2009年10月15日
「企業を共同体に変えるには?」④~共同体変革の実験が示す可能性
シリーズも佳境に入ってきました。第4弾目は、今まで共同体について様々な視点で紹介されていますが、今回は中でも画期的な特徴を紹介します。 😛
以下に紹介するるいネットの記事は、行き詰まりを見せる現代社会を誰もが当事者になり得る新しい社会へ変る突破口として、共同体企業で実験された成功例を元にその可能性を考察しているものですが、この実験が画期的というか一般企業の方にはショッキングな内容だと思います。
本題に入る前に応援 お願いします。
それは、「指揮系統」を撤廃すること。
会社に指揮系統が無くなればどうなる?社員は何をしたらいいのか?混乱の極みではないか!!が大方の思いでしょうが、
そこが共同体企業たるゆえんであり、そもそも序列(肩書き)やそれに付随する命令系統が無いから共同体なのです。
では誰が経営方針など、企業の行く末を左右する方針はどこから出てくるのか?との疑問も出てきそうですが・・・
答えは簡単!共同体では社員全員が出すのです。勿論、認識力の高い社員が自然とリーダーシップを取るのですが、皆の賛同(共認)により決定されるのです。
共同体では全員が経営者となりますが、そんな形式的なことより重要なのは同じ思いを全員が共有(共認)することで強固な組織体をつくることです。
その画期的な変革を紹介した「共同体変革の実験が示す可能性」を紹介します。
>共認運動を実現してゆくうえで、今求められるのは、共認圧力の形成であると思う。それもマスコミ・学者に代わる大衆みんなの共認圧力が必要である。そのためには、みんなが社会に向かって発信してゆけばいい。(雪竹さん)
どうすれば、社会を変えられるの?るいネットの中心テーマはこのお題に結集されている。世直し、社会統合という言葉を使いながらこれまでどこか遠く感じていた。その根本理由と実現の糸口がこの1週間で見えてきた。
社会をどう変えるか、その先には共認社会の実現という大きなイメージがある。では、どうすれば共認社会に転換できるのか?
既に私権社会は終焉しており、人々の意識は共認原理で動いているにも関わらず、一向に変わる兆しが見えない。マスコミや政治家が旧観念で人々の共認を支配しているからという答えは一面の事実ではある。当然、それに対抗するための人々の共認を結集する場の創出という課題があり、それがなんで屋でありるいネットである。しかしここでもまだ距離があるように感じていた。具体的にどうすればいいのか?あるべき理想はあるが方法論を模索中、答えは保留状態にあった。
実は私が仕事をしている会社でこの1週間で大きな変化が起きている。
私の会社は共同体組織でありながらつい最近まで仕事の効率上の理由で指揮系統を温存させていた。
30年に及ぶ共同体総括の上で指揮系統は共同体の実現において百害あって一利なしという事実認識に基づいて行われた。
今回の変化とは具体的には指揮系統を放棄するというたったひとつのシステム変更である。さらに社内のNET投稿版になんであれ「おかしい?なんで?」と思うことは投稿しようという規範が徹底されたことである。社内の投稿システムの若干の修正はあったものの、大半は既存の社内NETシステムを使えた。
実際翌日から毎日多くの投稿がなされ、みんなが何を考えているか、何が問題か、どうすればいいかに自然と意識が働くようになった。共認圧力が作動し出した。と同時にそれまで指揮系統による私権規範圧力がいかに共同体の実現を阻害してきたか僅か1週間で実感することができた。
共認圧力を主圧力源とする共同体実現の可能性が大きく一歩開けた。
ひとつの体制を変えること、しかしそれは誰もが疑わず信じてきた会社の根本体制、それがこれほど効果があるとは・・・これは共同体一企業内部の話に過ぎないのだろうか?
同じような方法論が社会空間での共認圧力の創出にも適用できるのではないかと考え始めている。指揮系統を放棄するという方法論が社会空間においてはどのような形として適応できるだろうか?今感じているのはインターネットの可能性である。日常関係・体制とは全く異なる別の社会空間を用意する。
>ネットの最大の可能性は、誰もがより広い社会に向かって発信できるというところにあり、発信の輪が広がってゆけば、共認圧力の形成は可能であると思う。(雪竹さん)
まずは12歳以上の国民全成員にインターネットを義務付ける(あるいは低所得者には配送する)、それだけでいいように思う。当然、経済の活性化にも繋がる。国レベルで無理であれば最初は地方の小都市や町発でもよいだろう。まだアイデアレベルではあるが、決して不可能な話ではない。(すでに同様の方法を実践している事例は韓国にもあるらしい。)
当然、推薦サイトの紹介や投稿への報酬、読了、評価等ネット環境が整えば多彩にみんな共認を創出していくことは可能である。
記事では、一企業のことだけでなく+αの可能性も示しています。私権圧力が衰弱した今、企業に限らず広く社会においても一人一人が当事者になることで活力を上げることが最大のポイントなのです。
共同体における社内ネットの効用について、詳しくは別稿で改めて紹介したいと思います、お楽しみにしてください。長らく読んでいただきありがとうございました。
- posted by miyashow at : 19:54 | コメント (2件) | トラックバック (0)
コメント
>「市場社会で永世固定の身分制度はなくなった」とか「市場社会では個人の才覚次第で成功するチャンスが開かれた」という話は、「資本主義がすばらしい」と宣伝するための看板にすぎない。しかも、こういうウソが教科書で教えられている
これ、そのまま信じていました。「そうなんだ~」って。
教科書に載っていることは正しいと、思い込んでいたんですよね(>>「市場社会で永世固定の身分制度はなくなった」とか「市場社会では個人の才覚次第で成功するチャンスが開かれた」という話は、「資本主義がすばらしい」と宣伝するための看板にすぎない。しかも、こういうウソが教科書で教えられている
これ、そのまま信じていました。「そうなんだ~」って。
教科書に載っていることは正しいと、思い込んでいたんですよね(><) そう思うと・・・ こどものころに「なんで資本主義が素晴らしいの?」「なんで自由がいいの?」「なんで個人が絶対なの??」などと疑問を投げかけても、ちゃんと答えられる(応えてくれる)先生っていなかったかも。。
>ふぇりちゃんへ
コメントありがとう☆
>これ、そのまま信じていました。「そうなんだ~」って。
>教科書に載っていることは正しいと、思い込んでいたんですよね(>
こういった嘘を吹き込むのに、最も有効な方法が教育なんだそうです。無意識のうちに刷り込まれてしまうので、自らは気づけないといいうことがも恐いですね~。
だからこういった思考停止状態から脱するためにも、①なんで?と考えること②周りに発信して評価を仰ぐことがセットで重要になってきます。
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