2011年09月19日
経営者の視点に学ぶ~ただの居酒屋ではない、もはや人材コンサル会社、有限会社てっぺん代表取締役の大嶋啓介氏に学ぶ
こんにちは 類グループ社会事業部の吉田です 😀 。
経営者の視点から、謙虚に学ぼうシリーズとしての第二回目。今回もとっても素敵な会社、『有限会社てっぺん』の魅力について紹介していきたいと思います。
◆有限会社てっぺんとは?
有限会社てっぺんとは、「日本一の朝礼」でも話題となり、全国から年間で5000名を超える人たちが視察に訪れる、人気『居酒屋』です。来てくれたお客さんを元気にする日本一の居酒屋になることはもちろんのことですが、てっぺんの目指しているものは、もっと先の、大きな野望を成し遂げることにあるのです!
それは、『次代の日本を担える、尊敬される大人を増やすこと』。
てっぺんの特徴は、代表取締役社長の大嶋啓介氏を中心として、『夢』と『活力』に溢れたある人材育成を実現させていることにあります。それは社内にとどまらず、セミナーや講演会という形で狭い殻を突き破って、他の外食産業を始め、一般企業、果ては主婦や子供たちにまで「共に学び、共に成長し、共に勝つ」ことの真髄を伝え、『本当のリーダー育成』を目指しています。
では、その魅力の出所を徹底的に解明してみましょう。
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◆大嶋啓介氏とは何者なのか?
大嶋啓介氏の講演会や紹介文を見ると、誰もが感じるのは、とにかくものすごく熱い漢(オトコ)だと言うことです!彼の話は、本気で皆に期待してくれていることが伝わってくるので、人を引き込む魅力を感じさせます。それだけ、彼は常に本気で、人に、そして課題に、向き合っています。
経歴を見ると、その性格も頷けます。
まず、前提として、彼の祖父も父も啓介氏本人も、人望が厚く非常に真っ直ぐなタイプの人間のようです。
-経歴概略-
喫茶店を営んでいた祖父の影響で飲食業への充足イメージが早い段階で固まり、将来、飲食業の道に進むことを決心。
母親の強い奨めで、1年間サラリーマン生活を経て、『サービス力』と『人間力』に定評のある『かぶらやグループ』の経営する居酒屋に晴れて就職。
そこで8ヶ月で新規店店長(当時24歳)に抜擢されるも、「チームがうまくまとめられない」という、大きな壁にぶち当たり、苦悩。
自分の中では答えが出せないと、研修に参加。そこで、自分の欠乏や足りない部分を直視できるようになり、大きな転機を迎える。
彼の欠乏とは、「本気で熱くなれる仲間がほしい」ということ。
またそのために足りない部分は、
「日本一のチームをつくりたい」
「スタッフの可能性を引き出すリーダーになりたい」
という実現の意思(本気度)が足りなかったこと。
まず自分が本気じゃないと誰も着いて来ない!人にも、課題にも、本気でぶつかるリーダーになることを意識する。
意識化されたことで一気に好調に転じ『かぶらやグループ』業績No.1を挙げ続ける。その業績を受け、2000年から和食統括店長に昇格。店長会議のプログラム作成、店長教育を担当
その傍ら、全国の話題となった飲食店舗には実際に足を運び、店長に業績好調の秘訣をヒアリングすることを実施。(年間で100軒のペース)
『かぶらやグループ』の東京進出の推進役として「飯場銀座店」を立ち上げ、開業前の日課「朝礼」を実施。全国区の注目を集めるようになる。
’03年に『かぶらやグループ』退職し、同年7月 (有)てっぺんを設立(当時30歳)。
’04年1月「てっぺん自由が丘店」を、11月 「てっぺん渋谷店」をオープン。
’05年8月「てっぺん桑名店」をオープン。
’06年8月「てっぺん男道場」をオープン/「渋谷女道場」をリニューアルオープン。
’09年1月「魚のてっぺん」をオープン。
◆大嶋啓介氏の企業観1 スタッフ間の肯定し合う空気づくり「本気の朝礼」
「本気の朝礼」とは、
「店をかたちづくるのは何よりも人」という考え方を
スタッフ全員が理解し、実践してくれることを実現する為の
一番重要な日課です。
そこでは、課題をすり合わせると共に、スタッフ間の肯定し合う空気づくり、充足イメージを共有するなど、まさに人が店を形づくることを体現する試みをしています。
具体的な内容は、
(1)スタッフ全員が1分間目を閉じて、将来自分がなりたい姿をイメージすることから始めます。
(2)日々変わっていく「感謝」や「夢」をテーマにした思いを巡らせ、各スタッフが大きな声で発表します。
(3)挨拶の訓練をします。
(4)自分以外のスタッフの素敵ポイントを気合を入れ発表します。
(5)最後は互いに握手を交わして営業開始。
充足イメージを膨らませる肯定空間がてっぺんの強みになっていそうです。
◆大嶋啓介氏の企業観2 自社の枠を超えて「共に学び、共に成長し、共に勝つ」関係をつくりたい!
