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2013年12月19日

第一回 次世代戦略研究会レポート その2~次代に向けて、安心できる繋がりを生産する~

第一回次世代戦略研究会レポート 第二弾は、いよいよトークセッションのご紹介です!
 
 
これからの時代はどうなる?ではなく、どうする?という視点で頭を使っていくことが、この研究会の最大の秘訣。考える行為そのものが、実は【当事者】となり【主体性】を発揮して行く基盤となるのです。
 
あちこちに話が揺さぶられながら、思考の幅もドンドン拡がっていく。そんなダイナミックな共認形成の場が生まれました。それでは、第二弾レポート行きま~す
2.フリートーク セッション
今回のセッションは、20~30代を「若手チーム」、40~60代を「ベテランチーム」として正対する座席配置として、劇場会議室をぐるりと取り囲む形で議論を行いました。世代間の意識差が、議論にどう反映されるのか?を試しつつ、これからの時代に必要となる認識が、意見の塗り重ねを通じて形成されて行きました。
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議論の前に、まず下記5つの決まり事を約束してから開始しました。

1.主張ではなく「事実の共認」を心掛けよう
2.マネできそうな“いいところ”を見つけよう
3.反論よりも質問、気付きは発信して固定
4.沈黙も追求の一部として楽しもう♪
5.自己紹介は、一番最後に行います
(※人の立場などにとらわれること無く意見交換を行う為)

以上を共認した上で、さっそく事前学習資料を読み込んで何を感じたか?からスタート。ここからは進行役も無しとし、参加者の意見に塗り重ねていく形での運営としました。

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まず最初のやり取りとなったのは、若手陣からの質問。
「物欲の衰弱に関しての世代間格差はあるのか?」
という切り口でした。
 
実際、今回集まった20代学生達は、車も家も特段欲しいとは思わないし、欲しい物を手に入れるために働く、という感覚は無い、という意見。実際、若者の車離れなどは数年前から顕在化している現象です。
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この意見に対し、40代以上のベテラン世代から、
「既に家も車も欲しかったし、もう買いました。」
といった意見が数名から。やはり、世代間の違いはあるのか、という方向に進むかと思いきや、別の確度からこの違いを整理する発言がありました。
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「実際には「欲しいかどうか?」では無く「必要か否か?」が軸と成っており、ベテラン世代が家や車を買うのも、家庭を持つ事によって生じる必要性の延長にあるのでは。」 
 
世代間の差ではなく、一様に物欲自体は衰弱しており、世代ごとの必要度の違いはあるが、むしろ過剰刺激の市場に対する違和感は世代共通である、というところに落着。例えば、4Kテレビ等に代表される高級家電が売りだされているが、それを入手する為に必死になって働こうという意欲は沸かない。今あるモノで十分であり、これ以上の利便性を求める意識は、上の世代であっても感じていません。また、少し時代を遡っても、相対的に“より良い物”を求める(見栄を張る)風潮は多少なりとも存在したが、それもバブル期までの現象に過ぎない。
 
多少なりとも意識差があるとすれば、不便さを知っている世代と、全てが揃っていて便利が当り前の中で育った世代の違いはありそう。とは言え、1970年以降に生まれた世代(つまり、現在の40代前半)であれば、3種の神器を始めとして便利な道具は殆ど揃っていた為、殊更不便さを感じたことも無いはず。とすれば、やはり世代差よりは年齢に応じた必要度の違いがある程度で、やはり全般的に物欲が衰弱しているという意味で、若手~ベテラン間の境界は無い、という結論に達しました。
 
さて、これらはあくまでも消費側としての意見です。全般的な物欲の衰弱に対して、「今何をすべきか?」というテーマに沿って、『私達は今後何を生産して行けば良いのか?』の追求こそが必要となります。これが、次の議論の切り口となりました。
 
「企業にとって、生産=仕事であり、仕事が無くなれば生活も維持できない、という意味でも重要な課題です。さてしかし、金融バブルもいよいよ崩壊可能性がチラつく中、果たしてお金(紙幣)がただの紙切れになるような事態は、本当に起こりうるのか?」
 
暫しの黙考の後、出てきた意見は下記の通り。(この辺りから、実際の議論ではかなりあちこちに意見が飛びましたが、主要論点に絞って書き出します。)
 
「過去には、実際に何度もデフォルトは発生している。但し、結局は新紙幣への切り替えや新たな借金の積み増しによって乗り切ってきた為、お金が無意味化するような事態にはならない。」
 
「お金には様々な側面があり、例えば金融工学の信用創造(捏造)に代表される金そのものを増やす機能、蓄財機能、評価指標としての機能などがある。既に分業によって成り立っている社会において、お金は交換媒体として今後も必要な道具として残り続ける。とは言え、現物市場とかけ離れた金融システムのような物は混乱の元にしかなっておらず、縮小させて行くべきだと思う。」
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「お金が登場してから凡そ3,000年程が経過し、便利な世の中が作り出された一方で、お金に苦しめられている人も多く存在している。今すぐという話にはならないが、これだけ問題が増えてきている実態があるのだから、人間が危機適応していく過程においていずれ不要とされる事も当然あり得ること。」
 
