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2014年04月04日

生物進化の歴史構造に学ぶ「仕事とは何か?」1~仕事とは闘いであり、人類の闘いは同類闘争である~

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4月に入り、期待の新入社員が入ってきた企業も多いのではないでしょうか。

これからビジネスマナーやスケジュール管理、専門技術などを学びながら、仕事場面で活躍していける人材になってもらいたいという期待感にあふれていますが、ここで、改めて「仕事とはそもそも何なのか?」という根底を考えておくことも重要ではないでしょうか。

そこで、本シリーズでは、「仕事とは何か?」をテーマに、実際、類グループで行われた新人研修の内容を具体的な事例も交えながらお伝えしていきます。

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研修を受けた新人からは、
「学生のときもやもやしていたことも、今回の研修で学んだ認識ですっきりできた!もっと認識を使いこなせるようになっていきたい!」
「これからは相手が何を想い、何を考えているのか注視し、期待を捉えて応えていきたい!」
「仕事についての意識が甘かった。今日学んだことを毎日の仕事で意識していきたい!」
といったような感想が上がり、士気も一気に高まり、日々活力を持って仕事に臨んでいます。

この内容は、どんな企業においても役に立つ普遍的な内容ですので、このシリーズでご紹介していきます。

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■仕事とは何か?

はじめに、社会に出たばかりの新入社員たちに「仕事とは何か?」について出し合ってもらいました。
彼らからでてきたのは、「生産をして、評価を得る事」「自分も相手も幸せになること」「社会の期待に応えていくこと」…といった意見があげられました。

いかがでしょうか?仕事とは何か、ぴったりと言い当てているでしょうか。

確かに、彼らの捉えていることは、間違いなく仕事というものを考えていく上で必要な視点ですが、どこか物足りない部分もあります。では、足りない視点はなんでしょうか?

「仕事とは何か?」を考えていく上で重要なことは、
①仕事とは同業他社との闘い=集団間闘争である。
②他社との闘いは集団闘争であり一人(個人)では勝てない。
(勝つためには、集団の成員の結束力と、それを支える日常的な仲間関係が不可欠)

という視点です。

■企業間競争を勝ち抜くには?

上記の①、②は、企業の経営者や一定経験を積んだ社会人にとっては当たり前のことかもしれませんが、企業間の競争において最も重要な視点です。負け続ければ、企業は存続することもできませんし、当然社会の期待に応えることも、活躍する人材を輩出することもできません。
では、次に集団間闘争の本質とは何なのか考えてみます。

社会状況は今までにないほど加速度的に変化しており、企業間の闘いは、ますます厳しくなっているのが現実です。このような状況で、企業が集団間闘争を勝ち抜いていくに何がもとめられるのか?まずは考えてみます。

shinka_zyukeizu1仕事をする上で、あるいは生きてゆく上で無数の問題にぶつかりますが、どんな問題であれ、その構造を深い奥行きと広がりをもって捉えるためには、生物進化の塗り重ねの構造を掴む必要があります。

すなわち、単細胞から始まって魚類→両生類→哺乳類→サル→人類と段階的に塗り重ねられてきた歴史構造を掴むことで、どんな問題に対しても深い奥行きと広がりをもった答を出すことができるのです。

 

ですので、ここからは、深く生物の歴史段階的な進化の構造を遡っていきます。

参考:歴史に学ぶ必要性について
史的実現論と企業経営・組織論
実現論の形成過程 
思考の源泉 

■人類の闘いとは何か?他の生物との違いはなにか?

生物の歴史を通じて、単細胞から人類にまで貫かれている仕事の本質とはなんでしょうか?

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単細胞から人類まで全ての生物に共通する仕事の本質(原型)は「生存闘争」です。
どんな生物であっても、種として生き残っていくための闘いを繰り広げています。

では一般動物と人類の闘争はどこが違うのでしょうか?
一般動物は異種生物を獲物として捕食する異種間闘争を闘っています。
言い換えれば、単細胞~哺乳類に至るまで、生物の生存闘争は食糧を獲得することだと云えるでしょう。

それに対して、人類は人類集団同士が「同類闘争」を闘っています。

無題例えば、戦争や企業間闘争などがあげられますが、そこには食糧獲得以外の仕事がたくさんあります。
今や日本で食糧生産に従事する人口は5%しかいないし、歴史的にみても、縄文時代には装飾品や土器が作られたように、あるいは、どこの国でも同類を殺すことを専門とする軍隊が存在するように、食糧獲得以外の仕事は人類史上連綿と存在しています。

参考:僅差の勝利の蓄積が、大きな評価の格差となって、生死を分けてゆくhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=127844

今回は、生物史にまで遡って仕事の本質についてみてきました。
ポイントは、仕事とは同類闘争であり、集団間の生き残りをかけた熾烈な闘いであるということです。
そして、ここまで激しい同類闘争を行うのは生物界でも人類だけであるという点です。

これは人類が他の生物と同様に、「生存のためだけに闘っている」ということだけでは説明がつきません。
そこで、次回は、この同類闘争は人類固有のものなのか?生物史上、どこで登場したのか?見ていきます。

 

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