2011年12月24日
新しい充足価値を生み出す!柔軟な発想と実現力の源泉は、人間力の育成 ~東邦レオ~
こんにちは
今回紹介する素敵企業さんは、建物緑化 のパイオニアであり「 人間力が魅力 」の(株)東邦レオさんです!!
建設業界はバブル以降年々市場規模は縮小しており、現在のような経済不況の中では生き残ることも難しい時代になっています。
そんな業界にあっても、社員皆が活力を持って日々成果を出し、成長を続ける企業が「東邦レオ」です
モノが売れない時代にあって、いかに組織として適応していくか?
先日、類グループと東邦レオによる合同勉強会と技術研修会がありました。東邦レオの取り組みや社員の方々との交流を通して、次代を生き抜くヒントをいただきました
いつも応援ありがとうございます
1、企業紹介
(株)東邦レオは1965年創業の建材メーカーの一つです。
東邦レオ(LEO)という社名は。
・Living(生活)
・Environment(環境)
・Organaizer(貢献者)
常に人々の生活環境の役に立ちたいという意味が込められています
「パーライト(黒曜石)」から開発された新建材で大きく成長し、その後「パーライト」を用いた緑化分野へ進出しました。
「我々は、生活環境の向上に貢献することを基本使命とする。」を経営理念とし、「社員一人一人の人間力の向上」を掲げ、今や「パーライト」の加工販売だけには留まらない、社会の期待に応える企業へと成長を続けています。
その理念は、利益追求が第一ではないことがわかります。
では、東邦レオはいったいどんな企業なのか?どんな取組みをしているのか?その一端を紹介します。
2、特徴的な取り組み(モノの販売を超えた意識生産)
上記の写真は先日行われた、東邦レオの出張講習会の様子です
お忙しい中、常務取締役、営業所長はじめ、ベテランから入社一年目の若手まで総出で準備していただけました 😀
今回の講習会は、東邦レオの事業をさまざまな事例を交え、紹介していただきました
東邦レオの事業内容はHP(東邦レオHP)でも数々紹介されていますが、その中でも皆が特に注目した事業がありました
【笑顔まで咲かせる緑作り ~「グリーンクリエイター」~】
業務内容としては植物のメンテナンスです。しかし、その取り組みが女性発であろう充足がたくさん散りばめらています。従来のメンテナンスの考え方とは一味違ったすばらしい取り組みになっています。
例えば・・・
マンションの住民にお花のプレゼント
マンションの一角にある花は、植物の成長上、剪定しなければならないので、そのときに切った花をンション住民にプレゼントするという試み。自分の住んでいる場所への愛着も深まり、そこでの人の交流も創出するというサービスです。
他にも学童教育や料理教室、交流の場の創出等、活力溢れる様々な取り組みが行われていました。(詳しい取り組みはコチラへ)
処分されるはずだった、花やハーブを使って、身近な取り組みの中で充足の場づくりをしていく。
モノの生産・販売だけでなく、人間関係の中で充足を創り出す=意識生産としての価値を生み出し、応える対象を拡げることで成果を上げています
こうした成果を実現させているのも、東邦レオの「社会に対する対象性の広さ」と、「自由闊達な意見を取り入れる柔軟な思考力」が土台としてあるからです
3、主体性、応望性の高い社員
技術講演会の他に、類グループが主催する経営版を使った勉強会を開催しました。
1時間弱という短時間にも関わらず、参加者の皆さんのおかげで非常に盛り上がりました!!
その場での詳しい様子や感想はコチラです!是非見て下さい☆
Aチーム(コチラ)
Bチーム(コチラ)
■Aチームは常務取締役のK様から最若手(一年目)のTさんまで含めたグループ
追求肌の人材揃い。開始と同時に、活発に意見交換が行われ、非常に充足した時間となりました
議論も終始活発で、満遍なくみんなが充足できる場になりました。やはり、普段から現実課題に向けて頭を使っている面々は違います!世代も日常業務も様々な集まりでしたが、柔軟に楽しく、かつ鋭い意見も交えて学ぶ事ができました 😀
■Bチームは、所長のI様含め、ベテランのK様、若手2年目Kさん含めた7名での運営。
終始、笑顔の堪えない場となりましたが、その中でもキラリ と光っていたのは、若手の女性のKさんです
会議中、女性の充足発信が発信しやすい雰囲気をつくってくれて、それにのっかり、男性陣も実感を発信しやすい場になっていき、楽しくて気付きがいっぱいの勉強会になりました 😀
■最後は、A・B両チーム合同での感想発表会。
最後の10分で、A/B両チームの感想を全体で順に発表し、気付きを共有して終了。「自社でも取り入れたい!」「やってみたい!」といった意見も多く出され、とても好反応のうちに終了。大成功でした
まだまだ、話足りないという雰囲気や感想も残しつつ一時間弱の経営版の勉強会は終了となりました。
今回の合同勉強会を通して感じたことは、「発信に壁がない」こと、「活力の高さ」「思考の枠=対象の広さ」「柔軟性」これらの特徴が、ベテランから若手まで一貫しており、本当に「人間力が豊か」な方々でした
4、実現力と人間力を育む土壌は?
既存の枠に囚われない柔軟な企画や、人間力豊かな人材を育てる土壌はどういうところから生まれてきているのでしょうか?
