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2014年08月13日

高齢者の可能性を活かした新事業計画 03 スーパー高齢者への求道

みなさんこんにちは。

前回の記事では、「いま高齢者に期待されているのは私権統合を脱した新しい社会・社会関係を形成することであり、私権競争を離脱した高齢者だから、しがらみを脱して、新しい社会を追求できる。その活力源になるのは、スーパー高齢者に見るような未知収束!!」と書かせて頂きました。スーパー高齢者とは永遠の求道者であって、神のような超越する何か特別な存在という訳ではありません。道を追求し続ければ、誰しもがスーパー高齢者になれる可能性を秘めているのです。その意味で、近年一般企業で見るような定年制を導入している企業は、企業としての成長を自ら押し潰ぶしていると言えるかもしれません。

(→定年制を廃止し高い成果を上げている企業
脱定年制が脱逃避・脱諦めを加速する!

本編では、スーパー高齢者の可能性を追求すべく、まずスーパー高齢者の特徴を見ていきながら、高齢者がスーパーになり得る理由を考えていきたいと思います。

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01.スーパー高齢者の特徴とは?              


写真はこちらからお借りしました!

 

幸せな「老い方」への2通りの生き方
http://oikohken.or.jp/column/?p=546

(前略)

最高齢プロフェッショナル達の珠玉の言葉を一部抜粋します。

■69 歳の時に「アンパンマン」がヒットした漫画家・やなせたかし(91 歳)
「運と巡り合うためには、何でも引き受けることが大事なんです」
■一式陸攻の生き残りにして東日本大震災でも物資輸送したパイロット・高橋淳(88 歳)
「せっかく生まれてきたんだから僕は死ぬまで進歩したい」
■コーヒーだけのお店銀座のカフェ・ド・ランブル店主・関口一郎(96 歳)
「次から次へと改善したいことが出てきて、96 歳になっても時間が足りないよ」
■世界で活躍する日本人ピアニストの先駆け・室井摩耶子(89 歳)
「真剣に向き合うたびにいろんな発見がある。だから面白くてやめられない」
■山田耕筰の数少ない弟子で声楽家にして相愛大学名誉教授・嘉納愛子(103 歳)
「楽しいことなんて、ぼんやり口を開けていても誰も持ってきてはくれませんよ」
■長男次男が小児マヒ、妻はパーキンソン病、95 歳で一人ぼっちの教育者・曻地三郎(106 歳)
110 歳まで講演会の予定がびっしり「何も人任せにはしなかった。いつも全部自分でやった」
■亭主は24歳年下。今も舞台に立つ漫才界の重鎮・内海桂子(90 歳)
「将来に不安?そんなヒマがあったら動きなさいよ。人は動けば金になる」
■66 年間天体の観測を続ける。宙に魅入られたプラネタリウム解説者・河原郁夫(81 歳)
「一生続けられるものがあるといいですね。人生が豊かになります」
■結核と闘いながら吹き続けアメリカを魅了したサックス奏者・尾田悟(85 歳)
「演奏に満足したことは一度もないよ。明日はもっとうまくなる。だから生きていられる」
■老いと戦いながら96 歳でCD を発売したチェリスト・青木十良(97 歳)
「満足するものは一生作れない。だから人生は面白い」
■サントリーホールを「音の宝石箱」にした響きの魔術師、音響設計士・永田穂(87 歳)
「仕事の9割は雑用。でも好きなことだったら耐えられる。貪欲にもなれるんです」
■結婚当日に夫が出征し戦死。取り上げた我が子は1万人。助産師・林むつ(93 歳)
「どんな仕事も命懸けでやること。必ずいいものが返ってくる」
参考文献最高齢プロフェッショナルの教え』『最高齢プロフェッショナルの条件』徳間書店

 

