2014年02月14日
経営者が語る!『今、何をなすべきか?』2~時代の大転換:’13年、追求力の時代に入った~
1/17(土)に、類グループで、『今、何をなすべきか?』をテーマとする、経営者による第二回講演会が開催されました。
第一回の紹介記事は、
経営者が語る!『今、何をなすべきか?』1-1(前編)~「信念と志は、外圧をプラスに捉える闘争集団で育まれる!」~
経営者が語る!『今、何をなすべきか?』1-2(後編)~次代を読む力=構造認識があれば勝てる!~
第二回は、一方的に話す講演会形式ではなく、類グループの岡田社長を議長とする「劇場会議」(リンク)スタイル。参加した社会人や学生からも意見を出してもらいながら進行しました。
学生からも以下のような意見がでてくるなど、日常的な追求をベースに、まさに参加者の追求を促す場となりました。
・「企業が」がポイント(「自分が」ではなく)。①企業は人の集合、全員の意識のベクトルを揃えていくことが大事。②行動・判断のためには、対象=社会を知ること、己を知ることが大事。己を知り相手を知れば百戦危うからず。
・社会に対する誠実さ。民破れて企業有りでは意味がない、持続可能な社会を目指すこと。
・チームとしての組織力。相手の立場になってニーズをつかみ、自社のシーズとつなぎ合わせること。
・時代の流れから課題を読み取る力。
・働く環境を整えること。
※議長は、集団、組織、結束といったあたりに焦点を当てた若者(学生)の意見に注目されていました。
就職活動中の学生さんはもちろん、すでに働いている社会人にも非常に参考になる追求がなされたので、展開された骨子を紹介します。
◆大転換の時代に必要な力は『追求力』
○制覇力は武力、資本力から追求力へ
先に答えから言えば、『追求力』こそが企業が生き残っていく上で必要な力。時代は大転換期であり、答えを出せたところだけが勝つ。追求力の時代に入った。
学生諸君の意見に集団に焦点を当てている意見が多かったが良い視点だと思う。多くの生物は別の種類の生物と闘争をしている。その中でもっぱら同類闘争をしている珍しい生き物が猿と人類、霊長類。戦争もそうだが、企業間闘争も生き残りをかけた同類闘争であるという視点が重要。
同類闘争を制するのが追求力の時代になった。歴史的には、古代は武力闘争の時代であり武力が制覇力であった。近代は市場社会の時代で制覇力は資本力であった。これが追求力に転換しており文明時代3000年の歴史を覆す大転換である。
追求力の時代は、現実社会で答えを出すために、とことん人々の期待を対象化し同化する必要がある。そこでは受験勉強で身に付けた暗記思考は役に立たない。ひたすら「なんで、どうする」と追求を重ねることによってしか答えを出せない。
○大転換の時代は’70年貧困の消滅から始まっている
現代は大転換期であると良く言われるが、大転換がどこからどこに向う転換なのか明確に説明している人は殆どいない。また大転換の時代はバブル崩壊の失われた20年からと考えている人が多いがこれも見当外れ。
大転換の時代は’70年貧困の消滅と同時に始まっている。’70年は先進国、その中でも日本が先頭を切って貧困を克服した時代。貧困の時代は私権(地位や財産)を誰もが求めていた。私権を確保しないと生きていけない時代であり、誰もがいやも応もなく私権獲得に向わざるを得ない時代。私権が強制圧力として働いていた時代だった。誰もが私権獲得に収束し、個人の意識も社会も私権により統合されていた。収束と統合という概念も重要な概念。
しかし、豊かさが実現すると私権の強制圧力は衰弱し、私権追求の活力は一気に衰弱していく。’90年にはセックスレスが蔓延し大企業では私権の序列が機能しなくなる。私権に変わる統合原理が必要となるが、それはみんなの期待に応える事で充足する人類本来の共認機能への回帰。人類の本源性への回帰。脱私権から共同体へ、その一つの社会現象が’70年代のヒッピー、類グループが共同体企業として産声を上げたのも’72年であった。
◆市場崩壊の危機から暴走を始めた支配階級
○市場は縮小の時代に入った
