2014年02月05日
経営者が語る!『今、何をなすべきか?』1-2(後編)~次代を読む力=構造認識があれば勝てる!~
経営者が語る!「今、何をなすべきか?」類設計室:専務取締役・副社長の阿部さんの講演、後半です
前編はこちら 「経営者が語る!1-1(前編)『今、何をなすべきか?』~「信念と志は、外圧をプラスに捉える闘争集団で育まれる」~」
前編でありました、 『信念と志は、闘う集団の中から育まれる!』
では、そのような「信念」や「志」に支えられた想いを、どう実現していくのでしょうか?
以下、後半の講演内容です
◆【期待・応望が活力源】
そんなことで、明けても暮れても人間関係に曝される営業とは真逆の、研究員の仕事であり、しかも技術屋だけども建築が特に専門でもありませんでした。
共同体の生存基盤を確立するには業務の高度化が不可欠であり、類設計室に参加した私は急速な組織拡大の為の安定した受注基盤の確立から、更に二段階の作品の高度化に着手していきました。
皆の期待がある限り、人はどんな仕事にでも挑戦できます。これから社会に出る皆さん、自分探しなどは言語道断で、自分と職種の適性などに悩む必要はありません。皆さんに期待する仲間がいる、皆さんを必要とする会社を先ずは選ぶことです。期待と応望が皆さんの仕事の活力源となるのです。
◆【次代を読む力=構造認識があれば勝てる】
これから社会に出て、皆の期待を掴んで仕事の成果をあげるには、信念に貫かれた志と現実を正確に捉える構造認識の両輪が必要だと申し上げました。
企業経営にとって人材は根であり、経営組織は幹であり、営業戦略は大枝です。そして光が当る方向に張り巡らせる小枝が戦術で、結実する果実が経営成果です。どの方向に大枝・小枝を張り巡らすか、これら全ての判断は次代を読む構造認識が頼りとなります。
何よりも生存基盤の確立を優先した創立期は安定する営業基盤を重視して、続く高度化展開も着実な官庁受注から着手しました。その実績を力として、学校法人や医療法人、更に気鋭の企業群から開発事業へと、市場の構造解明と経済分析を羅針盤に高度化路線を推進してきました。皆の期待を掴み続けて、信念と志のうえに次代を読む構造認識があれば必ず勝ちます。
建築プロジェクトは巨額の設備投資であることは先ほど述べました。クライアントが戦略パートナーである設計事務所を選択する判断の根底には、組織力の評価は勿論のことだが信念と志への評価があるように思います。
新しい共認社会を牽引してきた類グループの揺るぎない信念と志と精緻な構造認識が生み出す本物の追求力に対して、闘うクライアントからは深い共感を頂いて来ました。これが類グループの営業力の真髄です。
◆【類グループからのクライアントの皆様への期待】
私どもも創立以来、数多くのクライアントの皆様から信任・評価を頂いてきました。力を合わせて新しい日本を創る志を共感してまいりました。そして同志的な共認形成の可能性を察知し合うクライアントの皆様とは、取引関係を超えた交流を頂いてきました。
学校法人や医療法人や自治体や国の機関、そして気鋭の企業群が私どもの長年のクライアントです。設計事務所がクライアントから与えられる設計与件を、更に数段深い経営の位相まで追求します。事業の背景をトコトン遡って分析し、ゼロベースから戦略パートナーとなって期待に応えていきます。設計だけの狭い技術課題の下請けではなく、プロジェクトの根本にある次代を読む経営の位相から、戦略パートナーなって協働していきます。
一例を申し上げれば、先ほど延べました松下など、日本勢の家電組み立て産業等の衰退が鮮明になりましたが、それに代わる気鋭のものづくり企業群が台頭し、その新しい戦略行動が見え出してきました。
高い技術を日本のものづくりに求める世界の企業に、全体を最適に制御するソフトと、そのソフトを稼動させる分析機器や制御機器を国内から供給する企業群です。
日本の新しい生産力を創り出す気鋭の企業群と協働し、戦略的な取り組みに注力して来ました。生き残りをかけた闘いの中から、ともに新しい日本を作っていく企業群に照準を合わせてクライアントと共に成長して参ります。
もう一例申し上げますが、当社は教育施設についてはトップクラスの設計実績を有し、同志社大学や法政大学や東京大学などのプロジェクトでは多面的な領域から統合度の高い提案をしてきました。然し今、教育界全体を大きく揺り動かす潮流が登場し、教育の中身そのものの大転換が問われています。
次代を担う人材を生み出していく新しい教育への期待に応えて、教育界全体の業態転換を先導して、志を共にできるクライアントと共に追求していきたいと念じています。
◆【類グループが実現したい地平】
