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2010年04月14日

“周りと一緒に成長する会社” 株式会社柳月

sanpouroku_okasi.jpg
みなさんこんにちは
共同体ブログに仲間入りしました、はるっこです
どうぞよろしくお願いします。
さっそくですが、今回は“周りと一緒に成長する会社”をご紹介します★
その名も、株式会社柳月という、女の子なら誰でも大好きなスイーツ を売っているお菓子屋さん です
“周りと一緒に成長する会社”ってどういうこと~?
と気になった方は、続きをどうぞ☆
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この株式会社柳月は、創業の地である帯広を中心として、北海道内に展開。
北海道の素材にこだわった美味しいお菓子
忙しくてもいつも気持ちのよい接客をしてくれる店員さん 😀
そして、採用人数のなんと100倍の4000人という学生が
採用試験に応募してくるということなのです
そこで、その秘密は何なのか??を調べてみました
◆ポイント1 お菓子を通じて人々の心を結んでいきたい、という理念
柳月には『五つの誓い』と呼ばれる企業理念があります。
株式会社柳月HPより引用)

私たちは、お菓子を通じて、家族の絆を結び、人と人との心を結びます。
1. 私たちは、心を結ぶ団欒(だんらん)をお手伝いします。
2. 私たちは、心を結ぶお菓子をつくり続けます。
3. 私たちは、心を結ぶ、接客・サービスを行います。
4. 私たちは、地域社会と心を結びます。
5. 私たちは、心を結び、幸せを目指します。
この『五つの誓い』の達成に、全社員が一丸となり、日々努力をしている会社です。

柳月のすごいところは、この理念がちゃんと現実に実践されているところです
◆ポイント2 社員の充足を考えている
hanbaiin.jpg
柳月では、社員への研修・支援体制がとても充実しています。
グローセンパートナーメールマガジンより抜粋)

~入社前~
入社前に柳月の「商品知識」のテスト。その合格は100点を取ること!
100点未満は不合格。合格するまで追試を継続。
合格するまで追試を継続するのは、商品についてお客様に完璧に答えることができる
ようにするためです。99点できていても、残りの1点分をお客様に聞かれて
答えられなかったら、お客様に不信を与えてしますからです。
ここまでやって、ようやく基礎の出来上がりです。
~入社式~
4月1日に入社する時に、「3月31日までは辞めないこと」を新入社員と約束。
1年間頑張ることが勉強であり、覚悟を醸成することが狙い。
覚悟もあるでしょうが、“1年間は勉強のつもりで頑張れ!”という企業側の姿勢が
安心感も社員に与えることができると思います。
自分に対する自信のなさで辞めてしまう社員もいるでしょうから。
~新入社員研修~
新入社員研修では、社長が仕事の社会的使命を4時間話をするそうです。
原価についても説明。コツは「分かりやすいこと」。
原価の詳細を説明した後に、
1.1つのケーキを壊すと、16個のケーキを売った分の利益がなくなる
2.5分無駄なことを考えると、16個のケーキを売った分の利益がなくなる
3.店舗では最低1時間○○○円売らないと利益が出ない
など誰でもわかる表現で新入社員に伝える。
集団を維持するためには利益を出すことは必要!という想いあっての研修ですね。
~店舗に出る前に~
2週間、模擬店舗で接客の練習・チェック。これも合格しないと店舗にでられない
これには、店側の品質を保つという意味はもちろん、いきなり圧力や緊張感の高い
現場に出す前にみっちりと指導をして、社員が安心して働けるよう準備期間を設けているんですね。
syainkensyu.jpg
新入社員の研修以外でも
○店舗が前年比のある一定率を超えると、店舗に報奨金を出す
○管理職研修で、ビジネスゲームをやりながら管理職を教育
○社員の技能面でも会社は惜しまず支援。その結果、数々の賞を受賞☆
 (業務終了後に、全ての道具・材料を自由に使って、自分の技を磨くことができる)
このような様々な社員への支援体制が敷かれています 😀
最近の若者は、報酬的な喜びよりも、非報酬的なこと(自分の成長・褒められること)に喜びを感じる
という実感から、社員が成長できて、自分が認められる場を仕事の中にちりばめていると感じました。
本当に社員を大切にしています。

