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2016年03月10日

受験のための学習から、実践に役立つ学習へ

2020年は東京オリンピックの他に、実は大学入試の大幅変更という出来事もあります。その詳細は未だ発表されていませんが、要点は「思考力」「判断力」「表現力」、そして「総合的な英語力」を問うことになるそうです。それに対応すべく新しい英語教育サービスとして「お迎えシスター」なるものが注目を集めています。ダイヤモンドオンライン『受験にも就活にも勝てる子が育つ!? 新時代の教育サービス「お迎えシスター」がスゴい訳』で紹介されていましたので、一部引用します。大学入試はどこに向かっているのでしょうか?

今後はキャリア教育だけでなく、小中高校生のための受験教育も、多様な価値観に触れて、多様な文脈を理解する力を育むプログラムが要求されるようになるだろう。そのことを予見させる教育サービスもすでに生まれている。「お迎えシスター」だ。
これは、主に幼児や小学校低学年の児童を対象に、バイリンガルの帰国女子大生が両親に変わって保育園や学校までお迎えに行き、そのまま自宅で英語などの語学を教えるというサービスだ。「なんだ、幼児向け家庭教師か?」「ベビーシッター?」と思う人もいるかもしれないが、そうではない。これは、海外生活を経験してきたお姉さんたちが、幼い子どもたちに多様な価値観を教える教育サービスなのである。
お迎えシスターでは、海外生活が最低でも3年以上、ネイティブの面接による語学力、さらに教養、マナー、話し方と厳しいチェックをクリアした、厳選された女子大生が「先生」として派遣される。「先生」は基本的に「日本人のバイリンガル」にこだわっているという。(新時代の教育サービス「お迎えシスター」がスゴい訳)

なぜ日本人なんでしょうか??

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日本人のなかには、子どもの英語の勉強のためにネイティブの外国人にこだわる親も多いが、これは間違いだ。
語学初心者には母国語教師のほうが良いというのは語学教育の常識だし、ネイティブ外国人から学ばないと「正しい発音」が身につかないと信じ込んでいる親も多いが、そんなものはそれこそ幼い頃から英米で暮らさなければ本当の意味で身につかないし、そもそもいまの英語の世界には「正しい発音」などない。
例えばロンドンで生まれ育った人間でも、育ったバックグラウンンドによってまったく違う英語を話すし、アメリカだって東海岸と西海岸では発音が違うし、属するコミュニティによっても違う。

イギリスでさえ、大学進学のための英語のヒアリングのテストに、インド人の英語をわざわざ使うような時代だ。いまの時代は「イギリス式英語とアメリカ式英語、どっちが正しい?」という時代ではなく、「多様な英語にどう対応していけるか」が問われる時代だ。

また、語学を学ぶために重要なことは、先生のバックグラウンンドだ。多くの親が子どもに対して望む「正しい英語」というものが、「教養ある人間が話す英語」という意味であれば、そのようなバックグラウンドや文化を持った人間から学ぶべきだし、そうでなければ学べない。
「主な就職先はギャングか薬の売人、20歳まで生き延びられたらラッキー」というような場所で生まれ育ったネイティブと、ハーバードやオックスブリッジを出た日本人バイリンガル。どちらが子どもの英語の先生としてふさわしいか。ちょっと考えれば分かることだ。だからこそ、子どもの英語の先生には語学力だけでなく、「教養、マナー、話し方」が重要になる。

  (中略)
子どもに対する英語の先生という意味からだけ言っても、日本人バイリンガルにはこれだけの利点があるが、これからますます重要視される「グローバル人材」にわが子を育てたいと思うなら、日本人バイリンガルにはさらに大きな優位性がある。それは、「マルチカルチュアル」だということだ。つまり、日本人の文化を知り、外国の文化を知っている。さらに言えば、留学生文化も知っている。これは大きな利点だ。(新時代の教育サービス「お迎えシスター」がスゴい訳)

英語学習といえば、単語のスペルと意味を覚え、文法を覚え、慣用句等を覚えて使いこなす、というのが一般的な学習法。週に数回とはいえ、子供にとっては英語を通して海外文化に触れる機会となる。入試対策に有効かどうかはさておき、子供にとって視野も考え方も広げるきっかけになるでしょう。

そう、実はココに可能性を感じるのです。

学校で教える勉強は、数学なら公式を覚えて使いこなすようになること、社会なら歴史上の出来事に関する情報を覚える事が、中心になっている。極端に言えば、用意された試験に回答するための学習になっていて、子供たちが「日常生活に役に立つ」と実感できるものではない。数学の公式は出された問いに回答するための道具だけではなく、何かの状況を法則化、規則化したもの。その公式の開発された時代背景や発想、着眼点にまで踏み込んで学習すれば、現在進行形の課題にも活かせたり、視野の広がりにつながる可能性があるはず。
歴史なら、当時の置かれた外圧状況に適応して、組織編制を組み替えていくことの積み重ねであり、まさに現状多くの組織が抱える組織を継続発展させていく上で重要な視点です。特に日本の歴史は、日本人である私たちにつながる積み重ねであり、私たち自身の成り立ちを知り、存在のバックボーンになる重要な事柄のはずです。現状は、第二次世界大戦の対応が、日本人の全てのような扱いになっていて、それ以前の共認充足の豊かさが十分評価されていないようです。そのため日本人自身が根っ子となる歴史認識をきちんと消化仕切れて居ないの実情でしょう。

日本人は無宗教と言われますが、八百万の神を受け入れる融通無碍の信仰心は、根っ子となる歴史認識がぐらついて、根無し草のように浮遊しています。特定の思想以外を受け入れない、キリスト教やイスラム教のような一神教の方がその集団形成力の強さを感じます。本来は逆でしょう。日本が生き残るためにも、学校での学習が本当に生きたものにしていくことが、英語に限らず、全教科で必要だと思います。

 

 

 

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