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2017年06月15日

社員食堂が変わる~社員が変わる~会社も変わる 

社員食堂、いわゆる「社食」といえば、健康機器の製造販売の㈱タニタの「タニタ食堂」が有名です。タニタ食堂は、社員の健康を考えたメニューを提供していることでマスコミにも取り上げられ、その後一般客も利用できる食堂として2012年にオープンしたくらいです。
実はタニタに限らず、社員食堂が今大きく変化しています。帝京大学法学部露木美幸准教授によると、企業文化や社会情勢の変化と同じように、社食にも発展の歴史があり、3つの形態に分類できるそうです。この変化は、会社が社員を単なる「働き手」ではなく「仲間」として捉えるようになってきたことによるのではないでしょうか。「社食」の変化を追ってみました。

~帝京大学露木准教授による社食の歴史~
「第1世代」 工場など、周辺に飲食店がない事業所で、従業員への食事提供を目的に食堂を設置する形態だ。肉体労働者向けに、量が多くて味付けが濃い食事が多かった。
「第2世代」 会社の周りに飲食店があるのに社食をつくるようになった。この形態では、社食を設置する目的は福利厚生。会社外の飲食店と比べて、格安で食事を提供する。多くの場合、スペースが余る地下にあるのが特徴。
「第3世代」 IT産業が発展したころから見られるようになった。都心の駅の近くにオフィスを構え、飲食店に困らないのに、あえて社食をつくる。その点は第2世代と同じだが、目的は単なる食事提供、福利厚生に止まらない。コミュニケーションの活性化、社員の健康増進、地域社会との連携などによって、企業のブランド価値を高めることまで社食が担う。そのため、オフィス内で社食の優先度は高く、社内で最も眺めのよいフロアに設置される傾向がある。

第3世代社食の特徴は、食事を通して生まれる効果を意識的に高めていることです。今回はその中で、社員同士のつながりを深めること、会社への愛着を高めることを目的とした「日本ビジネスシステムズ」の社食を取り上げます。

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画像はコチラからお借りしました

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■ 社食なのにメインは「夜」?

虎ノ門ヒルズ森タワー(東京都港区)17階。足を踏み入れると、おしゃれなインテリアが印象的な空間が広がる。まるでレストランのようだが、実は会社の中。システム構築やソフトウェア開発などを手掛ける日本ビジネスシステムズ(JBS)の社食「Lucy’s(ルーシーズ)CAFE & DINING」だ。
一味違うのは、内装だけではない。「メインは。ランチも提供していますが、ディナーが主体です」。専門部署「Lucy’s課」の責任者を務める、総務部長の櫻井正樹氏から驚きの発言。なぜそんなことになったのだろうか。

その理由は、社員の勤務形態にある。JBS本社社員の大半はシステム構築やソフトウェア開発などを担うエンジニア。顧客企業に常駐する勤務が多く、会社にいることが少ない。同僚と顔を合わせる機会も少なくなる。会社としては、「仕事が終わった後に、会社に戻ってきてほしい」という思いがあった。

そのためにはどうすればいいか。出した結論は、「仕事の後に寄りたい店が、たまたま社内にある」という状況を作り出すこと。「外の居酒屋と勝負して勝てるメニュー、サービス、価格」(櫻井氏)を社食で実現することを目指している。
  (中略)
外の飲食店に引けを取らないようにするため、従来のイメージの社食には珍しいサービスを取り入れている。黒い制服姿のホールスタッフが働いており、夜は席で注文を取ってくれる。午前8時~午後10時の時間内はずっと営業しているカフェのコーナーや、夜にお酒などを提供するバーカウンターも備えている。ソファ席や個室もある。

そして、何といっても夜のメニューには力を入れている。おつまみやサラダ、肉料理、麺類、丼、デザートなど、グランドメニューが充実している。グランドメニューを入れ替える頻度は半年に1回程度と、外部の飲食店と比べても多い。旬の食材を使った季節メニューに至っては、約2カ月で変更する。毎日使ってもらいたいからこそ、飽きないように工夫を重ねている。もちろん、アルコールも取りそろえている。
接待などに活用できるコース料理も、用途に応じて提供している。4月からは「女子会プラン」も開始。テーブルサイドで仕上げをする料理など、女性が楽しめるメニューを考案中だという。

日本ビジネスシステムズでは2014年のオフィス移転を期に、この新しい社食サービスをスタートさせたので、約3年経過しています。果たしてその成果は?

櫻井氏は「当初は、顧客企業に常駐する社員の利用が思ったよりも伸びなかった」と明かす。
そこで、そういった社員に対し、月2000円分のクーポン券を配布。勤務があるため昼は利用できないが、夜やカフェの時間帯に使ってもらえるようにした。その結果、クーポンの消費率は6割に。「普段は見かけない社員も来てくれるようになった」(櫻井氏)という。

また、「人が集まってコミュニケーションが取れる場所にする」という狙い通り、社員以外も多く利用している。社員による招待があれば、取引先の人がカフェを利用することも可能。夜、社員が家族を連れて食事を楽しむこともできる。新入社員が両親を招待する姿もあったという。現在、昼は600人、夜は180人程度が利用している。櫻井氏は「毎晩、満席にすることが目標」と話す。メニューやイベントなどにさらに磨きをかけていく。

食事を通して、社員同士が、又、社員と会社がつながる。社長と新入社員とのランチを企画する会社は、今ではそう珍しくなくなってきました。昔から、食事は人との距離を短くする効果があり、「同じ釜の飯を食う仲」というのは、他人でありながら家族のように苦楽を共にしてきた仲間を示す言葉。それでも今回のように子供や奥さん、両親まで社食(≒会社)に連れてくる環境は珍しい。繁華街でハメを外すより、仲間とのつながりや親和充足への欠乏があることを、組織統合する役割の人たちは肌感覚で捉えているのです。
会議室よりも社食が組織の絆を育む場になりそうです。

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