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2012年01月18日

成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:⑭後輩指導に必要な力とは!?~


皆さん、こんにちは 😀
仕事場面で、先輩が後輩指導において「自分では出来るんだけど、後輩に思いが上手く伝わらなくて悩んでいる。」との声を聞く事があります。
今回は、そんな後輩に上手く伝えられなかった広報室のO君が、指導者として成長した成功事例をお伝えします 続きを読む前に応援クリックをお願いします

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●O君が指摘された後輩指導への「壁」
O君は、入社以来、社内会議やチームミーティング等で出された課題に対し、自らどのように取り組めば良いかを発見する能力が高い人材でした。その秘訣は、出来る先輩から学んだ事を躊躇なく直ぐに真似る点です。その結果、皆と一緒に高い成果を上げ、彼自身もそれで満足していました。
しかし、この自ら掴んだ可能性は感覚的なもので、その中身は決して言葉化されていませんでした。というよりも「俺も出来たんだから、伝えなくても皆も出来るだろうな。」との想いがあり、『言葉』にする必要性も感じていなかったそうです。
そのO君が感じた可能性を周りの先輩達は自ら読み解き、実現していってくれたのに対し、後輩達は方針となる『言葉』がなかったためにどうしていいか分からず、困っていました。その結果、彼の指導では後輩の活力が上がらず、常に周りの先輩達が彼のフォローをする事になり、彼は後輩指導が上手く出来ないという、『壁』にぶつかってしまったのです。


●言葉にして伝える事への重要性に気付けたO君
このように、後輩の指導が上手く出来ていない事をO君に気付いてもらう為、N先輩が社内板で期待投稿をしてくれました。

>質という意味で一段の上昇を期待したいのがO。Oの報告は、「自分が○○してうまく行った」という経験を根拠に組み立てられており、(最初に来るべき)問題意識があとから付け足されているような投稿になっている。 (これは、投稿全体を見たときに、問題意識の部分的な方針・答えしか出せていないことになる。)
例えば、12月では「反応減」が問題意識となっているようだが、「なぜ、減ってきているのか?」「その状況に対して、どういう形で対処するのかか」が書かれていない。書かれているのは、他の人のアイデアの部分か、自身がやってみてうまくいった経験・アイデア。
このような投稿にも表れているが、Oはいい意味でも実践思考が身についていて、ある方向性に対して非常に腰軽く対応できる。しかし、それ止まりになっており、現在の状況を少しでも深く捉え直し実現していく、実現思考が不足している。
腰軽くアイデアを出し実践し続けるOから出てくる方向性を、改めて状況を読み追求し実現していく先輩に対しては、Oは「期待を掛けるのがうまい」。しかし、この実践思考(アイデア発の思考)だけを続けていけば、後輩育成・指導に直面した際に「なぜ、(自分のように)できないのか」というダメだしか、「(自分のように)出来るようになるよ」という表面的な期待掛けしかできない。今後、皆を引っ張っていく存在としての役割を担う際にも大きな壁となる。(引用終了)

N先輩は、このようにO君の後輩指導に必要な力(可能性を言葉にして伝える事)が足りていない点を期待という形で伝えてくれたのです。この期待を受け、初めてO君は「チームで動くには、皆が共有出来る『言葉』が必要」である事に気付けました。
加えて、成果の裏側にいつも先輩達のフォローがあった事に気付き、大きな感謝を持つようになりました。 また、指示不足で動けなかった後輩に対しても、申し訳ない謝罪の念でいっぱいになったそうです。そして、皆に対する深い感謝と謝罪によって、「もっと期待に応えていきたい」と一層強く思えるようになりました。


●後輩指導で重要なのは、自ら感じた外圧と構造認識を導き出す思考法を繰り返し伝える事。
では、後輩指導において必要な力(『言葉』にして伝える事)がなぜ必要なのでしょうか?るいネットに詳しく書かれていたので、引用致します。

課題収束発の社会収束と、状況認識のための新しい概念
>実際、集団を共認原理で統合しようとする時の、「状況認識(の言葉)」⇒「外圧共認」は、日増しに重要度を増している。この過程を飛ばした”課題共認”が、成立し得なくなってきている。
この場面では、この10年~20年にしか適用できない状況認識では意味が無い。その程度の状況認識からは、新しい可能性や実現基盤は発見できないからだ。(まだ一部ではあるが)若者は的確に状況を掴む「新しい言葉」を、明らかに求め始めている。
課題収束発の新認識収束は、このような若者層から出てくるのではないだろうか?
(期待応合収束⇒課題収束⇒仕事収束⇒社会収束⇒状況認識⇒新認識)(引用終了)