その一端を常務取締役のK様、所長のI様より伺いました。
【社員の充足を第一とした社内風土による風通しのよさ】
■年に一回の社員総会
東邦レオさんでは、年に一回大阪・東京の全社員が集まっての全体会議を行っているそうです。そこでは、もちろん社長からの言葉があり、皆で課題と成果を共有する対面の場となっています。
また、単なる総会ではなく、その中身も実にユニークで、運動会を企画したり、大宴会では上司部下関係なくチームに分かれて出し物をしたり、勉強会をしたりするそうです。
■日常的なすり合わせ
日々の社内でも長期休暇明けには、女子社員を中心に社内でお土産交換会が開催されるというお話から、日常の業務の中でも和気藹々と女性を中心に皆が充足できる空間が自然と出来上がっているということがよくわかります。
他にも、平日でも社員たちで、「TPP」についてなど自ら勉強テーマを設定しグループを作って追求するという勉強会も日常的に行われているようです。
■5年に一回の課題共有の場
人を育て、組織を統合していくには「経営理念」の確立が重要であり、さらにその理念に社員を巻き込んでいく必要があるとの思いから、1985年に「ターゲット90」という社員の半数近くを集めて5年後の1990年の夢を皆で共有するということをスタートさせたようです。
それ以降もこの5ヵ年計画の「ターゲット○○」という将来像を共有することはつづいているようです。
興味深いのは、この計画には本当に各個人の想いが反映されていくことだけではなく、なにより全社の進むべき方向を皆で共有してすり合わせることができることで、社員の活力も上がり、結果的に高い成果を生み出しているという点だということでした。
上記のような、すり合わせの場が東邦レオの社内にはたくさんあることがよくわかります。
こうした、縦横無尽の繋がりを形成する場が共認形成の場となっており、人材を大きく伸ばす風通しのいい組織風土となっているのでしょう。
【社内風土を形成してきた根本はどこにあるのか??】
この疑問に対しても東邦レオの橘社長の言葉を要約して紹介します。(参考はコチラ)
もともと、東邦レオは「パーライト」という当時日本では扱いがなかった建材を独自商品として売り出すことで成長してきました。
1980年代に入り、同じ商品を扱う企業が増え、利益も下がり従業員も数が減ってしいきました。
当時の東邦レオは、扱う商品や財務力は非常に高かったのですが、人事面で課題を残してきたことをこの時初めて感じました。
当時の日本はまだバブル期であり、働く人の活力も現在とは違い「給与、賞与」に拠ったところが主流な時代です。
そのような時代であっては、より利益を追求できる場に人が流れていくのは時代の潮流ともいえたのでしょう。
これらの経済的外圧状況に端を発した人事問題を本質的に解決するには、社員の育成に注力し、働き甲斐のある会社にしなければならないとの想いに至り、社内体制の改革を進めました。
『組織のために社員の能力を活かし、仕事に対する喜びを見出せるようにしたい。』
『一丸となって仲間と一緒に働けるという喜びを社員が分かちあえる。そういう会社にしたい。』
この想い胸に、周りの社員と共有しながら、様々な取り組みを実行してきました。
時代が私権原理から共認原理へと移行していくことを肌で感じながら、バブル崩壊後の厳しい現実を直視し、社員一丸となって皆で乗り越えてきた。
扱う商品を変えたわけでも、社内の体制を変えたわけでもなく、働く人の意識を変えることに注力することでここまで大きく会社が変わる。社会外圧や期待に、真摯に向かいあい組織皆で変わり行く外圧に対して適応してきたことがよくわかります。
5、まとめ
るいネットより引用
誰もが生産主体となることができる時代に 工業生産から意識生産時代
~前略~
⑤意識生産の時代→誰もが生産の主体になれる時代
自然を対象とする価値を「物的価値」と呼び、人間・社会を対象とする価値を「類的価値」と呼ぶならば、これまで人類は、物的価値の生産に大半のエネルギーを費やしてきたことになる。ところが、工業生産の目覚しい発展によって、「物」の生産と消費が飽和限界に達した。「物」が過飽和状態になれば、残るは類的価値の生産と消費しかない。実際、どんな物的生産であっても、類的価値を付け加えないと売れない時代となった。つまり、人間または社会を対象として類的価値を生産する意識生産の時代となった。
意識生産の時代では、生産力の基盤が(機械ではなく)生身の人間の認識力・創造力そのものとなる。つまり、都市労働者でなくても、更には会社に入って働くものではなくても、誰もが「生産の主体」となることができる時代になったのである。
~後略~
’70以降、モノが溢れる豊かな時代になり、人々の欠乏は、時代を追う毎に「モノ=私権」から「人=繋がり、意識」へ移り変わっています。
時代の生産基盤は確実に工業生産から意識生産へと転換しています。それに伴い、企業の力を規定するものも、資本力ではなく人間力に規定されるようになったのは至極当然です。
時代の移り変わり、意識潮流の変化をいち早く捉え、常にその現実を直視し適応を重ねてきた東邦レオ。
次代を読む力が何より企業経営の上で重要だということに気づかされます。
そして、さらにその次代を読むにも必要なのは組織をつくる「人」でしかありません。
今の東邦レオのさまざまな取り組みも、きっと外圧適応体として塗り重ね、時代の先端可能性へと収束してきた先にあり、「風通しのいい社風」や業種の枠を超えた意識生産の場へ乗り出すことに繋がっているのでしょう。
「社会に貢献できる人材を育てる」
この言葉が何より成果をあげる上で重要なことであることは、明らかであることと同時に、これからの東邦レオを見て行けば答えは見えてきそうですね 🙄
学ぶべき意識と歴史がたくさん詰まった東邦レオ
今後もドンドン新たな領域にチャレンジし、適応の場を拡げていくのでしょう
これからの活躍がとても楽しみであり、是非とも一緒に学んでいきたい素敵な企業様でした
画像は以下の参考サイトの中よりお借りしました。
http://www.toho-leo.co.jp/
http://staff.ecogarden.jp/
http://mansion-green.jp/service/creator.html
http://job.rikunabi.com/2013/company/blog/r761500058/
- posted by tyani at : 22:36 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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