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2011年02月16日

【元気な会社】シリーズ 第10弾 『沖縄教育出版』 ~朝礼で女性の安心基盤をつくる会社~

こんばんは。いよいよ元気な会社シリーズの最後の会社です。
本日は日本で一番長く楽しい朝礼のある会社 株式会社沖縄教育出版をご紹介します。
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写真はこちらからお借りしました。
沖縄教育出版さんの朝礼は平均して1時間前後、長い時は3時間も行われるそうです。
しかも、多くの皆さんが思うような退屈な朝礼ではなく、楽しい朝礼とのことなのです。
そして、沖縄教育出版さんは朝礼が長いだけでなく、業績も好調なすごい会社なのです。
まずは紹介から。。。。
出版と名前はついていますが、商品は化粧品が30%、健康食品が70%のみんなの健康に貢献する会社です。業績は売り上げが14~18億円、経常利益は3~4億円で、経常利益率が20~30%の驚異的な会社なのです。
社員数は158人で、90%が女性と言う女性中心の企業です。扱う商品も女性向けのものですね~ 😛
こんな沖縄教育出版さんの「元気」の秘密に今日はせまっていきます~♪

0.プロローグ
1.板室温泉大黒屋
2.あらき
3.辻谷工業
4.キシ・エンジニアリング
番外編・元気な会社は日々のやり取りも素敵☆+゜
5.未来工業株式会社
6.おざさ
7.伊那食品工業株式会社
8.ハッピーおがわ
9.医療法人鉄蕉会亀田総合病院
10.沖縄教育出版(←ここまできました♪)
11.まとめ

続きの前に・・・
↓ ↓
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■朝礼で安心基盤の共有
沖縄教育出版さんはちょっと検索するとたくさんのブログやHPで取り上げられています。
かなり多くの社外の方々も朝礼に参加していて、参加された方々がそのすばらしさについていろいろなコメントを書いてくださっています。たくさん真似したい、いいところのたくさんある会社ですが、今回はとりわけ有名な、「朝礼」を中心に記事にしたいと思います。
朝礼は「ファシリテーター」といわれる二人の司会で進行します。
プログラムは、
1. お喜びの声の紹介
2. 感謝したい社員の紹介
3. わっしょい体操、ハッピー体操
4. 私の小学校時代いちばんの思い出
5. 最近うれしかったこと
6. 私のお得意様自慢
7. 新入社員コーナー

などです。
このプログラムと女性社員が90%というところに着目 🙄 してみたいと思います。
プログラムを見てわかるように、直接的な仕事の業務連絡のようなものはなく、客先や社員への感謝や社員同士の充足が中心になっています。
それも、どう考えても業務と関係ないと思われる小学校時代思い出なども扱われています。
ここで、いつもサロンで一緒に話し合っている女性Tさんから、身近なエピソードをもらいました。お正月にTさんたち女性社員8人で新年会を行った時のエピソードです。

新年会で、改めて自己紹介をやったそうなのですが、その自己紹介に既にお互い知り合いにもかかわらず3時間もかかったそうです。どういうことかというと、自己紹介だけで3時間も盛り上がったそうなのです。そして、とっても充足した新年会となったそうなのですが、その話を聞いた我々男性メンバーは?????でした。自己紹介で盛り上がる?充足する?多分、多くの男性はピンと来ないのかもしれません。
しかし、Tさん曰く、自己紹介で皆が話す、子どもの頃の体験やこれまでの経験を聞くことで「私も同じ」や「そんなことが楽しかったんだ」等々、過去の体験を共有して行くことで、充足できるポイントを共有できてすごく安心できたとのことなのです。
まさに、女の安心基盤の共有過程だったようなのです。


話を沖縄教育出版社さんに戻すと、この朝礼の中身は充足体験の共有を目的にしているように思います。それは、90%を占める女性社員の安心基盤造りなのではないかと思うのです。
■女の安心基盤⇒共同体経営
川畑社長の講演会の内容を取り上げたブログにこうあります。
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「一人ひとりの命が輝く経営」
沖縄は今も縄文が生きている。
人は命は連鎖の中で生かされているし、命をまわしあって<ユイ(結)マール精神>互恵社会の中で生きている。
1986年に国立ガンセンターで左腎を摘出した経験から「命って何なのか」を学び、一人ひとりの命が輝く経営を目指しています。
人間が幸せに暮らすために事業経営がある。
事業経営とは「総合芸術」であり、幸せの追求である。
障がいと健常、パートと正社員などの枠組みを超えて、「共に学び、共に育ち、共に働き、共に生きる」ポスト資本主義の人間尊重の命の経営を実践し、和道社会の実現に尽力してまいります。

株式会社沖縄教育出版 代表取締役社長 川畑保夫
沖縄教育出版川畑社長~命の講演会!より転載
川畑社長は共同体という言葉こそ使っていませんが、当に中身は共同体経営であると思います。女性の安心基盤の構築によって共同体を作り上げているのだと思います。
■沖縄教育出版の成功の構造
沖縄教育出版さんは朝礼の前に地域の清掃などもしていますし、様々な地域・社会への貢献の委員会やサークルなども持っています。そして、お客さんに対しては、親身になって=顧客を対象化して、お客さんにとって最も良い自然食品や化粧品は何かを考えて対応しています。
お客さんが家に帰ってくる時間をしっかり押さえていて、電話で「お帰りなさい」と挨拶してから商品(健康食品など)の感想を聞いたりするそうです。ただひたすら、顧客の様子をケアしていく事で、自然と注文が集まる会社なのです。
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沖縄教育出版さんは、「I am OK! You are OK! We are OK!」という社是に現れているように、自分も仲間もお客さんもみんなで充足しましょうという事を一生懸命考えている会社なのです。
「朝礼」の場で仲間社員の充足を共有していますが、その時同時に仲間社員をしっかり対象化しています。しっかり対象化しているから感謝⇒充足という構造になっているともいえます。
つまり、毎日如何に充足するかを考えること=対象(社員)の事を考えることを第一にしている。そして、その対象をそのまま地域の人や顧客に広げている会社なのです。
■充足の羅針盤は?
では、どうして沖縄教育出版さんは、こんなにスムーズに充足に向かって行けるのでしょう?誰でもつらい仕事より、充足できる仕事に向かいたいと考えていると思うのですが、なかなか難しい課題です。
そもそも、人にとって何が充足か?の答えは何なのでしょう?
人それぞれとか思っている方もいるのではないでしょうか?
実は、人にとっての充足の羅針盤は、女性社員の安心基盤から生まれているように思います。どうしたら充足できるかは、女性同士の充足体験の共有が核なのではないか?と思うのです。
改めて考えてみれば、かつての共同体は母系集団でした。そして。母娘関係を基盤にして、同じ充足体験を女同士で共有していました。その安心基盤があるから女同士のつくる充足共認が共同体の核として、そして、様々な外圧に対する羅針盤として、機能していたのだと思います。つまり、女性たちが「いい!」と思う方向が充足の方向なのです。沖縄教育出版の川畑社長は、女性の多い会社と言うことも含めて、女性の安心基盤=共同体の核を作ることに成功していると思います。そして、『「共に学び、共に育ち、共に働き、共に生きる」ポスト資本主義の人間尊重の命の経営を実践し、和道社会の実現に尽力してまいります』という川畑社長のお思いとしっかりかみ合っているのだと思います。

 

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