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2018年01月01日

今求められるリーダー像とは? ~三国志から学ぶ②~

★☆★☆★☆★☆★☆★ 謹 賀 新 年 ★☆★☆★☆★☆★☆★

写真はこちら(http://blogs.yahoo.co.jp/akiohta2004/33498486.html)からお借りしました。

写真はこちらからお借りしました

欧州で、中国で、アジアで、そしてアメリカで、様々な圧力がぶつかり合う中、今年はそれが大きなウネリとなって世界を席巻しそうです。この乱気流においても集団を確実に離着陸させることがリーダーに求められています。そのリーダー像とはどんなものか?「温故知新」で、今回も三国志を取り上げて探っていきます。

中国史上最もドラマティックな戦い「楚漢の戦い」の主人公である項羽と劉邦も外せません。
その劉邦をクローズアップします。今回も「自分の頭で考えて動く部下の育て方」(篠原信著:文響社)から一部引用・要約しながら、現代のリーダー像を追求していきます。

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農民というより「はみ出し者」にすぎなかった劉邦は、時代の波に乗り、紀元前202年、ついに中国全土を統一して漢帝国を建設します。そして統一後、誰が一番の功績者として表彰されるかが注目されました。
前線に立ち続けた兵士たちは「俺こそは誰よりも劉邦のために命を懸けて戦った」と、第一の功労者として表彰されることを期待していた。ところが表彰されたのは、後方で物資支援を担当し、戦場に立ったことのない簫何(しょうか)でした。
戦の最前線に立ち命がけで戦ってきた兵士からすれば「なんで簫何が第一の功労者なんだ?」と疑問が沸き起こります。すると劉邦は次のように語った。

「俺たちのは誰が送ってくれた?」

劉邦軍の大きな特徴は、負け戦が非常に多かったのに、その度に驚異的な回復力を見せたこと。これに対してライバルの項羽軍は、圧倒的な強さを誇りほとんど負けなしだった。負け続けたにも係らず、劉邦は味方をどんどん増やし、一方項羽は勝ち続けたのに、最後には「四面楚歌」という故事成語ができるほど、味方を失い、その他の軍はみな劉邦につき従ったのです。
これは劉邦軍がどれだけ手痛い負け方をしても、簫何がどこからともなく食糧と武器をかき集め、戦場に送り続けたからです。劉邦軍に居れば常に飯にありつけ、負けてもまた復活できる。この粘り腰が劉邦軍を「負けても復活し続ける軍隊」に仕立て上げたのです。
劉邦は、簫何の類稀ではあるが、非常に目立ちにくい「縁の下の力持ち」的な貢献を、きちんと評価していた。劉邦のこうした人物評価能力が、後方支援という華々しさもない、地味な仕事を担当する人間でさえも感動→感奮させ、負けても復活する奇妙な劉邦軍の強さを生み出したのです。

劉邦軍に勝利をもたらしたもう一人の人物に韓信がいます。韓信は劉邦軍で目立つこともなく、すっかり嫌気がさし、逃げ出そうとした。それに気付いた簫何は韓信を追いかけ「劉邦に掛け合うから私を信じろ」と言って引き戻した。
丁度、負け戦の最中だったため、劉邦は簫何まで逃げ出したと勘違いし、すっかりしょげていた。すると簫何が韓信を連れてひょっこり戻ってきた。「お前まで逃げ出したのだと思って心配したぞ」という劉邦に、韓信を是非起用するように、と強く説得した。
劉邦に驚かされるのは、この時、何の実績もない韓信を大将軍に任命してしまったこと。いくら簫何への厚い信頼があるとはいえ、ほとんど見ず知らず、実績ゼロの男に全指揮権を委ねるとは大胆にもほどが有る。しかし簫何の推挙は間違っていなかった。韓信は重要な局面で大勝利をおさめ、漢帝国成立に重要な役割を果たしたのです。
その後、韓信は反乱の疑いで劉邦に捕らえられた。そのときのやりとりが残されています。

劉邦が韓信に「私はどのくらいの軍勢を指揮することが出来るだろう?」と質問した。
「せいぜい十万といったところでしょう」。ではお前はどうなのか?、と劉邦が尋ねると
「私は多ければ多いほど上手く指揮してみせます」と答えた。ならばどうして私に捕らえられたのだ?、と劉邦が笑うと
「あなたは大軍を率いるのには向いていませんが、軍勢を率いる将軍たちの将として優れています」と答えた。

劉邦は決して完全無欠の人間ではない。むしろ欠点の目立つ、粗野な人物。しかし人の上に立つリーダーを感動させ、発奮させる人間的魅力と、人を認め評価する承認欲求を満たす力に溢れていました。「将に将たり(リーダーたちのリーダー)」と言われた所以です。このように一言でリーダーといっても、集団の役割分担によって、必要な能力は違うのです。簫何韓信がいなければ。劉邦もその能力を活かしきることはなかったのです。

劉邦と同様に、自身は 大した武術も知略も持っていないリーダーに劉備玄徳がいます。彼が諸葛孔明や張飛、関羽、趙雲などの英雄を従えることができたのは、この承認欲求を満たす力によるもの。

例えば、劉備玄徳は、趙雲が命がけで息子を助けてくれた時、息子の無事を喜ぶ前に
「もしお前を死なせてしまったら、私はどうすればよかっただろう。危険な目に逢わせてすまなかった」と詫びた。 息子よりも自分のことを心配してくれたことに趙雲は感激し、以後獅子奮迅の働きを続けた。

人は自分の存在価値を認めてくれる、そのことで精一杯の能力を発揮しようとするもの。集団としてその基盤を持つ共同体とは違い、寄せ集め集団を束ねるには、リーダーにその能力が求められる。
現代は集団力が試される時代。この時代における上司の仕事は、部下の能力を認め、伸ばす環境を整え、場を与えること、になるのです。

 

 

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