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2014年01月30日

第四期「新概念勉強会 合同成果発表会」レポート2~組織力UPの最短距離は認識力の獲得にあり!~

第四期合同成果発表会レポートの続きです。
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5)新概念勉強会Bコース(昭和洋樽製作所・テクノ長島・類グループ)
新概念勉強会とは?
⇒大転換期に備え、如何なる状況でも答えを出せる能力を獲得する為の経営者向け研修。(詳細はこちら
今回は、3社での合同研修に取り組みました。各社から、学んだ認識を実践場面でどう応用し、どんな成果や気付きが得られたのか?を発表頂きました。

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◆類グループ 岩井・三上・中山 <史的実現論と企業経営>
まずは、勉強会の議長を務めた類グループから、共に学ぶ過程で得た気付き、そして若手陣の実践方向から。
 
_MG_9488.jpg「普遍性」を突き詰めれば、「自然の摂理=史的構造論」に辿り着く。
企業集団も、一つの生命体と同様の外圧適応態。その時々の外圧に応じて常に変化・適応を繰り返してきた存在。社会も同様に、歴史的に塗り重ねられてきた存在と言える。従って、それらの構造を的確に掴んでいく事で、初めて相手に同化できる。これは組織作りや経営戦略を立案する上での基礎となる認識で、この大転換期を生き抜く上での新概念の有効性を示すものとも言える。(東京設計室長:岩井)
 
 
 
_MG_9515.jpg入社して一年目の段階は、ただがむしゃらに頑張ってきただけの仕事であった。しかし、新概念を学んだ上で今までの仕事のあり様を振り返ってみる事で、自身の成長の道筋、今後の課題が明確に言葉化できるようになった。外圧に適応する為には、まず現実を直視する事。その上で、相手にしっかり同化する為に、常に同一視をして行く事が大事なんだと解り、これからの成長の道筋も明確に掴めるようになりました。(入社2年目:中山)
 
 
 
_MG_9531.jpg同類圧力⇒期待圧力が活力源となる。この認識に基づいて、実際に社内で数人から、今の自分に期待していることは何か?をヒアリングしてみた。周りからの期待に耳を傾けるだけでも、前進力が得られる。そして、それ以上に周りに期待が掴めることで、次にどんな能力を磨けばよいかも明確に成った。中堅世代に突入するにあたり、今後は周りにとっての外圧となれる用になってほしい、という期待が一番心に響き、同時によく見てくれているなぁ、と感謝。(入社5年目:三上)
 
 
  
◆昭和洋樽製作所 菅部長 <生き残るために進化し続ける>
_MG_9563.jpg酒樽の制作から始まった会社であるが、時代の流れと共に木製樽の需要が大幅に縮小。木材を組み合わせる技術の応用で建築のフローリング販売へと転換、バブル前には独特な寄木細工のフローリングなどが関西圏でヒット!しかし、バブル崩壊、そして関東圏ではあまりウケない、といった逆境期もあった。その逆境を乗り越えていくのは、これからの課題。
 
そんな中、学んだ新概念の中でも特に活かすべき認識は、「期待応望力」を中心とした人脈形成が全て。そしてこれまでに蓄積してきた施工技術、世界ネットでの商品仕入れルートを活かしながら、今の社員達と共に更なる進化を塗り重ねていきたいと考えている。直近の実績として、新人の営業担当がお客様から頂いた要望で、年輪のような曲面加工のフローリングを出来ないか?という与件を頂いてきた。当社の実績としても今までやったことの無いデザインであったが、成功体験を積み重ねる絶好のチャンスと捉え、彼に託してみた。結果、社内の人間を巻き込みながら、見事に今までにないフローリングを実現させてくれた。組織力を感じ取れた瞬間でもあった。
 
そして、今後の課題は、より強い組織力を実現して行くこと。
重要なのは、社員との闘争共認、そして全ての仕事に対して「課題共認・役割共認・評価共認」を徹底して行くこと。そして、自身の課題は「構造思考力」を身に付けること。目先の事だけでなく、10年以上先を見通す認識力を体得しなければ、企業存続は難しいということも、構造的な思考を学んで初めて実感できるようにもなった。まだまだ足りない部分なので、今後も学び続けたいと思う。
 
 
 