既に’70年代から市場の縮小は始まっている。市場が拡大しているとか、自由市場というのは真っ赤な嘘で、国債という借金で市場に資金を投入しなければ市場は縮小するしかない時代。’70年から赤字国債の発行は始まっており1000兆円を超える借金が積み上がっている。市場は借金という生命維持装置がなければ拡大を維持できない状態。
そして、私権が衰弱し需要がない市場に資金を無理やり投入すれば、資金が余ることは必然。その余った資金は供給が限られ値上がりが期待できる土地や株式に集中しバブル経済が発生する。そして、必然的にバブルは崩壊する。現代の市場は、借金という生命維持装置を使いバブルの発生と崩壊を繰り返しながら何とか延命しているにすぎない。
では、このバブルの発生と崩壊をいつまでも続けられるかというと、必ず限界が来る。借金が膨らめば、いずれ国家予算が借金の返済だけでなくなる。そうなると、国債の償還は不可能であり、借金を踏み倒すデフォルトとなることは不可避である。
デフォルトになるとどうなるか。これは市場秩序の崩壊を意味し、貨幣価値の暴落、ハイパーインフレを引き起こす。そうなると、食料を始め生活必需品が確保出来ず、混乱の大きな国から暴動が起こり、国家秩序も崩壊し殺し合いが始まる。経済がグローバル化した現代では、混乱は一国にとどまらず世界中に広がる。混乱がどこまでひどくなるかは国民性にもよるが、アメリカや中国は国家秩序崩壊まで至る可能性が高い。本源性が色濃く残されている日本はそこまで混乱がひどくならない可能性が高い。
○市場延命のため、完全支配、完全洗脳へ
市場が崩壊すると、市場時代の支配層である金貸しは大混乱の中で吊るし首にされる事になる。金貸しは存亡の危機を感じている。そこでどうしたか。延命を図るために司法、官僚、マスコミの完全支配に入った。そして、国民を完全に洗脳しようとしている。
例えば地球温暖化も真っ赤な嘘で実態は寒冷化に向っている、エイズもマスコミが大騒ぎしたがそんなウィルスは存在していない事が明らかに。医者は高血圧、血糖値、鬱など病気の基準を変える事で病人を増やし大もうけ、インフルエンザワクチンも大騒ぎをして大量にワクチンを備蓄したが死者は一般の風邪より少なかった。抗ガン剤も治療するどころかガンを増やす効果しかない。
’01の小泉フィーバーも金貸し=アメリカ追従政策を植え付けるため、’10年の執拗な小沢潰しも金貸しに都合の悪い勢力を潰すため。そしてついに原発推進、消費増税、TPP、特定秘密法案など、国民から徹底的に搾取するとんでもない政策がまかり通るところまで来た。
しかし、ここまで徹底的に洗脳したにもかかわらず、これまでの選挙で、地方選挙ではことごとく自民党が負けてきた。どんなにマスコミを使って洗脳しようとも国民は原発反対、TPP反対で変わらなかった。そこで追い詰められた金貸しはとうとう最後の手を打つ。それが’12年の不正選挙である。これは民主主義の根幹を覆す行為であり、金貸しはそこまで追い詰められた。
○金貸し支配は全て騙し
不正選挙で負けた小沢グループは、自分たちの得票は把握しており、不正選挙が行われたことは分かるはず。しかし何も言わない。これは、自民党も民主党も同じ穴の狢であることを示している。
金貸しはロックフェラーとロスチャイルドの2大勢力に別れるが、この2大勢力は市場の制覇を懸けて争いつつも、市場延命という点では協力関係にある。自民党はロックフェラー勢力、小沢はロスチャイルド。いずれも金貸しの手先にすぎない。
考えてみれば、日本の戦後の左右対立も金貸しが演出した茶番である。70年間、左右対立が続いたが、社会党は結局自民党の言うなりだった。そもそも、金貸しのやり方は対立をつくりだしそのどちらにも金を貸して儲ける。
明治維新も、徳川幕府に金を貸したのはフランスのロスチャイルドで、維新政府に金を貸したのはイギリスのロスチャイルドだった。共産主義も同様でソ連に金を貸したのはロスチャイルドで中国に金を貸したのはロックフェラーだった。
強大な勢力である金貸しには勝てないと考えがちだが、それは間違い。金貸しは禁じ手である不正選挙に手を出すほど追い詰められている。金貸し支配は全て騙しであり、これを見抜く事が出来れば打破できる。どこまで追求力を自分自身が持っているかが重要。
◆新しい現実=これからどういう時代になってゆくのか?