「お金の良し悪しを巡っての追求(価値論争)には、あまり意味が無い。お金は単なる道具に過ぎない。ただ、生きて行く上でお金は必要ではあるが、「お金が全て」とか「お金の為に」という思考は、間違い。企業が生き残っていく為に必要なのは、まず「仕事」であり、仕事を通じて「人材」を育てていく事が第一。その結果、お金が回っていく、という順番。
 
では、改めてみんなが求めているものは何か?という事に対しては、次のような意見。
 
・安全、安心
どの世代にも、なんらかの不安がある。ホームで電車を待っているだけでも、怖さを感じる。毎日どこかで人身事故が起こっている世の中が正常とは思えない。安心を持てる社会を作りたい、という地平は誰もが共通に思っている事なのではないか。
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・人つながり
どんな時に安心感を感じるか?を思い返してみると、やはり人と繋がっている時。
谷中で若者同士でルームシェアをしているが、近所の年配者達が食事の差し入れをしてくれる為、お米を買わずに生活できている。地域のお祭りなどに若者が参加することを望んでくれている為、お金ではない部分での繋がりの中に受け入れて貰えていることが有難い。
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・会話のできる場
花屋を開いてから、毎日のように話をしに色んな人が訪れる。話す場自体が無くなっており、話を聞いて欲しい人がこんなにも居るんだと驚いたが、聞くだけでも役に立てるなら、と思っている。会話の出来る場を作ることも、一つの仕事。
 
この辺りの議論になると、もう世代間ギャップは無くなります。みんなが同じ地平で追求モード。
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・地方と都会の違い
地方は(場所にもよるが)人繋がりが未だ濃厚な分、安心感はある。しかし、現状に対する危機感が弱いため、動きが鈍い。一方で、都会は不安も強い割に、人繋がりは希薄。地方には都会の緊迫感も一定程度必要だが、良い所をもっと伸ばす為にできる事を考えていきたい。
 
・世代間ギャップと家庭の問題
若い世代は、便利が当り前の社会で育ってきたが、親世代の苦労を知らないのではないか。親子間の繋がりも希薄化している事に問題を感じる。共働きが増えているのはどうなのか?
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この意見に対して、別の確度からも意見。
 
女性も社会に出ないと生きていけないし、昔から女性も農作業など外で働いていたのが事実。それでも、子供の面倒を見てくれる祖母が居たり、大家族として成り立っていたが、核家族化、さらには単身世代が増え続けている現象も、大きな問題。
そして、子供は学校で「正しいこと」を学んでくるが、周りを見渡すとそれに反する事をしている大人が多くいるのも事実。母親一人でどうにかできる問題でもない。自ら考え、判断する力を身に付けていく必要性を感じる。
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世代にしても、地域差にしても、ギャップがある、というのは一つの価値にも出来る。ギャップを埋めることにも生産価値があり、ギャップを消費する、という発想も有り。
 
誰もが「世界が平和になること」を望んでいると思う。とは言え、平和を唱えているだけでは実現しない。実現基盤を発掘していく思考が必要。例えば、生きて行く為には集団が必要だが、核家族家庭には生産力が無いため、実際は不適応。生産の場、つまり職場こそが必要。類グループが共同体を目指してきた理由もそこにあり、家庭や生活の場をも包摂した集団の再生が、充足を得るための実現基盤となる。
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その他にも、細かい意見が多数出されましたが、参加者にも大きく印象に残った点として、概ね上記のような議論が展開されました。ざっくり、意見を整理したものが下記図解です。
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今回の試みを通じて、誰もがこの社会を良くして行きたいと考えている、という点では完全一致。続きを期待する声も多く上がり、研究会としての役割が固定できた事が大きな成果です。
 
尚、今回は意図的に「若手vsベテラン」となるような座席配置としましたが、発信の勢いは若手、意見の深さ、するどさはベテラン、という構図になり、特に若手メンバーは一様に勉強意欲が高まっていました。また、ベテランは「考える」ということの枠組みに関して、今までと違う頭の使い方、脳みそがかき回されて楽しかったという意見。また、みんなが一つ一つの意見にしっかりと耳を傾けて、まず聞き入れる姿勢を持っていた為、自然と意見が塗り重ねられていく場面がほぼ全体を占めました。議論の前のトレーニングビートによる呼吸合わせの効果も有ったのでしょう。
 
未明課題に答えを出すことに目的を置かず、あえて道筋やゴールを決めない事を意識して意見を回した為、すっきり感に関しては個人差があったものの、企業ネットワークを通じて各参加者が主役となり、共認充足を目指す取り組みとしては大きな成果が得られました。
 
自分たちの生きる社会を、自分たちで作っていく。
まだまだ、始まったばかりの研究会ですが、今後の進展に期待が高まります!

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