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2012年03月16日

共同体企業の中身とその構造化⑤~企業の社会貢献活動の捉え方と今後の可能性~

現在、以前と比べ中小企業から大企業まで企業規模に関わらず、多くの企業が「社会貢献活動」の必要を謳い、さまざまな活動を実践しています。
一般的に企業の社会貢献活動といえば、
メディアで流布されているような、大企業が行っている環境活動や様々な問題に対する支援活動や、地域貢献としてのゴミ拾いや街の美化運動、地域活性化と称すイベント活動などがあげられます。
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例えば・・・・
●石油エネルギー産業などの自社の商品を購入することが環境に貢献(植林など)できるとする活動。
●自動車産業や家電産業などの、製品を買い換えることが省エネとなり環境に貢献できるとする活動。
●食品産業や製薬産業などの健康促進活動。
●金融産業などの社会的弱者や後進国に対する支援・援助を行う慈善活動。

確かに、多くの人が環境問題や健康問題、経済や格差問題に対し何とかしなくてはと感じているのは事実でしょうし、一見それらの問題に応えていそうに感じます。
でも、このような活動は、本当に社会貢献に繋がっているのでしょうか。
実は、多くの人がなんか変な違和感を感じているのではないでしょうか?
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★社会貢献活動と、人々の社会への期待内容の変化
そもそも企業とは、社会の期待に応えうる存在でないと生き残ることができません。
また、社会貢献とは社会の中に生じる期待内容に応える活動といえます。
そこで、過去に遡り社会貢献活動と社会の期待内容の変化に注目して見ていきたいと思います。
【戦前~高度成長期】
開国後の市場拡大路線や富国強兵、戦後の復興の中では、企業も社会も私権で統合されており、庶民の期待も一貫して「豊かさ期待」が中心的な中身でした。
従って、企業もそれに沿った利便性や快美性の追求こそが社会の期待に応える生業として、本業=社会貢献活動であり、矛盾が生じない時代であったと言えます。
【豊かさが実現した’70年代以降】
生存圧力を克服し→豊かさが実現し、市場が飽和状態になり物的欠乏が衰弱を始めると同時に私権活力は衰弱し共認原理への回帰が進行していきました。そして、人々の期待内容はそれまでの利便・快美第一から、自然・健康志向や節約志向などに大きく舵を切り始めました。
つまり、物的豊かさを実現した70年を境に
①市場は縮小過程に入り、私権圧力と物的欠乏が衰弱してきた。(脱市場路線)
②共認原理への転換が進み、私権獲得が活力源とならなくなった。(脱私権統合)
のように、人々の意識は大きく転換し、それに伴い、社会期待の内容も大きく変化していることがわかります。
だからこそ、本業とは別物の社会貢献活動が増えてきたのではないでしょうか。
翻って、先ほど事例にあげた社会貢献活動は、これらの新たな期待内容に応えうる活動になっているのでしょうか?
どの活動も、一見社会の多くの人が問題に感じる分野への取り組みを行っているといえます。しかしながら、大半の企業が環境や健康、経済や格差など問題発生の根本構造はそのままで、目先的にその対応を行っており、マッチポンプ的な構造に陥っています。
また現に、大半の活動は本業とは別物として行っていることからも、実態は本業で生み出している社会的負荷をイメージ戦略によって誤魔化しているにすぎない。ともいえます。
そのような実態の背後には、多くの企業が社会期待の変化を感じつつも、相変わらず人々の意識の変化とは逆向きの、常に市場拡大が絶対であり私権獲得競争が絶対という旧い時代の私権観念を盲目的に肯定している状況があるのです。
つまり、多くの社会貢献活動は、社会の中に登場している新しい社会期待の内容と、旧い体制と観念に引きずられたままの企業との間に、おおきなズレを生じながら営まれているのです。
そして、このズレが、社会貢献活動に胡散臭さや違和感を感じる原因となっているのです。
★これから求められる社会貢献とはどのようなものか?
では、新たに登場した社会期待(脱市場、脱私権統合)に応えうる企業の活動とはどのようなものになるでしょうか。
実際に、新たな社会期待を掴み、本業そのもので応えようと事業化している企業を紹介します。

社会の期待を掴み、まずは自企業内において新たな取り組みを行ってる事例
●定年制度廃止により高齢者の役割創出から活力再生に取り組む「加藤製作所」
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そこにはいきいきとした表情、明るい笑顔、働く喜び、生きる喜びに充ち満ちている。巷間、語られる少子高齢化社会のイメージになにか違和感を感じました。高齢者一人を若い人何人で支える社会、そもそもそういう発想自体が間違っているのでないか?
社会はみんなで参加し、助け合うもの。働くってなんだろう、生きるってなんだろう。
●旧い制度や枠組みに変わる社会支援を事業化する「JPホールディングス」
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ニーズに十分応えていない今の保育所に疑問を持ち、変えたい、また本当に必要とされる子育て支援を当社でやりたいと真剣に思うようになり事業展開を始めました。
このような「思い」のもとに保育事業に取り組み研究し、今日の基盤を作ってまいりました

社会の期待を掴み実現のしていくために、自企業だけではなく、多企業とのNW化により問題解決の仕組みづくりに取り組んでいる事例
●新エネルギー創造から生存基盤の再生に取り組む「事業共同組合レクスタ」
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石油とか原発とかは、大量生産・大量消費を支えて来ました。それは飢えや寒さからの脱出を可能としてくれました。24時間眠らない都市を作り上げました。暑さ寒さも、スイッチ一つです。何でも手に入ります。お金と権力さえ持てば。都市があれば、片方に田舎があります。少数の持てるものがいれば、大多数の持てないものがいます。
私達の生活は、弱い所にしわを寄せて、成り立っているのです。お金と技術は、いつもひとにぎり者たちに握られて、われわれは、かやの外です。私達の現在を可能にしているのは、この構造です。だから、危うく、危ないのです。原発と石油を基礎にした生活のしかた、社会・経済の有り様に、そろそろ歴史の役割を終えてもらう必要があるのです。
●農業生産の仕組みづくりから生産者の活力再生に取り組む「ナチュラルアート」
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この仕事は金儲けでもビジネスゲームでもない。農業再生、日本再生のためにやっているんだって。苦労の連続であっても、自主的にこの事業をやめることは許されないのです。上場も視野に入りましたが、それはより長く成長し続けるための通過点。100年続く会社を目指す。100年社会に貢献する。逃げ道をつくらないために打ち立てた当社の企業理念です。

これらの事例は、直感的に社会期待の変化を捉え、今までの旧い考え方や仕組みのままでは、期待に応えられないと判断し、実現のために、職場の体制見直しや、活力創造の仕組みづくりや、企業のあり方、脱市場社会への試みを模索しているものです。
また、活力源が地位や給与などの私権的なものから、みんなの役に立ちたいといった期待応望の充足に変わっている中、当然、仕事が社会の役に立つことと直結しているほど活力を持って仕事に望めるわけで、企業の生き残りの条件にもなってきます。
反面、本業では社会に負荷をかけ、代替的に社会貢献を取り繕っていると、社員の活力は低下していくばかりですし、社会に受け入れられなくなっていくのだと思います。
つまり、今企業に求められていることとは
お題目の社会貢献などではなく、仕事そのもので社会の期待に応えていくという姿勢
ではないでしょうか。

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