14日
好景気の記録更新?確かにテレビやマスコミ報道では景気の良い話(セレブな生活がどーのこーのだとか)で盛り上がっているようにも見えるけど…、どうも実感が湧かない
ほんまのところどーなん?というわけで、ちょっと調べてみる。
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財務省が発行している「年次別法人企業統計調査(平成17年度)」によれば、
>売上高は1,508兆1,207億円で、前年度(1,420兆3,559億円)を87兆7,648億円上回り、対前年度増加率は6.2%となった。
>経常利益は51兆6,926億円で、前年度(44兆7,035億円)を6兆9,891億円上回り、増加率は15.6%となった。
確かに景気は上向きらしい…。でも、調査対象となった企業の区分を見てみると???
資本金10億円以上の中堅~大企業の解答率は93.8%。標本数と推計母数にも差がなく、”統計”としては信憑性がある。でも資本金1億円以下の中小企業について言えば、解答率はそこそこ高いが標本数と推計母数にトンデモナイ開き!
全体のわずか0.5%の解答を持って”統計”と呼ぶには、あまりに乱暴すぎない?
「とりあえず大手企業の動向を押さえておけば問題ないだろう」
というのが財務省の発想なんだろうか。
しかしそれでは、華々しい”勝ち組”と同等、それ以上に、苦しむ”負け組”のニュースが飛び交う今の状況に説明がつかない。にも関わらず「景気拡大」を謳うお役所、マスコミの方々。
このズレを生んでいる理由は何か?引き続き考えてみます。
byひろ
- posted by taka at : 10:00 | コメント (3件) | トラックバック (0)
コメント
本屋に行っても、起業の本とかいっぱいあるし、人気ブログランキングにもそんなサイトがいっぱいあるけど、実際のところは起業ってそんなに盛んじゃないってことなんでしょうか?
たしかに、「簡単!」とか「あなたもできる!」とか言われるほど、難しそうですけど。。
はっちゃくさん、こんにちは。
>実際のところは起業ってそんなに盛んじゃないってことなんでしょうか?
国際比較以外の国内のデータですが、
中小企業白書によると、
開業率は3%台後半です。
(ちなみに、廃業率は6%台)
既存のデータからは確かに少ないですね。
ただし、調査対象外と思われる、
サイドビジネスで起業している人は、
実際にはもう少し多いと思います。
でも、肝心のデータが無いのが問題ですね。
日本は、少子高齢化・人口減少ということが問題として
クローズアップされていますが
起業率が高まらないと、新しい雇用が生まれにくいと思います。
というのも、政府が雇用対策をしていていも、肝心の
企業側が、従来からある会社だと年功序列型なので
頑張っても、収入自体が上がらず、リストラ予備軍になってしまいます。
やはり、起業率を高めないといけないですね。
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