○本源回帰の大潮流
私権社会とは誰もが私権の獲得に収束することに統合された社会。私権を獲得しなければ生きてゆけない、嫌も応もない絶対的な私権圧力が貫徹され、人類の本源性はとことん抑圧されてきた。
しかし私権の衰弱によって、それまで抑圧されてきた本源性が再び顕在化。人々の潜在思念と活力源は本源収束(共認収束)へと大転換。いわば本源回帰の大きな潮流を形成している。
そうした本源回帰の表れが、節約志向(もったいない)、健康・食・医に対する意識の変化(自然食、少食、医者にかからず病気を治す、脱薬etc)、農業・地域ネットワークづくり、共同体化(社員の活力アップetc)などである。
○脱お上の自給志向⇒自考期待
こうした本源回帰の大潮流を基盤として、さらにお上の暴走(2011年原発の騙し・隠蔽、2012年不正選挙etc)が加わることによって顕在化したのが、「脱お上の自給志向⇒自考期待」の潮流である。
今後どんな暗黒の未来が待ち受けているかわからない。自分の身は自分で守るしかない、自分の頭で考えるしかない、塾に行っている場合ではない(それどころではない)etc という意識である。
ただでさえ市場は崩壊寸前で、現代人は生き残り競争という逆境下にある。それに加えて、私権の終焉→文明社会の崩壊の危機と、お上の暴走→不正選挙を契機とする秩序崩壊の危機によって、今や現代人は絶体絶命の逆境に追い込まれている。
この秩序崩壊という逆境が生命の最も根底にある適応本能を直撃した。秩序崩壊とは生命(適応本能)にとって最大の危機である。だからこそ、全大衆的に一気に「なんで?」「どうする?」と追求過程に入ったのである。つまり「追求力の時代」の奥底で働いているのは、秩序崩壊の危機発の適応本能である。
○新しい現実=人々の期待に応える答えを出せるか
本来、学校は能力育成の為にあるが、今や役に立たない旧観念を暗記させるだけで、殆ど能力育成の期待に応えられず、根本的な機能不全に陥っている。
こうした「自給志向・自考期待」の急上昇を受けて、2013年類塾では「自考型授業」が登場し、大学では「反転授業」がはじまった。旧態依然とした教育、旧観念には何に意味もないことが今後ますます明らかになり、塾離れのみならず大学離れが進行してゆくだろう。
この秩序崩壊の危機→適応本能⇒追求力の時代という意識は、万人が例外なく意識の最も奥深に孕んでいる意識である。この意識を土台にしてどれだけ「追求力」を上昇させられるか、今後の企業間競争の勝敗もここにかかっている。
○追求充足の時代へ
外圧=内圧の定理のとおり、人類(集団)も圧力に対応するべく活力が生じる構造にある。
私権の強制圧力は外から否応なくやってくる圧力であった。しかし、共認圧力は自分たちで生み出す圧力である。自ら人々の期待を対象化し、ひたすら「なんで?どうする?」という追求を重ねることで、共認圧力と追求活力→追求充足を上昇させてゆく時代になるだろう。
その最先端が共同体企業である。類グループは資本力によって統合された権力体ではなく、誰もが追求力に収束⇒統合された共同体を目指してゆく。
★暴走するお上や、資本力が支配する大企業etc 古い現実を対象化してもそこに可能性はない。
「本源収束」⇒「脱お上の自給志向」という時代潮流、そして「追求力の時代」という新しい現実を対象化してゆけば可能性が見えてくる。
最後に、追求の場に参加してくれた大学生の感想をいくつか紹介します。
どのような集団でどのような期待に答えたい?そのためにどんな追求をしたい?の軸をしっかり!私は、まだこの軸がぶれぶれだなということに大きく気づかされました。ただ、相手のニーズに応えたいだけではなく、より具体的な内容をまずは追求したいと思います。
社長講演やグループワークを通してもなかなか自分の頭で理解することが難しく、そのことにとても焦りを感じました。社員さんからは、体験を伴わないと理解するのは難しいから焦らなくて大丈夫と声を掛けて頂きました。ですが、このことから知らないことの悔しさや怖さも実感しました。それと同時に、今まで知らない方が幸せなこともあるのではないかと強く思っていましたが、それは自分が知ることを怠っているだけであって、やっぱり「知る」ということそして自分の力で考えることは重要だと改めて実感しました。
追求力とは何なのか、初めて分かった。グループワークで話し合ったことで、講演では難しかった事柄の理解が深まり、非常に自分を成長させてもらえた。なんで?と追求することの大切さ、事実と本質は世の中のためになるということ等、大変興味深かった。幅広い知識と追求は、これから自分が歩んでいく人生でとても大切だと強く感じ、今までの自分の人生観をガラリと変えた。
今の社会のあり方にさらに疑問を感じ、また危機感を感じました。ただ、疑問を疑問のままにせず、しっかりと追求していくことが大切で、それによって事実とは何か、自分なりに答えを見つけることが出来る可能性がある。そして真の社会のニーズを見つけ出し、社会の期待に応えていくことが今の私たちに必要なことだと強く感じました。
今や、追求力の時代に入った。紹介した感想にもあるように、自分の頭を使って「自考」することが決定的に重要になります。このブログでも、時代に適応すべく、引き続き追求を重ねていきます!
- posted by doUob at : 19:24 | コメント (0件) | トラックバック (1)
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