◆テクノ長島 庄子社長 <企業活動・企業経営と史的実現論から学んだこと>
_MG_9565.jpg今回学んだ生物史は、生きるか死ぬかの生存圧力を受ける中で生物が組織的に、どのような適応戦略を持って進化して来たかを学んだ。その時々の状況に同化し、進化の過程に触れる事で、我々の日常生活や日常業務の取り組み方に適用可能な多くの気付きを得ることが出来た。今後我々がどのように生きて行くかを考える上でも、改めて根本に立ち返った上で地固めして行くことが重要であると考えた。この学びを通じて、この間実践して来た事を報告します。
 
1.反復・暗誦の重要性
・繰り返すことで心身に染みわたる。
・決めたらやる。継続こそ力。言い訳無用。
・有言実行。自分に勝つ。
暗誦という課題に取り組むことは、自身にとってまさに逆境であった。しかし、本気で覚えようと取り組めば、実際に覚えられる。せっかく覚えたものを忘れてしまっては勿体無いので、毎日の出勤時間を活用して、継続し続けた。
 
2.仕事に取り組む構え
・常に勝つか負けるかの真剣勝負。
・信用、信頼が第一。着実な積み重ね。
・時間管理が重要。スピード感を持って事にあたる。
・常にポジティブに自分から働きかけていく。
生物のように生死をかけた闘いと同様のレベルで真剣勝負に取り組めているのか?と振り返る契機となった。
 
3.外圧の取り組み方
・会社も、最先端の可能性に収束する事で統合される外圧適応態。
・外圧を皮膚感覚でキャッチすべくアンテナを張り巡らせる。
・期待応望の同類圧力=共認圧力は何か?を認識し、活力源に変えていく。
これらの外圧を常に内圧とイコール(=)にして行く事で、会社組織も進化して行く。
 
4.物事の本質を読み解く
・目の前の現実をとことん直視する。
・情報共有=事実の共認。
・状況を構造化して大局を捉え、仮説思考を豊かに持つ。対象分析の際は、入口と出口を同じにしていく。
・力の序列、決定権構造の見極め。
どんな事業にも、必ずキーマンが存在する。その相手の思考や期待に応える為にも、本質を見抜く能力が求められる。
 
5.自然体経営
・自然の摂理に従う。人の道に従う。
・他人に負けない武器を磨きながら、常に進化させて行く姿勢。
・人間として何が正しいか?を常に考え続けていく。
世の中には、目には見えない自然の流れが存在する。その中で、身の丈にあった良識の範囲(自然体)での経営を心掛けたい。枠を設けずに多様な認識を吸収し、相手に合わせる事のできる柔軟性を持ちたい。
 
6.闘争課題共認への収束力を強く持つ
・胆力・勇気・闘争心・強い意志を磨く。
・本気とは何か?
・集団として進化し続ける為にも、適切な役割分担と調和を意識する。
強い組織となる為に、常に闘争共認を形成し、どのような外圧にも適応可能な状態を作り出す。
 
7.人との繋がりは無限大
・一期一会。人とのご縁を大切に。
・同一視・同化・相手を受け入れる。
・相手の期待に応えることが自己の充足となる。
・決して一人では無い。
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周りの期待を掴み、地道に頑張り続けていけば、必ず結果は付いてくる。そして、困ったことがあっても諦めずに頑張り続けていれば、誰かが力を貸してくれると、信じている。
  
以上、3社から実感のこもった発表をして頂きました。今回の勉強会メンバーも、実現の意思の強さからお互いに外圧を高め合い、粘り強い実行力と追求力で着実な前進を見せてくれました。
もちろん、学んだ認識を武器として成果を高めていくのはこれからですが、どんな逆境であろうとも乗り越えていける芯の強さを感じ取れる発表となりました。
 
  
6)追求討議-2
後半の部は、上記の発表を受けて、さらに深めたいポイントを出しあいながらの議論。
普遍的な内容が多く引き出され、勉強会メンバー以外にも多くの気付きが得られました。
 
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・菅さんは「期待圧力」を生み出す名手だと感じる事が多いが、普段意識している事などあれば教えて欲しい。
 
⇒お客様の期待には兎に角全力で応えることばかり考えてきた。一方で、社内ではあまり上手く期待掛けが出来ていないと感じており、岩井議長に相談した事がある。その時のアドバイスは、文字にしてしっかり固定した上で伝える、という事。先日、そのアドバイス通り部下への期待をメモにして渡してみた事がある。

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・庄司社長は暗誦を通じて、心身に染みわたるようになったとの事であったが、繰り返す中で具体的に感じた変化などがあれば教えてください。
 
⇒最初はとにかく覚えることばかりを意識していたが、繰り返す内に自然と次のフレーズが出てくるようになって来た。それ以降、テキストの文脈や繋がりが解るようになり、言葉が身体の中に染み渡っていく感覚が持てるようになった。
 
