2013年08月19日
新概念を使って時代を読む:プロローグ~有効な概念装置が「気づき」を呼び起こす
企業の共同体化、ネットワーク化を目指す類グループ社会事業部が企画・提供しているメニューの一つに、「新概念勉強会(Aコース)」というものがあります。
「新概念勉強会(Aコース)」とは、経営者や次世代リーダーを対象として、時代の大転換期を深く捉え、今後の生き残る企業に求められる力を学ぶ勉強会のことです。
今回からスタートする新シリーズでは、この勉強会で実際に使用されているテキストを引用しながら、「(新たな)概念装置とは何か?、なぜ、必要なのか」を、皆さんといっしょに学んでいきたいと思います。
明らかに、時代はかつて無かったほどの大きな転換期を迎えています。おそらく今回の大転換は、ありふれた企業理念や小手先の方法論では生き残れないでしょう。
時代はもっと根本的な転換期を迎えており、この大転換に対応する為には、この転換が何を意味しているのかを理解し、現在すでに形成されつつある人類の新たな活力源と、それが生み出す新しい社会の姿を明確に掴む必要があります。
そのためには、新しい理論が必要になります。今、求められているのは、役に立たない観念ではなく、現実に使える理論です。現業においても、答えを出すためには、より鋭い切り口が必要で、そのためには、対象をより深く掴むためのOS=概念装置が必要になりますが、この歴史的な大転換の構造を掴むには、より総合的な概念装置が必要です。そして、そのような概念装置を作り出すには、全文明史を振り返って、人類の歴史段階的な進化の構造(=実現構造)を解明する必要があります。
様々な情報、価値観が錯綜する現代。漠然とした閉塞感を感じる一方で、潜在的には新しい方向を探索し続けている。しかしあくまで「潜在」したままで、顕在化されないため、モヤモヤ感が拭えない。多くの現代人は、まさにこのような状況にあると思います。
他方、仕事場面において、また日常生活の場面でも、何らかの言葉を耳にすることで頭の中の視界が急速に開け、物事が奥行きを持って鮮明に見え出したり、その言葉から「何かがわかりそうだ」という予感を感じ、自然に思考のエンジンが回り始めたり。。。誰しも経験あることではないでしょうか。
一般に、「気づきを得る」と呼ばれるこの現象。
これは言い換えれば、「有効な言葉(=概念装置)によって潜在思念が顕在化される」ということ。
つまり、有効な概念装置が「気づき」を呼び起こし、実現への道筋=答えを示していくのです。
大転換期に求められる「気づき」は、日常的に覚える小さな「気づき」に比べると、一足飛びにはいかないかも知れません。しかし、潜在思念がそれを察知している、もしくは探索し続けている以上、何段階かのステップで有効な言葉=概念装置を得れば、自ずと顕在化され、答えとなっていくはずです。
このシリーズを通じて、皆さんといっしょに多くの深い気づきを得ていくことが、今から楽しみです
- posted by taka at : 21:39 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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