2011年12月02日
日本一視察が多いスーパー☆ハローデイ
海の底をイメージさせるように天井からぶらさがるくじらや、巨大な肉の塊が火の上で回転していたり、その他にも、洞窟の中を流れる滝、巨木を模した柱、グルグルと自動回転している牛乳、天井を回る飛行機など、これでもかというほど楽しそうなディスプレイが並ぶ店内は、まるで
それが今回ご紹介する日本一視察が多いと言われるスーパー『ハローデイ』さんです
今日、TVで見る事件を見て、日本人として危機感を感じています。「物の豊かさと共に心が滅びていく」 私を含め「物の豊かさ」が当たり前に感じている世代は「心の豊かさとは?」を学ばなければわかりません。ならばその学びを企業がするしかない!というのが、私の信念です。
「代表あいさつ」より
このように、豊かさが実現したことによる、共認時代への転換を捉えてきた『ハローデイ』さんは、いったいどんな取り組みをしているのでしょうか
探ってみましょう
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働きたいスーパー日本一になる
お客様を幸せにするためには、まず、働いている従業員さん一人ひとりが「明るく・元気・素直」でいることが大事だと考えているそうです☆
そこで、『社長フレンドリー』『感動フォーラム』『ヒーロー賞』などのイベントを行っています
しかも、それら全てのイベントは、
最も大切にしていることは「縁する人たちを幸せにする!」という想いです。この考え方は不変不滅です。ハローデイは売上を上げるために、利益を出すため、 規模を拡大するために存在するのではなく、「縁する人を幸せにする」ために存在するという事です。
「代表あいさつ」より
上記の社長の言葉にもあるように、いかに『お客様に喜んでもらえるか』が全ての評価軸になっているんです:wink:
1) 社長フレンドリー
2カ月に1度の社長視察、通称「社長フレンドリー」。加治敬通社長が地域ごとの3~4店舗を順繰りに回るっています。従業員にとっては、日頃の成果を社長に見せる大切な一日。一般的な視察と異なるのは新商品や新しい陳列方法を提案する発表会を兼ねている点。
「半分はプレッシャー。でも、フレンドリー用の商品がお客様にほめられることもある。それは本当に嬉しい」というように、「素晴らしい」という社長の一言、「おいしそう」という客の反応を喜びに、真剣に取り組んでいる。
たくさんの人に喜んでもらえるような商品を作り上げるには、日々お客様を注視し、同化していなければできません:D
そのような従業員さんの応えようという姿勢を社長が評価する場があるって活力上がりますよね
このフレンドリー、最終的には順位が付けられ、社長からの表彰に加えて、商品券が賞品としてもらえるそうです
しかし、賞品よりも、「単純に楽しい」「認められて嬉しい」という動機でフレンドリーのネタを考えている従業員のほうが多いそうです
2) 感動フォーラム
年に一度大きなホールで開催され、メインプログラムは、パート従業員主導の業務改善活動の発表だそうです
自分たちの職場の課題を見つけ、原因を探り、対策を考え、検証していく。多くの企業が取り組むカイゼン活動を、ハローデイはパート従業員が現場で実践している。その活動報告を感動フォーラムの場で行うのだ。
この感動フォーラムは全従業員(2806人)の85%が参加するハローデイの一大イベント。ここでは、チーム活動の発表やヒーロー賞の授賞式、店舗対抗歌合戦などが行われる。大音響のBGM、ステージから上がる炎、鮮やかなカクテル光線。舞台演出は本格的である。
読んでいるだけで楽しくなっちゃいますね でも、楽しいだけではありません
レジ担当のパート従業員はレジ打ちのみ。それが常識だったが、ストップウオッチを片手に1時間に必要なレジの人時を調査した。すると、レジの繁閑に従業員のシフトがうまく対応できていなかったことが分かった。
そこで、レジが暇な時はチェッカーが店内の清掃や売り場の作業を手伝う。逆に、レジが忙しい時には売り場の担当者にレジを手伝ってもらうという体制を取り入れてみた。すると、月に2700人時かかっていたレジ業務が月2500人時以下に減少した。部門の垣根を超えて協力し合った結果である。
このように、パートさん達が自ら経営を担う事ができる場があるそして、この場への参加自体が皆の期待であり、充足を生み出すことに繋がっているんですね
感動フォーラムには、人数限定で外部から参加が出来るそうです。参加者からは、「感動フォーラムでは感動、感涙、・・そして笑いと深~いイイ話が聞ける」と言われているんです
3) ヒーロー賞
お客様に感動を与えた従業員さんを全社で表彰する制度で、受賞者はパートのレジ担当や店長、チーフ、駐車場係の男性まで多岐にわたそうです
例えばこんな受賞者が…
「アレルギー対応ケーキ事件」 受賞者:足原店 アルハンブラ 佐藤達也さん
(概要)
昨年、卵アレルギーを持つ子供に誕生日ケーキを作ってもらえないか、という問い合わせがあった。その客は別のケーキ屋に注文していたが、いつもゼリータイプのものばかり。子供がどうしてもケーキを食べたいということで、足原店のアルハンブラ(洋菓子店)に頼みにきた。
それを聞いた佐藤パティシエ、いろいろと工夫し、卵を使わないパイでミルフィーユ仕立ての誕生日ケーキを作った。そのケーキを見た母親は感動し、その場で泣き崩れたとのこと。もちろん、子供も大喜びしたという。客を喜ばせるハローデイ精神の見本として、佐藤さんはヒーロー賞を受賞した。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20081217/180524/?P=2
感動です 確かに、子供にとってもお母さんにとっても、この従業員さんはヒーローですね
お客様が喜び感動する姿が私の喜びです
ご指摘をいただき、ありがとうございます。
お叱りをいただき、ありがとうございます。
そして、お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。
お客様とのコミュニケーションの結果、頂くお返事は私達の仕事に対する評価として受けとめます。
お客様に喜んでいただいてこそ私達の存在意義が保たれます。そしてお客様に喜んでいただくために、コミュニケーションのサイクルが途切れることがあってはならないのです。
ハローデイさんは、お客様の声を可能な限り反映させていく努力を惜しまないんです
「お客様のお声用紙」に書かれた様々な意見とその回答を“ご要望・お褒め・お叱り”に分けて店舗の掲示板に張り出されています
中でも、ディスプレイのほこりが気になるとのお声をもらったとき、驚きの提案が
お客様からの指摘を受けてすぐに、従業員さんに掃除を徹底するよう提案したのですが、これだけたくさんのディスプレイ。もちろん人工がかかってしまいます
そこで、社長さんが提案したのが、『ディスプレイのない店を作る』でした。
ディスプレイが醍醐味なのに と思いましたが、なんと大成功
ディスプレイがなくても、従業員の皆さんがイキイキと元気に働く姿に変わりはなかったんです
もちろん売り場に溢れる創意工夫も同じ。だから、”お客様にも従業員にも感動を与える事ができるアミューズメントホール”はそのままだったのです
このように、ハローデイさんは、お客様の期待を徹底的に実現し、従業員さんによって作り出された楽しげなディスプレイと思わず手に取りたくなる創意工夫をしています
それは、『お客様にいかに喜んでもらえるか』に貫かれているんです
全て、「充足をお届けしたいという想い」や、「自分達で会社を作りあげている」という意識を生み出す、様々な取り組みが、日々活力を持って働ける場を作り上げているから、できるんですよね
こんなスーパーなら通いたくなっちゃいますね・∪・
- posted by nogamin at : 15:12 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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