彼らの生き様には見事に共通する3つのパターンがありました。
生涯現役であるためのパタン1:好奇心が旺盛であること
基本的に何でも引き受けます。そこで天職に巡り会い、とことん突き詰めていくのです。
生涯現役であるためのパタン2:ひたむきな向上心があること
決して現状に満足せず、常に成長する努力をしているので、まったくヒマがありません。
生涯現役であるためのパタン3:くじけない強い心をもっていること
どんなに失敗し逆境にあっても、目の前のことを楽しんでいるので、くじけません。
この3つのパタンにより一生続けられる仕事を見つけた彼らは、例外なく幸せに生きていると言えます。つまり誰もが思わず敬意を表したくなるような「老い方」に必要なものは仕事なのです。そこで次のような仮説が成り立ちます。

 

第1仮説:生涯続けられる仕事は幸せな老い方を約束する。隠居は不幸の始まり。

この仮説を裏付ける為にさらに文献で事例を調べていると、とんでもない事実を突きとめました。平均寿命が40 歳にも満たない戦国~江戸時代に、平均寿命約83 歳という恐るべき集団が存在していたのです。それは戦や決闘に、命をかけ己の武術を磨くことのみに明け暮れていた武芸者、剣豪です。信頼できる資料で生年と没年が確認できる有名な剣豪・武芸者から算出してみました。
飯篠長威斎【いいざさ・ちょういさい】 102 歳 1387-1488
愛洲移香斎【あいす  ・いこうさい】  87 歳 1452-1538
上泉 信綱【こういずみ・ のぶつな】  69 歳 1508-1577
塚原 卜伝【つかはら ・ ぼくでん】  83 歳 1489-1571
柳生 宗厳【やぎゅう ・ むねとし】  80 歳 1527-1606
伊藤一刀斎【いとう ・いっとうさい】  94 歳 1560-1653
柳生 宗矩【やぎゅう ・ むねのり】  76 歳 1571-1646
東郷 重位【とうごう ・ ちゅうい】  83 歳 1561-1643
宝蔵院胤栄【ほうぞういん・いんえい】  87 歳 1521-1607
丸目 蔵人【まるめ  ・ くらんど】  90 歳 1540-1629
宮本 武蔵【みやもと ・  むさし】  60 歳 1584-1645
彼らの平均寿命約83 歳は2010 年の日本人男性の平均寿命79.64 歳をも軽く超えており、驚異的な生命力と言えるでしょう。
確認はできませんが先ほど抽出した「生涯現役であるためのパタン」は3つとも彼らに当てはまりそうです。基本的に武芸で「生涯現役」であった彼らは第1仮説に基づけば幸せだったでしょう。

上記において、筆者はスーパー高齢者の特徴として、好奇心旺盛、向上心、くじけない心の3つを持ち、生涯現役であること挙げていますが、言い換えると、何か未知ものに収束していく力(未知収束力)と、未知の中で可能性があるものを追求し続ける力(可能性収束力)が強い人ということではないでしょうか。つまり、単に求道者であっても未知収束力、可能性収束力が身についてなければスーパー高齢者としてなり得ないということです。

”スーパー高齢者”に共通するもの~未知への収束。未知収束が高齢者(事業)の可能性を開く

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=292492

人の能力・活力を規定するのは”未知への収束度”であり、そしてそれは年齢を重ねるほどに対象世界が広がる。すなわち高齢者になるほど世界への”未知収束”度合いが高まり、活力も能力も開花していくのではないか。そして高齢者の持つ、真の可能性とはこの無限の未知への収束にあるのではないか。

では、どうして彼らは未知収束力、可能性収束力を身につけることができたのでしょうか。

02.未知収束力、可能性収束力とは?
実は未知収束とは後天的に獲得するというよりか、人間として先天的に持っているものと見る方が良さそうです。


写真はこちらからお借りしました!