仕事仲間である後輩達には、皆の期待に応えたいという想いが増しています。ただ、自分1人では出来ない為、答えを出せる先輩達の感じた可能性を知り、実現に向けて一緒に取り組んで行きたいという想いがあります。しかし、O君の場合は、今まで実践的に動いて行く中で可能性を読み取って動いていた為、その想いを言葉にして伝える必要性を感じていなかったのです。
つまり、後輩指導での重要ポイントは、何かを実現していく際に自ら思い描いた追求過程(外圧・状況認識をどのように捉えたか)と探索過程(捉えた認識を下にどのように構造化=答えを導き出したか)を日々言葉にして後輩に伝えていく事。そして、伝えた事で後輩のやる気が上がっているかどうか。これらを塗り重ねながら、後輩との共認域を広げていく事が、後輩の成長にも重要だったのです。
この事を知ったO君は、その後これまで行動だけを真似ていた先輩たちの思考過程を学んでいくようになりました。



●O君に訪れた転機とその成果
O君が、入社5年目を迎えた時に彼の下に後輩が配属され、ついに転機が訪れます。
彼が後輩と一緒に仕事をしている時に、資料作りの件で後輩から相談を受けました。その相談内容から、彼は、後輩が自ら作りたかった「良いもの」=「(自分が)答えを示せるようになりたい!」という理想でしかない事を見抜きました。
そして、後輩に怒るのではなく、しっかり言葉にして伝えたそうです。後輩は、この彼の想いを見事に受け止め、社内板で発信してくれました。これが、皆から高い評価を得たのです。

【気づき投稿】「時間を掛ければもっと良い物が作れる」は幻想!
Oさんには「時間を掛ければもっと良い物が作れる、というのは幻想だ」、と指摘してもらいました。なぜならば、いくら時間を掛けて考えても、全て【自分の思考の幅でしか発想できない】から。
(中略)
この気づきを得て、今後の意識としては、
・毎回「より良い物にするためにどうする?」を本気で追求する。
・「すぐに」聞いた方が塗り替えのスピードも速く、より良い物を作れる!
そして、その過程での先輩からの「学び」こそが唯一、自分自身の思考の幅を広げていき、いずれは「答えを出せる」
ことに繋がるのだと気づかせていただきました!(引用終了)

後輩の活力も上がり、彼が伝えた通りに皆に発信してくれた点及び周りの皆が評価してくれた事が、彼の後輩指導における大きな自信となりました。 これがきっかけとなり、「後輩指導の壁」を見事乗り越えたのです。


●今では、指導面で社内でも数多くの高い評価を受けているO君
彼の後輩指導の成長ぶりは、類グループの社内板でも紹介されています。

>Oさんが、広報室の課題をもう一段上昇させるため、彼が行ってきた広報物の課題を後輩の1年生K君に引き継いでいくことになりました。そして、早速任されたのが広報物の顔とも言える表面全て!!正直私は「初めてなのにそんなにたくさん!!」と驚きました。でも、K君は真っ正面から期待を受け止め追求し、Oさんとすり合わせしながら完成まで持って行ったんです!まっすぐ難しい課題を期待し、見守ってくださったOさん、そして応えきったK君が本当にかっこいいな~男の人達ってこんな風に期待をかけあう闘争仲間なんだ~☆2人って(男の人って)スゴい!! 女としてもっと応えていきたいって思いました^^(引用終了)

後輩との信頼関係も固く、今後のO君の成長がますます期待されています!!

では、最後に
●後輩指導の極意とは
「自らの思考過程=外圧状況の捉え方とその状況認識に基づいて導き出した答えに辿りつくまでの思考法を如何に言葉化して伝えられるか。」

であると考えます
いかがでしたか?もし、後輩指導で悩んでおられる方がいらっしゃった場合は、後輩指導の極意をしっかり真似ていただき、実現する意思(可能性)を言葉にして後輩に伝えて、とアドバイスしてあげて下さい。きっと、後輩達のやる気が上がると想います。
では、次回は、社内でも劇的に成長したと言われるE君の成功事例についてご紹介したいと思います。「成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例シリーズ」をお楽しみに~ 最後まで読んでいただき、有難うございました 🙂


◆これまでのバックナンバー◆
★成功を導く確かな理論~これまでの内容をまとめて紹介します♪①~
  ↑成功を導く確かな理論①~⑪はこちらをご覧下さい☆
★シリーズ13:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:受付は会社の心~

 

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