社員をこんなに大切にしているからこそ、イキイキと働くことができ、
そしてそれがお客様へも伝わっていきます。
◆ポイント3 お客様の充足を大切にしている
柳月がお客様の充足を大切にしていることは、上記の研修・指導を経た社員の接客はもちろん、
その商品の値段設定 に端的に表れています
柳月のお菓子は非常に値段が安く、ワンコイン(500円)でなんとケーキが3個買えます!
今、日本の家族の平均人数は3人弱であり、お母さんがそんなに気にせず自由に使えるのが
500円くらいということから、柳月は500円にこだわっているのです。

(書籍『日本でいちばん大切にしたい会社』p153より)
この記事を書くにあたり、実際に私も柳月さんのお菓子を食べてみましたが、とっても美味しい
この味だったらもっと値段を上げることができる=もっと儲けることができる
にもかかわらず、お客様のためを本当に想うからこそ、その値段にまで本気でこだわっているのです 😀
sanpouroku.JPG
◆ポイント4 地域の充足を大切にしている
「そんなに安くて美味しいなら、全国展開したらいいのに~」と思ってしまいがちですが、
柳月がそれをしないのには訳があります。
(書籍『日本でいちばん大切にしたい会社』pp167-168より)

「わが社はお菓子だけ売っているわけではありません。
お菓子といっしょに“北海道”も包んで売っているのです。
本州では北海道を包めませんから。
わが社は、これからいろいろなことがあっても、この北海道を離れる気はありません」
(中略)
「北海道もいっしょに包んで売っている」というのは、「十勝の自然の恵みがあっての柳月」という、創業者の田村英也さんから脈々と流れている柳月の魂、心なのでしょう。

また、地域への貢献のために、インターンシップの受け入れや講演活動も積極的です。
ジョブ・ジョブとかちより引用)

当社人事部では、地域の活性化のために、主にインターンシップの受け入れを行っています。
十勝地域では1年に平均して5~6校。札幌・釧路地区を含めると、年に20校以上、
1回に付き3名ほどの学生を受け入れキャリア教育に協力しています。
 また、教育機関からの講演依頼は基本的に断らず、100%受ける姿勢をとっています。
地域の学生が将来の進路を考える時に、1つでも2つでも、役立つことができれば、との思いです。

「地域社会の形成を担っていくんだ!」という強い思いがあるからこその行動ですね。
sweetpia_mainimg.jpg
“十勝の自然を舞台にお客様と触れ合う”というコンセプトの柳月の工場:スイートピアガーデン
**********
「少しでも多く利益を上げたい、儲けたい」という意識とは全く違い、
「周りのみんなに充足してほしい、みんなで成長していきたい」という意識で貫かれ、
社員の充足、お客さんの充足、地域の充足=共認充足を基盤にしている。
そこで働く人も、お客さんも、地域社会の人々も、みんなの活力を上げている、
だからこそ、会社自身も成長していく=“周りと一緒に成長する会社”なんだと思います

 

コメント

ギルド社会について、初めて知りました!
ギルド社会は、市場の拡大のなかで衰退していったんですね。
社会の状況の変化によって、生産集団の形態も変ってきたんですね・・
次回の『株式会社の成り立ち』も楽しみにしています♪

  • にしか☆
  • 2010年7月31日 22:40

>にしか☆さん
ありがとうございます☆★☆
改めてギルドを振り返ってみて、周囲の環境の変化によって集団形態も顕著に変化することがわたしも実感できました♪
次回もよろしくお願いします^^/

  • shimaco
  • 2010年8月2日 07:02

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