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2011年11月07日

経営者の視点に学ぶ~明るい職場作り、背後にある女性の充足力 ㈱コヤマ~

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みなさん、こんにちは。
今回ご紹介するのは、山形県にあるコネクタ・ケーブル等製造の会社、㈱コヤマさんです。
『我が社の自慢は社員!』と明言されている小山社長。
果たしてどのような考えの下、活力ある職場作りに励んでおられるのでしょうか?

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◇『社員』が当社の『財産』

 小山喜代司社長は1970年代プロボウラーとして活躍していましたが、両親の面倒をみるために山形へ帰郷し、株式会社コヤマを昭和51年4月に創業。今度はプロ経営者となるべく、社員の生活の為に、お客様の為に、会社を育ててきました。大手企業からの信頼も得られ、会社は順調に成長しています。会社には社長室がありません。社員と直接顔を合わせて話をするのが社長のモットー。
 「ボウリングも仕事もプロになる為の共通点は多い。社員を仕事のプロにしたい。」強い思いを持って、更なる向上を目指して社員と接しています。郷土を愛し、地域に根差した企業創りを心がけ、会社の繁栄を通して社会貢献に努めています。
 会社の経営方針である勤勉を旨とし、技術の革新を進め、人材能力開発をはかり、従業員の生活向上と働きがいのある企業創りに日々、尽力邁進しています。
-中略-
 製品をつくるのは『人』です。つくる事に工夫を加えることは『人』しかできません。
 当社では、
○『社員』が『人材』となれるよう教育していきます。
○より「楽に」「正確に」「早く」製造できるよう、いつも工夫し『改善』を重ねることで、
 お客様の信頼を得ています。
○『社員』にとって、更に「働きがいのある企業」になるよう努めています。

【WEB労働やまがた】より
 「明るさと人柄。一緒に働いていて楽しそうな人」を採用基準としているコヤマさんのHPを見ると、とにかくイキイキと、楽しそうな社員さんたちの写真が並んでおり、明るい職場の雰囲気が伝わってきます。
◇女性の充足力が基盤
 なかでも目を惹くのは、女性社員の多さ&笑顔。現在の従業員総数は145人とのことですが、そのうち女性の割合が73.4%と、圧倒的に女性が多い職場です。さらに、全社員のうち20歳代女性社員の割合が30.5%と最も多く、女性社員の平均年齢は33歳と、出産育児世代の若い女性が社員の中心になっています。
 秘訣は、女子社員を重要な戦力と位置づけ、長く働いてほしいと願う社長の想いと、仕組みづくりにあるようです。
☆幸せの四重奏~”お互い様”の効用~

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 結婚が決まっておめでとう。妊娠されておめでとう。出産されておめでとう。職場復帰されておめでとう。おめでとうの四重奏。おかげさまで、当社は、それぞれの節目で“お互い様”とリカバリーしあえる職場になりました。ご縁あって入社いただいた女子社員のみなさんは5年も経てば、どんな仕事にも適応できる重要な戦力として活躍されます。それが、結婚や出産を理由に退職されては、会社としても大きな戦力ダウンになります。そこで、当初から育児休暇制度を設け、社員の皆さんに制度を利用してもらうように働きかけて福利厚生の充実に心配りをしています。
 休暇中の従業員の方が昼休みに赤ちゃんを連れて来る習慣も好評です。1年は短いようで長いものです。育児休暇期間には、毎月1度、親睦会の会費を届ける名目で母子一緒に会社を訪ねてもらっています。お昼休みになると社内が和み華やぎます。「可愛い」、「大きくなった」、「抱っこさせて」とにぎやかに和気あいあいとした風景と笑顔が広がります。
 常々、女性社員のみなさんには、妊娠されたらすぐ手をあげてくださいと言ってあります。健康管理に配慮し、すぐに総務で妊婦さん用の椅子を準備し、立ち仕事から、座ってできる業務に移動します。こうした様子を普段から見ていることで、若い女子従業員も安心して、自分の将来の生活設計を考えられると思います。先輩は仕事以外でも子育ての善きアドバイザーでもあります。少子高齢化時代にあって地域活性化の源は家庭の充実です。子育てしやすい環境整備を進めています。私たちの職場では、育児休暇がとりやすく、職場にも戻りやすい雰囲気があり、制度を利用するのは、ごく普通のこととして受け止められています。

【WEB労働やまがた】より
 また、入社歴が浅くても業務において評価の高い社員には、男性・女性を問わず研修等の機会を与え、管理職として積極的に登用するなど、若手社員たちのやる気を引き出すために様々な施策をされています。
 社長と社員、という壁を取り払い、女性の充足力を軸に若手社員のやる気を引き上げることに注力されている。ここに、㈱コヤマさんが実現されている「明るい職場づくり」のヒントがありそうです。
 そう考えると、るいネットに掲載されていた一つの投稿が思い出されます。
☆共認充足が最大の活力源

 今や、私権体制・序列体制がもたなくなっているということだが、私権企業の衰弱する一方で、’00年代に入って、様々な共同体的企業が続々と登場し、しかも軒並み成功している。これが、共同体の時代に入ったとする根拠である。
-中略-
 このように、時代は私権社会から共認社会へと大転換を遂げつつあるが、共認時代に必要とされる能力は何か?
 共認力(共認形成力)であることは言うまでもないが、その中身は、周りの期待や課題をキャッチする受信力・期待や課題の本質を掴む照準力である。そして、共認力の母胎となるのは周りとの共認充足であり、それこそが共認時代の活力源なのである。
-中略-
 充足性・肯定視はとりわけ女の得意分野であり、女の充足性をどこまで引き出せるかが、企業の勝敗を決する。女たちの充足発信(期待やプラス評価)→充足した共認空間づくりが企業活力の源泉となる。
 過渡期であるこの10~20年は、充足生の空間→活力だけでも十分勝ってゆける。∵少なくとも、これから10年間は活力を生み出せた所が勝ちだからである。

 コヤマさんが実現されている”明るい職場”もまた、大きな時代潮流に乗っているからこそではないかと思いました。コヤマさんのような会社がこれからもどんどん増えていくと思うと、今から楽しみでなりません

 

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