2021年12月28日
【世界情勢を読み解くには?】19世紀のロスチャイルド
〝これからは探求の時代〟ブログでは、現在激しく動いている世界情勢を、歴史をさかのぼって解き明かしていきたいと考えています。
前回の記事では、”西欧主導で拡大してきた近代市場が崩壊→次なる展望を見出す必要がある”ということを提示しました。次なる展望を見出すためには今まで世界はどのような勢力に動かされて来たのかを掴み、その意図に同化しなければ見えてきません。
その初回として、【資力で世界を支配してきた】ロスチャイルドの出自からさかのぼって解明していきます。
金融勢力の中でもそのトップに君臨するのがロスチャイルド家です。世界中の銀行と中央銀行を束ね、株式市場やマスコミをはじめとする、世界中の企業を支配しています。
【資力】で世界を支配してきたロスチャイルドですが、ロスチャイルドはもともと【資力】を持っていません!【資力】がなくとも世界を支配しているのです。
なぜロスチャイルド家はそんな力を手に入れられたのでしょうか。
■そもそも金貸し勢力(金庫番)って?
金庫番=金(Gold)を預かっている番人
現在の紙幣による取引が始まる以前のヨーロッパ諸国では、各国は金・銀・銅でつくられた延べ棒やコインを発行し、取引を行なっていました。
中でも金は特に高価で、盗まれたり、すり減って価値が落ちたりしないために、丈夫な金庫を持つ金庫番に金を預けた。これが金貸し=金庫番の始まり。
そのうち金庫番は、預かる金が10分の1程しか動かないことに気づく。残りの10分の9は金庫から出ていかない。
⇒動かない9割の金を使って、金が不足している貴族や商人に対して、土地や住居、会社の経営権等を担保に金を貸し付け、返ってこない場合に、その担保を回収することで大きな利益を得る構造を見出す。
ただ、金やコインだと重すぎて大量の取引がしにくいことから、金庫番は、金の代わりに預かり証を発行。この預かり証が金と同等の価値があるという構造を作り出した。⇒紙幣の始まり
また、動かない9割の金を使って、金欠の商人にあずかり証を発行すると、市場には、預かった金よりも多くの預かり証が発行される=架空の金が増える⇒【信用創造】
ロスチャイルドを含む金貸し勢力はこの構造を使って、元手が0でも、他人から金を集めその金を動かすことによって莫大な富を生み出していった。
■ロスチャイルドが力を持ち始めたのは250年前
機械によるモノづくりを武器に戦争と貿易で財を成したヘッセン家の金庫番かつ資産運用係として任命された。
ロスチャイルドの対象は、もともとお金を持っていた国王・商人ではなく、産業革命を背景に、のし上がろうとしていた産業家だった。
ロスチャイルドの名前が一層大きくなったのは、イギリスVSフランスのワーテルローの戦い。
ヨーロッパの覇権をかけた争いで、イギリスは国債を発行して戦費を賄っていた。したがって、イギリスが負けた際にイギリスの国債は大暴落します。
イギリスの勝利で終わった戦いだったが、イギリスの国債は暴落をしていた。
なぜなら、ロスチャイルドが持っていたイギリスの国債を売りに出したから。
→ロスチャイルドはヨーロッパ全土の郵便事業を担っていたタクシス家との関係を深く、ヨーロッパ全土に情報網を張っていたことは周知されていた。ロスチャイルドが国債を売った=イギリスの敗北ということを予期した人々は、一斉にイギリスの国債を売りに出し、大暴落。
一方で、ロスチャイルドは底値になったイギリスの国債を買いあさっていく。←イギリスが勝利することは情報網のおかげで分かっており、国債が高騰すると知っていたから。
印象操作で国債価格を操って、ロスチャイルドは一気に大金持ち(異次元の金持ち)になっていき、中央銀行を支配していった。つまり、金貸しの【資力】の本質は、〝量より動き〟動かす力がものをいうのです。
国債を買うということは中央銀行を支配し、国家を牛耳っていく事になる。イギリスの中央銀行を支配したことで莫大な資産を手に入れたロスチャイルドは、世界各国の中央銀行も支配していくこととなる。そうして、世界市場の紙幣の量=流れを思うままにしていた。
そこから19世紀は表向きは大英帝国が世界の覇権を握り、実態としてはロスチャイルドが世界を支配していた。
- posted by yosigoe at : 23:16 | コメント (2件) | トラックバック (0)
コメント
中央銀行の通貨発行における二つのサギのことが書かれてないですね
一つはネズミ講としての詐欺
借金時に通帳などの紙切れに数字を書いてお金を生む方法以外には通貨発行されていません
世の中のお金は全て借金です
極端な例ではある国で20年倍返しの契約で100兆円発行したら10年後にはお金はゼロです
後は借金だけで抵当の持参は全部没収されます
これがネズミ講です
二つ目はバクチ経済を自在に操作する詐欺
市中銀行に指導して株式投資する人に沢山融資させれば株価が上がっていきます
それをどんどん繰り返せばバブル経済に株価がなっていきます
そしてピークになった時、キュッと融資を絞れば株価が暴落します
世界大恐慌の時は24時間コールローンが使われました
通貨発行を制するものは、株バブルで儲け、バブル崩壊でオプション取引を行って皆の総額だけ儲け、二足三文になった会社を買い占めて自分のものにしさらに儲けます
日本のバブル崩壊でも似たような手口が使われています
これはリチャードヴェルナーさんが書いた、円の支配者という本を読めば赤裸々に書かれている内容です
つかこの問題を考えられるのなら、この二つのサギを理解してないと話にならないと思います
コメントありがとうございます!
ご指摘のように「ばくち経済を自在に操作する詐欺」=株式支配に関しては次回の投稿でも解明してゆきたいと思っています^^
国家から紙幣発行権を奪ったり、信用創造で無限にお金を生み出したり、株式市場を支配したり…やりたい放題にみえますが、市場の拡大が停止した今彼らは何を考えているのでしょう?そこをどんどん解明していきたいですね!
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