「共に学び、共に成長し、共に勝つ」というフレーズは、大嶋氏の文章の中に本当に良く出てくる言葉です。そして、その実現を目指して『居酒屋甲子園』というイベントの開催を実現させました。
『居酒屋甲子園』とは、全国の居酒屋から、5店の上位入選店舗を選出。各店舗が、活動報告のプレゼンテーションを行い、最終的に日本一の居酒屋を決定するものです。
居酒屋同士が「共に学び、共に成長し、共に勝つ」という関係で、働いている人たちに、夢を持ってチームで目標を達成することの素晴らしさを知ってもらい、お互いに成功事例を学びあえる場をつくりたい、そんな熱い想いが形になったものです。
大嶋氏の魅力は、こういった自社の枠を飛び越えて、活力を生む協働関係をつくり出そうとすることにあります。他の経営者とは、また違うベクトルに活力を見出しているところが本当に素晴らしいことです。これが、さらに発展し、将来のビジョンを描いています。
◆大嶋啓介氏の企業観3 「日本という国をいい方向に変えていくリーダーを育てたい」
他の居酒屋が規模拡大で勢力圏を延ばしていく傾向にある中で、有限会社てっぺんは、「やたらと出店数を増やす気がない!」と社長が自ら宣言しています。
むしろ、居酒屋として年に数人ずつ、立派な経営者を輩出していくことの重要性を説いています。実際、てっぺんは、独立道場形式を採用し、ホールからキッチン、店長を経験したあとは、てっぺん塾で実店舗立ち上げのノウハウを学ぶというプロセスがあります。こうして、てっぺんの認識を受け継ぐ自立したリーダーをどんどん育てることこそが、外食産業全体を、ひいては日本という国をいい方向に変えていくことができると考えています。
実際、多くの卒業生が店や会社を構え、熱く社会に語りかけています。
内山正宏氏 「株式会社MUGEN」
吉田将紀氏 「株式会社絶好調」
舟木雅彦氏 「ツイテルカンパニー株式会社」
高橋秀志氏 「株式会社ハッスルジャパン」
寺口明宏氏 「焼肉居酒屋 紅志(べにし)」
渡辺敏康氏 「株式会社自分スタイル」
山本友大氏 「叶え家」
矢野潤一郎氏 「かたなし」
◆大嶋啓介氏の企業観4 将来は「日本一子どもたちが輝いている学校」を経営したい
世界の先進20カ国の中学生に「学校の先生を尊敬できるか」の調査結果が、尊敬できるという回答が平均で約70%のところ、日本なんと21%のダントツの最下位でした。
この結果に衝撃を受けた大嶋氏は、先生だけでなく、大人を尊敬できない日本の子どもたちが増えてきたことを痛感し、もっと素敵な大人を増やして、元気な日本をつくらなければと、日本のリーダー育成を目指すことを決心します。
こうして、大嶋氏は今や、セミナーや講演会が年間300本以上の超多忙な日々を、元気一杯に駆け回っています。また、ある取材で、最終的なビジョンについて語っていました。
「次世代リーダーを育てるだけではなく、子どもたちの教育にも携わっていきたい。
まずは地元の桑名市を、日本一子どもたちが輝いている街にして、学校のコンサルティングを少しずつ手がけながら、数年後には、日本一の小学校をつくることが今の僕の夢です。 」
◆最後に
以上が、有限会社てっぺんの経営者大嶋啓介氏の経営的な視点でした。
(1)スタッフ間の肯定し合う空気づくり「本気の朝礼」
(2)自社の枠を超えて「共に学び、共に成長し、共に勝つ」関係をつくりたい!
(3)「日本という国をいい方向に変えていくリーダーを育てたい」
(4)将来は「日本一子どもたちが輝いている学校」を経営したい
また、次回も新たな経営者の視点を紹介していきます。お楽しみに♪
参考サイト:㈲てっぺんHP
ドリームゲート
未来への夢ブログ(大嶋啓介ブログ)
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