闘争圧力をプラスに捉えて成長する集団の中で、その外圧(=集団共認)をプラスに捉える体験を積み重ねて信念と志は育まれていく、これが私は確信です。今我々が成すべきことは、この様な闘争集団を創り上げていく経営努力だと確信しています。
類設計室はそのような外圧を高度化期待と捉える会社です、社長を先頭に全社員が闘争圧力を肯定して、類設計室は着実に成長して戦略課題を実現してきました。所員の手による共同保育も始まり、大地に根ざした農園事業も上昇過程に入りました、そして類塾も塾生たちの全人教育に取り組んで来ました。
現在の多くの所員は核家族の中に育って当社に入社した人々ですが、吸収力に富む最近の若者や、勿論皆さん達も、これから共同体企業の中に生まれ育まれる子供たちや、類塾の全人教育で育まれる塾生諸君から、 本物の信念と志を身につけた人材が輩出されて行きます。この先の半世紀はこの様な若者の手によって、類グループは更に共同体企業として成長を重ねて行きます。
先程申し述べました、私どもより先の世代の幼少期のような、自然の摂理や集団の圧力に貫かれた育成環境はなくなってしまいました。しかし類グループでは、最前線の経営外圧を全社員が共有する劇場会議や社内ネットやるいネットを駆使して、人材を育成してきました。信念に貫かれた強い志を礎に、構造認識を育む場をこれからも大切にしていきます。これが、私たちが今成すべき経営課題です。
冬のスポーツのラクビーが好きな方々が居られるかもしれませんが、我々の組織がまだ小規模だったころは、スクラムの真ん中で闘うフッカーが私で、ボールを掻きとってはゴールに突進し周りを混乱させてきました。闘う人材が育ってきた近年は花の10番・スタンドオフです。パスが通る組織となって、ゴールに突進する若い世代が育ってきました。
皆さんのような若い世代が我々を実力で乗り越えて、経営の第一線に立つ日を愉しみに、これからも共同体の皆の一員として仕事の励んでいくつもりです。
講演内容は以上です。
講演に出席された学生のみなさん、社会人のみなさんからは、セミナーの後、以下のような感想をいただきました!
一番強く感じたことは、社会は私たち一人一人が主役で私たちが社会を作っている・構成している中、逆に私たちが社会を「追求」していることのオモシロサ、不思議です。このことが「自分たちが生きる場を自分たちで作っていく」ということともつながりました。 (大学生・男性)
セミナーに参加して、信念・志があってこそ、課題認識力、コミュニケーション能力といった力ができるんだと思いました。企業を選択するとき、企業が求めていることだけでなく、自分がどう行動できるか、どう期待をつかむか考えることも重要だと感じました。 (大学生・女性)
外圧=期待という感覚は自分にとって、とってもいい刺激をなりました。そのためには自分の認識力を高めていかなければいけないと思いました。 求められる期待は変化していくので、そこに対応していけるようになりたいと思います。 (大学生・女性)
期待に応えるというイメージがガラッと変わりました。どこかで僕は期待はしてもらうものと受身的なイメージを持っていました。それが、期待は求めるものであるし、主体的に動いていかなければならない、と思いました。 (大学生・男性)
外圧をいかに肯定視するかという言葉が心に残りました。今の私に足りないところはここだ!! (社会人1年目 女性)
高い外圧をプラスに捉えることができるのは闘争集団の基盤があってこそというお話が印象に残りました。どんな危機感にもたじろがず前進していけるのはみんなの存在を肌身で感じているから。そこから信念や志も育っていく。そんな集団を作っていきたいと思いました。 (30代 社会人 女性)
信念・志は外圧そしてそれに対する追求力をプラスで捉える力、危機感と隣り合わせの期待圧力が作る。それは闘争圧力を肯定視する闘争集団の中で育まれる。 中身も気付きが多く素晴らしかったが、何よりも阿部さんから学んだのは謙虚さであり、それに志をもった応望性だ。あっと言う間の時間でした。ありがとうございました。 (50代 社会人 男性)
皆の期待がある限り、人はどんな仕事にでも挑戦できる。
自分探しなどは言語道断で、自分と職種の適性などに悩む必要はない。
期待と応望を活力源にして、皆が期待することならどんなことでも実現したい!実現させる!という想いが沸々と湧いてきました
信念に貫かれた強い志を礎に、構造認識を磨いて共に闘ってゆきます
講演、本当にありがとうございました
- posted by kubota.a at : 19:44 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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