2007年11月24日
『子供の生活10年変化』~私たちの役割は?~
●るいネット 「主体性の喪失から、主体性の再構築へ」より
現在は主体性ゼロの状態から、主体性の再構築という過程に入っており、それはとりあえず意味の探索に向かう。この意味の探索において、最初に見つけた意味が仲間である。そして、仲間を飛び越えて、社会的に意味がありそうな課題(勉強、授業)への収束し始めた。この手順で主体性を再構築し始めている。
今日は、上記の「若者の意識潮流」を裏付けるような、興味深い調査結果を紹介します。
その前に、ポチッと応援よろしくお願いします。
ありがとうございました 😀
●博報堂生活総合研究所「子供の生活10年変化」2007.10.31より
アフターバブル・キッズ徹底調査 結果発表
~1997年と2007年、日本の子供の意識と行動はどう変わったか?
増やしたい時間は「睡眠時間」が約65%。
「時間」「いい成績」「自由」が欲しい子供たち。
「本をよく読む」子供は37.6%に。10年前より約15ポイント増加。
博報堂生活総合研究所では、10年前(1997年)に行った、小学4年生~中学2年生対象の「子供調査」を、今年(2007年)、同年代の子供たちに行いました。この調査結果から、”アスターバブル・ギッズ(1992~97年生まれ)と、10年前の子供たち(1982~87年生まれ)との生活行動や意識を比較分析しましたのでご紹介します。
【要旨】
1997年調査では、他者との人間関係や社会システムの変化に対してスイスイと機敏に適応する子供の姿を”アメンボキッズ”と名づけました。一方、2007年調査からは、ゆとりが減り忙しくなった子供たちが、勉強やスポーツや人間関係のバランスをとりながら、やりくりしている姿 が見えてきました。
今の子供たちは、学校で緩やかな「関係」を確保、家でしっかり「休息」を確保、興味関心の場で「自我」を確保と、”暮らしの3点確保”を意識し、バランスをとって生活しています。社会の閉塞でもある「失われた10年」に生まれ育った子供たちゆえの特徴です。
私は、調査結果にある「暮らしの3点確保」という表現が大変気になり、違和感を覚えました。
調べて見ると、 「3点確保」とは、ロッククライミングなどの「岩登り」の用語です。
何故、このような登山用語を用いるのか?その背景は?
この問いに対しては、久米信行さんのブログ「企業経営に生かすブログ道」の記事が大変参考になります。
以下、生活総研「子供の生活10年変化」~キッズ向けブログサービス~ より引用させて頂きます。
アフターバブル・キッズは,忙しい中でも「学校」「自宅」「習い事・部活」のバランスを取りながら,自発的で前向きに暮らしていることが分かります。よく言われるような,対人関係が苦手で,引きこもってゲームばかりをして,習い事や部活にも関心がないという子供たちのイメージとは違うようです。どうやら,イメージとは逆のベクトルが働いているようにも見えます。
しかし,その一方で,既存のブランディング・マーケティング・広告が効かない「新しい生活者」が育っている予感がします。そのキーワードを,生活総研では「減欲内向」と指摘しました。
この10年間で,どうしても欲しいものが思い当たらない子供たちが増えて,とうとう4割を超えてしまいました。一方で,流行っているものを人より詳しく知りたい子供たちは,半数を割ったのです。遠くても,品数や種類をおいてある店,安い店,親切な店員がいる店まで行く子供たちも減っています。そして10年前には存在しなかったインターネットの検索サイト利用キッズは7割に迫る勢いです。
つまり,これまで欲しかったものとその見つけ方と,これから欲しいものとその見つけ方には,大きな断層があるように見えます。
そこで,生活総研では,3点確保の暮らしの裏にある
「学校で関係確保」 →「深交欲」満足
「家で休息確保」 →「快復欲」満足
「興味関心の場で自我確保」 →「育自欲」満足
という新しいウォンツに着目して,
「3点確保」 → 「3点融和」
に導くための,新しいビジネス・商品・サービスの可能性を示唆しました。
