2010年08月13日
企業を活力ある場に変えたい!共同体化への理論的基盤(5)
こんばんは
さて、「共同体化への理論的基盤」も第5回を迎えました。
現在、社会が抱える、活力衰弱、経済破綻、精神破壊、環境破壊という諸問題を生み出した市場社会。
>いったい、人類はどこで道を誤ったのか?
今回からいよいよ、この古代から現代に至るまで、思想家の誰一人として追及してこなかったが故に、理論的には全く未明の領域、市場社会の背後にある、「性」や「女」を追求する段階(性市場・性闘争)に突入 して行きます。
応援してね
ニ.基点は、私婚⇒私権の共認と私権闘争
私たちは、こう考える。全ての生き物は、闘争も生殖も全てを包摂した集団(=本書ではそれを本源集団と呼ぶ)の中で育まれ、進化してきた。人類も同じであって、人類五〇〇万年の歴史の99.9%は本源集団のもとにあり、過酷な闘争=生産の営為も、心を開き合う仲間との親和も、あるいは喜びを与え合う男女の和合も、それら全てが包摂された集団の中で人類に進化してきた。そこでは互いの性充足や親和充足を母胎として、皆で課題を共認し、規範を共認して(正確には、これらの共認に収束することによって)集団を統合し、他方、人類の命綱とも言うべきこれらの共認充足を破壊する性闘争や自我(エゴ)は、固く封印されてきた。
つまり、人類の歴史のほとんどは、闘争も生殖も全てを包括した集団として存在しており、実は現在のような家庭と職場や学校など集団がばらばらに存在し、各個人毎に分断化された状態にあるのは、人類の歴史上ほんの0.1%程度でしか無く、ある意味、現在の集団のあり方のほうが、人類の長い歴史上から見ればいびつな状態にあるのです。
だが、約1万年前、弓矢が発明されて人類が洞窟から山野に進出した頃から、自然圧力その他の外圧が低下してゆき、それに伴って規範その他の集団収束力も低下していった。しかし、多くの哺乳類がそうであるように、人類も母系集団を踏襲し、採取部族から農耕部族に変ってからも、豊かで平和な共同体生活を営んでいた。ところが、父系集団に転換した遊牧部族は、女たちの持参財を契機に私有意識を蔓延らせ、しだいに私権集団化してゆく。そして遂に、6千年前、遊牧部族によって、掠奪闘争の幕が切って落とされた。掠奪闘争は部族から部族へと玉突き的に拡がり、数百年もしない内に本源集団(=母系集団)は悉く解体されて、武力支配の巨大国家の下にバラバラの個体として組み込まれていった。(注:西洋人は皆殺しの掠奪闘争によって警戒心と自我の塊となっていったが、東洋の方は、皆殺しではなく概ね服属の形をとったので、氏族集団の色彩が強く残っている。中でも掠奪闘争が始まる前に日本に漂着した縄文人≒日本人は、2千年前まで掠奪闘争を知らずに人類本来の本源集団を維持していた、先進国には稀有な本源性の強い民族である。)
人類の長い歴史の中では、これまで皆が当たり前と思ってきた私権社会数千年の歴史と言えども、実は0.1パーセントでしかないのですね
行き詰った現在社会の根っこは、6千年前の略奪闘争にあり、本源集団が破壊されたことに始まりますが、本文にもあるように、中でも私権時代の歴史が短く、本源性を色濃く残しているのが日本人なのです。
現在、先進国の中でも、日本において共同体的組織がどんどん増加しています。‘70年の貧困の消滅以降、私権原理は衰弱の一途をたどり、本源潮流に乗った共同体企業から活力を向上させていっています。
是非、日本から企業をはじめとする集団を共同体化しながら、市場原理の限界を最初に突破したいものです。 😀
- posted by tamimaru at : 0:16 | コメント (2件) | トラックバック (0)
コメント
私はまだ入社して1年しか経っていないので
>私も会社に入った時、毎日とってもキラキラ 活き活き 楽しそうにしている先輩を見て、
>先輩たちはどんなすばらしい毎日を送っているんだろう なんて思っていました
まだこんな風に想っていたんですが♪、
>何年かたった今…
>同じ会社、同じ環境で働いているのだから、現実的に起こっていることは、そうそう変わらない
>違うのは、現実をどう捉えるか、どう深めるのかの部分だったんだなぁ って気がつきました
これすっごく気付きでした!なるほど、確かに感トレに参加し始めて8ヶ月ですが前よりも“ありがたい”と想うことが増えたな~って感じます。
自分たちでつくってきた先輩からこういう話が聞けてとっても嬉しかったです。ありがとうございました(*^^*)
>感トレで一体になった女たちの感覚が男の人たちの実現への羅針盤になる。
★常に女性陣の想いがすりあっていて、ブレが少ないから、「○○さん個人の意見や想い」というわけでなくて、みんなの想いを羅針盤にすることができる。だから、判断がし易い。
とても助かっています。
コメントする