⇒単に“知っている”だけの状態と、“使える”事には大きな違いがある。短期的な暗記とも違い、肉体化するまで体得化した時に、初めて認識を駆使できるようになる。言葉が自然と紡ぎ出せるようになる体験を通じて、改めて反復暗誦の効果を実感出来た。
 

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・闘争共認から、具体的に「課題共認⇒役割共認⇒評価共認」を形成する過程を貫徹させる為の具体事例などがあれば教えて欲しい。
 
⇒どの過程であっても、共認できているかどうかを羅針盤とする。そして重要なのは、入口部分である外圧共認。末端まで貫く闘争圧力をしっかりと共認する事が出来れば、その後の共認過程も形成出来る。そして、全ての過程において共認を意識する事は、各段階ごとに充足を積み重ねていく事になる。もちろん、一番重要なのは評価の共認だが、その評価内容に応じてまた次の期待が鮮明になる、というサイクルで前進して行けば良い。
 
⇒時には、イケてない事も共認する事が大事。これは、充足上手の女子の出番。充足に敏感だからこそ、イケてない事にもすぐ気付けるし、腰軽くそれらを発信できる環境が社内の空気を明るく保ってくれる。

 
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共認形成上は、やはり認識力をどう身に付けるかも重要。これは意識すれば身につくものではなく、やはり学ぶ(真似ぶ)以外に方法は無い。対面での共認は勿論のこと、日々文章化をして発信を繰り返す事が必要。そして、的確な認識力を身につける為には、やはり反復・暗誦が効果的である事は、今日庄子社長が発表してくれた通り。認識力の向上は全ての仕事に通じる普遍能力であり、対外的な競争圧力に勝っていく為に欠かせないもの。来年は、認識力を高めるための虎の巻講座を開催する方向で検討したい。ぜひ、みんなで勝っていきましょう!
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7)終わりのご挨拶 日本陶業 代表取締役社長 深谷様
締めのご挨拶は、自身も新概念勉強会に参加され、次の段階として社員たちの自主活動に大きな期待を寄せてくださっている、深谷社長から一言頂きました。
 
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まず、この発表会が本当に回を重ねるごとに着実に進化し、より深く踏み込み合える場になっていると感じます。同化の重要性であったり、不十分の中に可能性を見出す視点など、学ぶべき所を多く見いだせた。
建築、そしてタイル業界としては、今年も厳しい一年ではあったが、そんな中でも目に見える変化を感じ取ることの出来た年でもあった。受注量が昨年よりも2割減となったにも関わらず、今年はしっかりと粗利を確保する事が出来た。まさに、社員一人ひとりの積み重ねの結果が表れたのだと思う。
そんな最中、一人の社員が辞表を持って相談に来た事があった。仕事の上での迷い、不安が積み重なり、続けていく自信が持てない、という相談であった。どんな言葉を返せばよいのかと迷いつつも、「最近は社内の空気が変わってきたし、以前よりも良くなったと思わない?」と聞いてみたところ、「はい。良くなっています。」と答えてくれた。
そして、そのまま辞表を引き下げ、もう一度考えてみます、と受け止めてくれた。考えなおした結果がどうなるのかはまだ解らないが、【企業の空気を良くする】という課題を背負っている者として、とにかく嬉しかった。何も解らない所から、この一年間具体的に導き続けてくれた類の皆様に、本当に感謝したい。日本橋から類さんの方向を見ると、いつも暖かさを感じる。

とても有難い言葉を最後に頂きました。企業を支え、社員に期待をし続けてきた経営者としての熱い想いが、みんなの心に染み渡りました。
 
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以上、長くなりましたが、親和共認から闘争共認のステージへと会場全体の空気がグッと上昇し、新時代に向けて本気で闘っていく心意気が端々から感じ取れる熱い発表会となりました。
 
2014年は、さらなる激動の時代へと突入して行く事が予測されます。しかし、だからこそ追求し続けたところに、勝機が見出だせるのだと思います。自分の枠を超え、企業の枠を超えて、いかに社会の期待を深く掴みとるか。また、その期待に応えるために、どれだけ多くの手を打てるか。企業間競争という市場の枠組みだけにとらわれるのでは無く、より拾い視座に立ち、答えの追求に取り組むことが求められます。
 
相手のために、みんなのために頑張ろうとしている人々の集まりがある、という現実は、とてもありがたいことだな~と実感しました。

 

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