2018年04月12日
職人の世界に学ぶ~見習い=見て習うこと~
4月になり、この春から新入社員としての新たなスタートをきった人がたくさんいるかと思います。
私も新入社員の頃は、一つ一つのことが新しく学ぶことばかりで、それが楽しくもあり、大変でもあったことを覚えています。
今もその感覚は変わりませんが、大きく変わったのは、学ぶこと=楽しい!という感覚が圧倒的に大きくなったこと。
新入社員として、期待と不安を抱きながら働きはじめた方へ少しでも参考になればと思い、
新人の心得を紹介します。
よく職人の世界では『見習い』という言葉を使います。
『見習い』というと、「半人前」といったイメージを思い浮かべるかと思います。
ですが、そもそもの『見習い』の意味は、文字通り「見て、習うこと」なのです。
何を当たり前のことを。と思うかも知れませんが、実はこれがすごく重要。
職人の世界では新人は、徹底的に先輩社員を注視し、その働く姿を見て、真似をし、技術を肉体化していきます。
『見習う』=『注視→→真似→→肉体化』
これが成長への一番の近道なのです。
新入社員として仕事をはじめると、様々な壁に突き当たることになるでしょう。
そんな時にぐるぐると悩んでマイナス思考にならずに、壁を乗り越えていくためにも、まずは身近な先輩社員の真似をしてみてください。
現代、西洋化が進んだ日本では、集団性<個人 という意識が強くなりがちで、誰かの真似よりも個人を尊重してとなりがちですが、
人間はそもそも集団として生き延びてきた生き物。
集団の中の一人一人が力をつけていくためには、力のある仲間の真似をするのが一番の近道。それは今も変わりません。
仕事の姿勢でも、お客さんとのやり取りの仕方でも、技術的な部分でも、『注視→真似→肉体化』を繰り返していくと、
できることがどんどん増えていきます。これが新しいことを学ぶということ。
仕事をしていて「楽しい!」と思える瞬間の一つです。
真似るためには、相手を知ること。相手を知るためには、相手に自分を開いていくこと。
ハダカになって、仲間に身をゆだねることが大切です。
そうすると、たとえ壁にぶつかったときも、それをどう乗り越えればいいかがすぐに見つかるはず。
真似る=学ぶ=楽しい!という感覚を大事に一年間過ごしてみてください。
きっと、自分も周りも驚くほど楽しく働いている姿が待っているはずです。
<新社会人以外の社会人へ>
見習い=見て習う というのは、新人に限った話ではありません。
ある町工場では、60歳を過ぎたベテランが「俺はまだまだ見習いだ」と、日々年下の後輩や部下から新しい技術を学んでいるといいます。
そんなベテランが誰よりも活力を持って働いているという事実もあります。
いくつになっても見習いでいれるのです。見習いでいていいのです。
仕事は一生追求。
活力持って働き続けるためにも、新入社員の真似対象でありつつ、自身も若手の真似をしてみてください。
きっと、上の世代も下の世代も関係なく、全世代が活力をもった組織となるはずです
- posted by 岩井G at : 21:36 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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