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2007年03月22日

産業革命と工場法の成立

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ちょっと、時間が空いてしまいましたが、今回は労働基準法の前身と呼ばれる工場法の成立までを追いたいと思います。
工場法誕生の背景には、18世紀後半の産業革命による社会問題の勃発が大きく関係します。
1.産業革命
世界で最初の産業革命はイギリスで起こります。イギリスは元々毛織物が盛んで、植民地からの資本蓄積や原材料供給の点で他国に比べ、工業化に到る土壌が整っていました。
工場での労働者は、始めは機械製品に押されて仕事を失った手工業従事者や第2次囲い込みと呼ばれる農業の拡大化に伴い農村を追われて都市に流入した農民でした。しかし、その後経営者は、特に技量が必要ではない為、賃金が安い女や子供を労働者として使い始めます。
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2.社会問題の発生
下記はその当時の労働状況です。
1832年イギリス児童労働調査委員会の報告書には、
・6週間に渡って、少女たちが朝3時から夜10時ないしは10時半まで働かされたこと。
・5分でも遅刻すると、賃金を4分の1カットされること。
・事故で指を無くした少女もいたが、その段階で賃金支払いが停止されたこと。
などが書かれています。
また、紡績工場では、綿ほこりだらけで空気が悪く、そんな環境で長時間働き続けると、当然肺病になったりして、寿命も短くなります。
当時の平均寿命調査では、産業革命で有名なリヴァプールの労働者の平均寿命はなんと15歳しかなく、今のように寿命が長くはないと言っても、知識人の平均寿命は35歳だったとの事なので、異常なくらい短命だった事がわかります。
そして労働者は、平均寿命だけでなく、平均身長もどんどん小さくなっていく。これには、イギリス陸軍も戦争になった時に問題だと考え始め、政府としても、放ってはおけなくなってくる。
また、増え続ける都市人口に対して住宅の供給や下水道の整備が追いつかず、失業や低賃金も相まって、世界で最初のスラム街がリヴァプールやマンチェスターに生まれます。
こうした状況の中、当初はあくまで、経営者と労働者の契約の自由から、労働問題は個人も問題とされてたのが、さすがに放っておく事は出来ずに社会問題として大きく取上げられるようになります。
3.工場法の成立
そのような社会問題を受け、イギリスでは世界で最初に1833年工場法が制定されます。(ちなみに日本では1911年に工場法が制定されます。)
工場法の内容は、繊維工業の工場で9歳以下の少年労働を禁止、13歳未満のものの労働時間を一週間48時間、18歳未満のものは一週間69時間としたものです。
労働時間を制限する法律は、これ以前にもあったのですが、工場法は工場監督官の制度もつくったので、これで法律が実行されるようになります。
ただし、この工場法の対象はあくまで、年少者の保護を目的としたもので、一般の労働者には適用されず、雇用契約は自由の原則はそのままであり、立場の弱い工場労働者の労働環境や貧困は解決される事なく、同様な状況が、フランス、ドイツへと広がっていきます。
次回は、労働組合の成立から労働基準法の成立までを追って行きます。

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