未知収束が活力源になったのはなぜか
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=293153

(前略)

従って人類にとって外圧は「いつ何が起こるかわからない」未知の世界であり、当然、未知なる物の把握が最先端課題となったのです。

この未知収束回路はDNAに深く刻印されています。だからこそ未知なる物(当時は自然)の追求が第一義課題となりその結果、追求共認→追求充足の回路が形 成されたことによって一段と追求力を上昇させ、ついに未知なる外圧の中心に精霊を見る(観念回路を形成する)に至ったのです。

DNAに刻印されている未知収束回路を常に作動させ、あらゆるものに未知収束しているのがスーパーと呼ばれる所以の一つと言えるのではないでしょうか。

では可能性収束力はどうなのでしょうか。次の引用を見てもらえればと思いますが、可能性収束力とは未知収束と異なり、後天的に獲得していくものと言えそうです。その形成にはその人の幼少期の親和充足経験、学童期の集団体験、青年期以降の成功体験が大きく影響を与えています!

lifespan
写真はこちらからお借りしました!


3/28
なんでや劇場レポート(4) 課題を突破する力の源泉は可能性収束力
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=229250

<乳幼児期>

・スキンシップに代表される親和充足体験。これが豊かかどうかが人格(共認回路)形成に決定的に重要。ex.アンテナ能力の貧困の多くはこの段階で発生する。

<学童期>

・遊び体験、その中でもとりわけ集団指導体験によって、創造力をはじめとする基本能力が形成される。

3/28 なんで屋劇場レポート(6)充足体験が可能性収束力の土台(源泉)

http://blog.livedoor.jp/nandeya_umeda/archives/51064697.html

<青年期以降>

・成功体験が充足→欠乏→目的意識→可能性収束力を生み出すのであれば、中年と言えども成功体験を積むことで可能性収束力を強めることは可能

・自分発からみんな発への転換が不可欠

・肯定視と充足期待だけでは、企業や社会の閉塞は突破できない。答を出す力が求められる。そのためには認識力・観念力が必要

高齢者はここで言われている青年期以降に当てはまります。つまり、高齢期になって可能性収束力を獲得するには、成功体験→充足が第一関門になる訳ですが、成功を得るのが何でもいいわけじゃありません。前回の記事の通り、現代は私権社会から共認社会への大転換の時代です。私権時代に仕事や生活を通じ、成功体験を蓄積してきた高齢者ほど、共認時代では役に立たない時代遅れの観念群に固執し勝ちになり、共認時代下で充足体験を得にくいのです。ですから、共認時代において、可能性収束力を得る為には私権時代の成功体験が豊富な人ほど、自身の観念群を塗り替えなければ、自身の可能性を狭めることになってしまうのです。

03.スーパー高齢者が創る日本の新たな姿
未知収束力を作動させ、可能性に向かい追求し続ける求道者こそスーパー高齢者であることが分かってきました。実はそうして活躍してきた彼らの脳は一般高齢者の脳とは異なる部分があるようです!!

脳
写真はこちらからお借りしました!

スーパー高齢者の脳
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=292785

年齢が80~90代であるにもかかわらず、脳の様相や記憶力で見ると数十歳も若い男女、いわゆる「super agers」(スーパー高齢者)は、新たな可能性を示す存在だ。

研究者らは長年にわたり、こうした人たちに魅了されてきた。平均的な高齢者と比べ、加齢に伴う老廃物がきわめて少なく、記憶や注意能力に関連する脳の部位の質量が大きい高齢者たちだ。

具体的には、MRIで調べると、スーパー高齢者の脳では、思考能力にとって大切な脳内の領域である前帯状皮質が50~60代の人の脳より大きいことがわかっている。さらに、記憶テストを行うと、スーパー高齢者の思考能力は、中年世代の人たちと同じくらいであることがわかるという。

(中略)

高齢者の大脳皮質は他のほとんどの高齢者と比べてはるかに厚く、50~65歳の人たちと同じくらいだったという。また、スーパー高齢者はエネルギッシュで、人生を前向きに捉える傾向が強いようだ。

これまで見てきたように、未知収束力、可能性収束力を持つ求道者であるスーパー高齢者が日本のどの企業にもいるような社会になったら、日本は世界のどこにも負けない強く成熟した国になれるのでしょう。世界一の早さで高齢化し続けている日本にとって新たな可能性が見えてきています♪

次回は高齢者による集団事業の可能性を見ていきたいと思います!

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