2007年01月25日
キャリア教育の本質は、社会の統合にある。~某中学校『よのなか科』の事例分析~
いよいよ、大学生は就職活動シーズンの到来ですね。
最近では、内定者の辞退率や早期退社率が上昇し、
企業とのミスマッチが加速中です。
みっちーさんの「使えない新人」も上記の現象事実であり、教育機関の最後の歯止め・対応策として「大学のキャリア教育」などが活発化しています。かなめんたさんが問題指摘しているように、結局は「どうやって教育するの?」という教育問題に収束します。当然、もっと早くから教育しなければ間に合わないという期待が高まり、最先端では「小中高でのキャリア教育」が焦点となっています。
今日は、具体的に
「キャリア教育で、何を教えているの?」
という実践例を紹介します。
続きは、ポチポチ してから読んでもらえると嬉しいです
東京都の公立中学校初の民間出身の校長に就任し、「学校の改革」という公的なプロジェクトに挑戦している藤原和博氏。「世の中のあらゆることが統合される本質的なキャリア教育」を目指す「よのなか科」という授業を、自ら教壇に立って実践している。
キャリア教育の本質は、
「世の中のあらゆることの統合にある」
この切り口に、大いに納得です 😀
換言すれば、
キャリア教育の本質は、社会の統合にある。
では、具体的な実践の中身は
★全教科が包括されるような、“世の中のあらゆることの統合”にある
⇒例えば「人間の知恵で商品の付加価値はどれだけUPするか」といったテーマ設定
⇒参加者(生徒、保護者、見学者ら)は「自分ならどんな商品をつくるか」と問いかけられる
⇒「自然に帰るタイヤ」「ガラスのように透き通ったゴム」などのアイデアを生徒が発言
⇒普通の友だちの言葉を聞きながら世の中の奥行きを知り、世界観が広がっていく
⇒時計の文字盤に使われる夜光塗料が1kg100万円もする、という事実を告げられた時、一同は「エーッ!」と声をそろえて驚く。ゲストの話に、全員が食い入るように耳を傾ける。「これが“教育的瞬間”」
⇒一生忘れない体験。こういった発見をどれだけ生み出せるかで、自分も世界を変えるような仕事をしたい、と思わせることができる。
「よのなか科」では、保護者や見学者も参加することを要請される。
「学校経営を教職員だけで行う時代は終わった。地域や保護者も経営のパートナーに巻き込んで、共同責任で行っていかなければいずれ行き詰まる」
有名人の講演などは、どこの学校もやっているが成果が上がらない。
多くの場合、講演形式は一方通行なので大概「へぇー」で終わり印象が薄れていく。
しかし、大人も含めた全員参加型の「よのなか科」という授業スタイルは新しい。
又、地域で特化した企業経営者の身近な話題は記憶に残り易い。
さすがに、民間企業出身の校長らしい発想だと思う。
事例からの類推だが、やや「ものづくり」への偏りが懸念される。
対象が「世の中のあらゆること」であれば、もっと対象範囲を拡大すべきだ。
キャリア教育の本質を「社会の統合」と捉え、
教科の枠を超える必要に迫られているのなら、
「社会の構造理論」を教えるべきなのではないか?
そのためには、教える側も相当勉強しなければならない。
貴重な体験も、構造認識によって実現思考へ向かうことができる。
中学生でも、否、余計な観念の少ない中学生だからこそ可能性を秘めている。
類塾ネットは、小中高生を対象とした実現態の一つです。
是非、ご覧になってください!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
はっしー でした
- posted by hassy at : 19:02 | コメント (3件) | トラックバック (0)
コメント
訴訟社会への変化を強要する年次要望書
すっかり有名になった例の毎年アメリカからつきつけられている年次要望書だが
http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-j200…
>この法の関係を知っておけば、最近の規制緩和の流れの意味も分かりやすくなりますね。
すいません~。。。無知なもんでわからないです。。。
規制緩和の流れの意味はどんなもんなですか?
>この法の関係を知っておけば、最近の規制緩和の流れの意味も分かりやすくなりますね。
すいません~。。。無知なもんでわからないです。。。
規制緩和の流れの意味はどんなもんなんですか?
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