2018年07月26日
本物の外圧と期待で、追求回路と期待応号回路を取り戻す!
日本は世界的に見ても百年続く企業が多いです。
なんと、2万を越える企業が創業100年以上だという
ちなみにお隣の中国では、たったの10数社
なぜこれほどの差が生まれるのでしょうか。
いくつか理由があるが、一つ目は地理的要因。
日本は島国で、大陸にある国に比べて外的の侵略に合い難かったということ。
二つ目は、他者を真似て・同化して良い部分を受け入れるという日本文化にあるといえます。
例えば、日本には元々自然万物のもの、現象等全てに役割を持った神様がおり、その神様を敬い・感謝するという意識を持ってきました。(これは日本が狩猟生活から縄文時代に農耕生活に変わったころから顕著になりました。)
そこに仏教が伝来した後も決して否定するでもなく、従来の信仰を捨てるでもなく、受け入れ・融合させてきました。
『仁義信』で有名な儒教もまた、受け入れられたものの一つです。
実は100年を超える企業には、未だに『徒弟制度』を実施している企業が多くあります。
徒弟制度とは、その名の通り親方の元に若者が弟子入りして、弟子が親方の背中を見て育つシステムのこと。
長野県にある老舗の鋳物の会社では、新入社員は学歴や職種に関わらず、5年間工場で製造に携わるそう。その5年間で先輩と多く対話し、背中を見て、仕事への姿勢・技術を真似て肉体化していきます。
現代においてその制度が有効なのは、徒弟制度の期間で
『学校教育という制度で植えつけられた“暗記脳”・“捨象能”を破壊し、本来の追求回路と期待応号回路を取り戻すことができる』ためです。
赤ちゃんを見てもわかるように、最初は大人を真似て言葉やものの意味を覚えて、更にこれは何?何で?という追求欠乏が生まれていきます。
しかし学校に入った途端に、テストで点を取る為だけの勉強で追求回路は封鎖され、誰からも“本物の外圧”を基にした“本気の期待”がかけられないので、期待応号回路も衰弱していきます。=相手の期待を掴めなくなる。
徒弟制度の期間は、もちろん実際の仕事=本物の外圧下での課題を行います。
なので、当たり前だが全員が本気。また先輩には、弟子を育てるという役割と責任が与えられます。
本物の外圧下で本気の期待をかけるため、弟子は必死になってその期待に応えるべく先輩を真似て・同化して、壁を乗り越えるにはどうする?を文字通り必死で追求します。
(上からの成果圧力・評価圧力が、下の能力欠乏を生起させます。)
そうしていく内に追求回路と、期待に応えるためにどうする?と思考する期待応号回路が形成されていきます。
大転換の時代に変わり行く社会の意識を捉え、それに応え続けていける企業のみが生き残っていきますが、
その企業の生き残りの鍵を握るのは『人材=人財』です。
どれだけ追求力のある人材がいるか、追求力のある人材を育てられるかが、勝負。
=どれだけ早く学校制度の弊害を破壊できるか?
本気で人材育成をしたいのなら「研修」と称して学校と同じような「お勉強」をするよりも、
日々の成果圧力・評価圧力を高め、本物の外圧下で本気の期待をかけ続け、どう突破するのかも含めて一緒に追求していくという、
徒弟スタイルをとったほうが得策でしょう
- posted by 岩井G at : 21:34 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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