2010年01月26日
「共同体の挑戦シリーズ2」~権力体より共同体のほうが適している~
こんにちは みかんです
今回は、「共同体の挑戦シリーズ」の第2回目
このシリーズでは、共同体企業って一体どんな企業?共同体企業と普通の企業では何が違う?
ということを具体的に知ってもらい、共同体企業の魅力・可能性に迫ります
では前回の復習から、
>当初、設計集団として出発した共同体・類は、これまでに教育、農園、地所等、次々と様々な業種の生産集団を作り出し、『なんでや露店』と『るいネット』を両輪にして、マスコミに代わる共認形成の場を構築する新しい社会事業を世に問うところまできた。
※「共同体の挑戦シリーズ1」~若き事業家たちと確かな時代認識~より
これまで、共同体・類グループは常に現実の社会を対象化し続け、その変化に柔軟に適応し続けてきましたが、その最も大きな原動力となっているのが、
的確な時代認識であり社会を構成する人々の意識を探る姿勢です。
シリーズ第2回目となる今回は、
その類グループの時代認識の確かさと、どのように組織を作ってきたかをご紹介します。
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では本題に入っていきましょう 😀
るいネット『共同体の挑戦』より
■ 権力体より共同体のほうが適している
私たちはすでに37年前から、貧困が消滅し(=物的な欠乏が飽和限界に達し)、生産様式が工業生産から意識生産(設計や教育や情報あるいは風俗や介護等、知識や親和を産み出す生産様式)に移行してゆくことを、はっきりと見抜いていた。貧困の時代なら、誰もが私権(地位やお金)を求めて必死に働く。そこでは集団は、成員の誰もが私権の獲得に強く収束することによって、自ずと統合される。
90%の家庭が、生きていく為の食料以外に、三種の神器(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)を
揃えられるだけの余裕があるという事実をもって日本では貧困が消滅した
しかし、貧困が消滅すると、私権の確保は第一義的な価値ではなくなり、人々はその為に必死に働こうとはしなくなる従って、私権(資本)によって企業や社会を統合することが、困難になってゆく。それに、意識生産では、機械ではなく、働く者の労働力(知識力や親和力)が唯一の生産力である。だから、意識生産では、労働力=人間の能力それ自身が、生産の主人公となる。そこでは、集団(ひいては社会)を資本力の様な私有権力で統合するよりも、皆(仲間)の共認によって統合する方が上手くゆく。つまり、脱貧困の時代には、権力統合体より共認統合体の方が適している。
工業生産の時代には生産力が資本力に規定されていました。しかし意識生産の時代の生産力は、協力して人々の意識をつかみ答えを紡ぎ上げていく力=労働力に規定されるようになります。
その意味をより深く知るために、「生産、生産関係。これらの概念が新たな意味を持って生まれ変わる」(るいネット)より引用します 😉
>サービス業や知的産業(意識生産)にしたところで、モノや目に見えるサービスという形に転換しない限り、私的な交換関係に乗らず、お金にはなりません。つまり公務員や一部の知的特権階級を除いて、それ以外の活動は社会的評価の対象になりません。生産活動の範疇からは除外されています。つまりこれなどは私的交換という「生産関係」が「生産」の概念を逆規定し、言葉のもつ意味を狭めている事例です。
>しかしよくよく考えてみれば、人間は集団動物であり、社会的存在でもあります。言うまでもなく飯を食ったり、私的交換をしたりするだけの存在ではありません。もっとトータルな適応存在のはずです。つまり集団や社会を統合するための活動や、とりわけ集団や社会を圧力状況の変化に対して観念を用いて状況を読み、答えを探りその蓄積を共有することは人間が適応していく上で不可欠な活動です。
共同体・類は、その様な時代認識に基づいて作られた。従って、創立当初から、経理・財務を含む全情報を全社員に公開する情報公開システムを作り上げ、誰もが状況を把握できるようにして、その上で、全員が取締役となって経営に参画する合議体制を構築し、皆で組織や事業の方向を決定してきた。
それを聞いて、未だに信じられないという顔をする人が多い。だが、民主主義を口にするのなら、 日々の生産の場=企業を、真っ先に皆のもの=合議体に変革するのが本当ではないのか。 誰もが日々エネルギーの大半を費やしている生産の場を権力体のままにしておいて、 はるかに遠い国会に何年かに一回投票するだけの、西洋式の民主主義など、全くの偽物である。
時代は、私権の追求を活力源としていた私権時代から、人と人との関わり合いの中で活力が生まれる共認時代になり、集団も資本力の様な私有権力で統合するよりも、皆(仲間)の共認によって統合する方が上手くゆく。
つまり、集団を統合するには権力統合体ではなく共認統合体の方が適した時代となったのです
そして、共認統合体を実現するシステムとして、
1.全員が経営や財政情報を把握し成員の末端まで外圧を掴める情報公開システム
2.全員が取締役となって経営に参画する合議体制システム
が構築されて来ました
次回は共同体企業の原動力を生み出す合議体制システム。
そしてその鍵となる「事実の共認」について扱っていきます
ぜひご覧下さい
- posted by mikan at : 21:37 | コメント (3件) | トラックバック (0)
コメント
褒める、よくわかるのですが・・・
どうしても違和感を感じる自分もまた居ます。
責任を果たす前に不満ダラダラな方を
最近よく見るからかもしれません。
確かに男からすると、“褒めるなんて・・・”と照れみたいなものがないでもない。
でも、褒めてほしい=“存在そのものを認めてほしい”と捉えてみると、納得がいきます。
いろいろ試してみます。
褒めるって、当たり前のことを評価するってことかも!
男だと出来て当たり前と思っている些細なことでも、女の子は評価してもらいたい=褒めてもらって充足したいってことなんですね☆
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