広告代理店である博報堂は、今回の調査を今後のマーケティングに生かす意図があります。
彼らは、子供たちの姿を岩登りに例えて、「不安定で収束軸が無い」と分析し、新たな収束先の必要性までは分かっているようです。しかし、無圧力の過保護空間で育ち、自己中化した子供たちに対して、従来の需要発の発想では通用しないと思います。又、久米信行さんが提案する「キッズ向けブログサービス」には可能性を感じますが、主体性を喚起し適応力が育つような中身が問題となります。
調査結果からは、ますます仲間収束が強まり、読書の増加や興味ある話は自分で調べる(探索)など新しい傾向が顕在化しています。いよいよ「主体性の再構築」が本格化しているのではないでしょうか。
主体性の再構築のためには、単なる場の提供では不十分です。
家庭や学校という無圧力空間から脱却するためには、現実の圧力に直結した課題が必要です。
今や、少しでも「(社会的に)『意味』がありそうなこと」が、探索すべき課題の中身となるでしょう。
そこでは、私たち大人側も認識転換が求められており、「事実の共認」が不可欠となります。
10年前の子供たちは現在20~25才。
既に、学生(就活生)や新入社員、入社3年以内の若者になっています。
そして、現在の10~15才の子供たちは、調査結果にあるように更に変化しています。
私たちも、「時代の変化は早い」などと言っている場合ではありません。
何故なら、あと10年もすれば今度はこの子供たちの世代が、『社会』に出ていくのですから・・・・
はっしー でした
- posted by hassy at : 20:33 | コメント (4件) | トラックバック (0)
コメント
わかります~。。
1年生が質問してくれるようになると、スッゴク嬉しいです!
最初は、手取り足取りだけど、質問してくれるようになると、
「こんなのわからないなんて・・・心配だなぁ、まかせられないなぁ」
とは、思わなくって、
「ちゃんと、仕事してくれてるんだなぁ~」
って安心します。。
>後輩ができたら、しっかり課題共認して、こちから伝えられる物はすべて伝え、
その上で一緒にさらなる追求をして、成果を上げていきたいと思います。
応援してます★
誰がどんな仕事をしているかを知るだけでも
仕事場って案外スムーズにいくんですよね~。
外資系のオフィスで1人1ブースの会話も
ほとんどないような絵を良く見ますが
個人で仕事できる限界ってあるし
なにより、つまらないそう。無駄に見える会話でも
結構新しい発見だったり聞いてもらってたりするし。
どこの会社でもすぐに取り入れるべきですね。
シンガポールで沈没中の女子大生です。
社内ネットとか社内広報とかって仕事を円滑にする重要なツールなんでしようね。
聞くに聞きづらい環境だと人は成長できないし、良好な人間関係と競争ですなんでしようね。
愛沙の「実践現代中国語単語集」
浮気・遅刻・早退・ドタキャン..「言い訳辞典」!
こちらにもお越しください。
みなさんコメントありがとうございまっすvv
★イクラさん
>1年生が質問してくれるようになると、スッゴク嬉しいです!
やっぱり、そうなんですね!
先輩方はいつだってあったかい目で見守ってくれている♪いつも私が質問したときに、丁寧に答えてくれる先輩方に感謝しています☆
★ジーさん
>誰がどんな仕事をしているかを知るだけでも
仕事場って案外スムーズにいくんですよね~。
ですよね~☆ちょっとした気配りのやりとりができるし、何より仕事は1人でやるもんじゃないですもんね!
どこかでかならず誰かとかかわっている!
みんな薄々気づいているはずです!
★中国語アドバイザー愛沙さん
>社内ネットとか社内広報とかって仕事を円滑にする重要なツールなんでしようね。
そうなんです!生のやりとりができることがポイントなんです!違和感をもったこと、嬉かったことなど、みんなのためになる(やる気アップに繋がる)ことをリアルタイム発信・受信できることで、仕事でも成果に繋がっているのだと思います♪
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