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2017年05月18日

飲食業の常識を覆す未来食堂④ ~ブレない志が人を集める

さて「未来食堂」シリーズ最終回です。単なる食を提供する場ではなく、「誰もが受け入れられる場所をつくる」をコンセプトにした「未来食堂」は、日本IBMやクックパットでエンジニアだった小林せかいさんが立ち上げ、切り盛りしている食堂です。

ちなみに前回まで記事は以下です。
偏食家が生み出す食の充足
共認充足はカタチとなり人をつなげる
取引関係を超えた関係づくりの拠点

今回は「情報公開」について。     小林さんは、未来食堂のこれからについて語っています。

「明確な目標はまだ浮かんでいません。一つだけ言えるのは、より良くしていくためには、自分が考えられる枠を超えなくてはいけないだろう、ということ。つまり、今後は自分以外の誰かがコミットする必要がある。私よりも優秀な人が、私と一緒に何かをしてくれる。そんな状況になれば、さらに飛躍できると思います。

でも逆に言えば、手の内を全て開示しないと、私の考えに賛同してくれる人は増えません。実は今、ホームページ上で月次の採算を公開しているのですが、今後は日次の採算も公開していこうと考えているんです。

毎日の採算を公開することによるライブ感は、多くの人を面白がらせ、結果として未来食堂の思想に賛同してくれる人が増えるはず。そして、そのデータ自体を多くの人が活用できると予想しています。(中略)

たまに『未来食堂は儲けを考えていないビジネスだから素晴らしい』と言われることもあるのですが、それは誤解です。お金は投票のようなもの。たくさんの方に共感いただき、儲けをきちんと出すことがビジネスとして大前提であり自分の責務です。そのコミットメント・結果を公開することでお客様に真摯な姿が伝わる。良い業績だから開示するのではなく、どんな結果であっても開示してそこから向上していく、それこそが求められる姿勢だと考えています」 (小林せかい氏)

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言わば、今の時勢にあるオープンイノベーションという考え。これはIBM勤務の賜物。

「IBMでは、Javaというコンピュータ言語を使ったシステム開発の仕事をしていました。いろいろな組織のエンジニアの有志でJavaの勉強会をする機会があるのですが、仕事上での接点が全くなくても、垣根がなく共通の話ができるんです。そしてネット上にあるJavaのコミュニティに意見を言うと、それが反映され、Java自体がどんどんよくなっていく。会社が別でも、垣根なく同じ知識の話をすることができる。これは、普通の業界だとあり得ないことです。私はIT業界のそのオープンさが大好きで、それがあったからこそ、エンジニアの仕事に魅力を覚えていたんです」(小林せかい氏)

秘伝のソースも幻の食材もない。ここにしかない「レア感」を売りにする食堂と違い「全てをオープン化すること」。それが未来食堂のファン作り、コミュニティ作りであり、ブランディングになっている。

写真はコチラからお借りしました

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「自分がやるべき責務は、未来食堂のブランドを高めること。できれば、一人でも多くの優秀な人に『未来食堂だから力を貸したい』と思ってほしいんです。大勢の人を巻き込み進化していく中で、自分も未来食堂のいちプレーヤーに過ぎません」(小林せかい氏)

決して最初から順風満帆といったスタートではなかったようですが、共感した人たちを増やすため「まかない」や「あつらえ」、「おすそわけ(仮称)」といったシステムを活用・応用していくことを奨励しているところに、これまでの商売とは全く違うスタンスがあります。それは「儲けること」が事業の目的ではなく、「皆の居場所を作ること」が志となっているから。豊かさが実現し、私権が第一でなくなって以降、事業が成功するかどうかは、人が集まるかどうか、に規定され、実はそれには、皆の期待を集めたブレない「志」が必要なのです。

 

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