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2017年05月10日

飲食店の常識を覆す未来食堂③ 取引関係を超えた関係づくりの拠点

引き続き「未来食堂」について紹介していきます。
ちなみに前回まで記事は以下です。
偏食家が生み出す食の充足
共認充足はカタチとなり人をつなげる
さて「未来食堂」は、都心のオフィス街で、小林せかいさんという女性が一人で切り盛りしている食堂です。その「未来食堂」を ①独特のメニュー ②「まかない」というお手伝いシステム ③情報公開  の3つのポイントで紹介していますが、今回は②「まかない」というお手伝いシステム の番外編です。

学校でも家でもない自分自身の居場所を作りたい。そして、人と人の間にさりげなく存在する触媒となる場を作りたい。その骨格を小林さんは「あつらえ」や「まかない」というシステムで作って行きます。
と、ここで話がやや横道に逸れますが、小林さんの言葉の中で印象的と思うものを紹介します。

写真はコチラからお借りしました

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「常々思っているのですが、考え続けると、最後の答えは必ずシンプルなものになる。逆に言えば、言葉を尽くしてやっとわかってもらえるのでは、練り方がまだまだ浅いと言わざるを得ません。圧倒的な回答を出すと、人は黙ります。何も反論しなくなります。そこがゴールだと思います」(小林せかい氏)

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追求すればするほど、誰もが納得できる事実(≒真理)に辿り着けるということ。さらに小林さんは「システムを作る時、大事なのは言語化」と言います。その意味では未だゴールに辿り着いていないのですが、「あつらえ」や「まかない」とは別に、未来食堂にはお酒に関してユニークなシステムがあります。

「未来食堂はお酒の持ち込みが無料でできるのですが、その条件が、持ち込むのと同じ量を持参し、お店や他のお客さんにおすそ分けをしていただくこと。このシステム名はまだ言語化できていなくて、今、ネーミングを深堀りしているところです。
ちなみに今、お店にお酒は一種類だけ置いていて、銘柄は秘密ですが、普通では買えない、いい日本酒を格安で提供しています。値段は1合800円ですが、そのレア感から意外と注文率が高く、持ち込みのシステムとバッティングせず並び立っています。
普通は、自分で持って来たいと思うでしょう。無料ですからね。でも銘柄が秘密だと、かえって飲みたくなるのだと思います。味は間違いありませんし、1種類に絞ったからこそ気を引くし、鮮度もいい。1種類で人気だからすぐ口切になるので、ますますおいしい。だから持ち込みのシステムとも、まったくケンカしません。お酒の持ち込みがOKでも、お酒が売れる。例えば何か新しいシステムを考えるときは、ここまで練らないとダメだと思っています」(小林せかい氏)

ここまで紹介した「あつらえ」や「まかない」、仮に今回のお酒のシステムを「おすそわけ」と呼べば、「あつらえ」はまさに家庭で冷蔵庫の残り物から子供と一緒にメニューを決めるようなことであり、「まかない」は子供が料理や片付けのお手伝いをするようなことであり、「おすそわけ」は大量に入手した食物や料理を近所に振舞うようなことである。

これらの「こと」はかつて家族や近所の中にあった、関係性を強める紐帯(≒共認形成の行為)の一つ。モノやお金ではなく行為を、市場の取引関係によって成立している食堂に取り込んでいるのです。小林さんが一貫して実現したいビジョンである「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所を作ること」は、誰もが求める共認充足の行為を取引関係のシステムの一つとして組み込むことで、取引関係を超えた新しい関係の拠点を構築することなのです。

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