2019年02月28日
脳力を上げる~大人の我々にできること~
前回の記事で( リンク )、自然が子どもの脳に与える影響を紹介しました。
では、大人には能力を上げるチャンスはもうないのでしょうか?
実は、そんなことはないと言えそうです。
最近、従来の常識を覆すこんな研究結果が紹介されました。( リンク )より
>米コロンビア大学の研究チームは病歴のない14歳から79歳までの28人の脳の検体を詳しく分析したところ、認知機能や感情に関わる海馬の部分から未成熟の神経細胞が数多く見つかったことを報告している。最高齢である79歳の高齢者の脳であっても、新たな細胞が“芽生えている”ことが確認されたのである。脳の検体は、いずれも生前は健康であった人物の脳で、つまり、不幸にも不運な死を迎えてしまった人々である。老齢を迎えても新たな脳細胞が生産できるのだとすれば、認知症が改善できる可能性をはらむことになり、超高齢化を迎えた今日の社会において明るい話題になることは言うまでもない。
>しかしながら脳の状態が若年層と高齢者でまったく同じということはなく、高齢者は新たな血管があまり作られず、新しい神経細胞の接続能力が低い可能性が考えられるということだ。つまり高齢になっても新たな脳神経細胞は作られるものの、神経同士の接続があまり円滑でなくなってくるのかもしれないということである。
=引用終わり=
では、どうすれば神経同士の接続が円滑になるのか?=脳内で回路が形成されるのか?
脳内で回路が形成されるのは、何かを追求した時。
繰り返し追求することで、より強固に回路が形成されていきます。
つまり、いくつになっても追求し続けることが、いくつになっても脳力を高めていく秘訣なのです
まわりに、「あの人はいつまでも若いな!」という人はいませんか?
おそらく、何かを熱心に追求されている方=追求力のある方ではないでしょうか?
私の職場にも60代半ばでも年齢を感じさせずに最前線で闘っている仲間がいますが、日々未知な世界を追求しています。
思えば世の中は未知なことだらけ。自然も宇宙も、人体もおそらく我々人類には数%しかわかっていない。
未知なことがあるから、追求し続けることができるとも言えます。
追求力のある大人や、夢中になって追求を続ける子どものように(むしろ子どもを真似て)未知な世界に臆せず飛び込むことが、現代の大人には必要でしょう。
この『真似る』というのも大切なこと。
赤ん坊はどうやって言葉を覚えるか?⇒親や周りの大人の真似を徹底的にします。
そうやって、赤ん坊は一つ一つ大人の真似をすることで脳内に回路を形成していくのです。
大人になって何かを学ぼうとすると、すぐに参考書を探しにいこうとしますが、
文字面だけで“学んだ気になる”可能性が大きいです。
本気で追求力を手に入れたかったら、まずはできる人を真似ること。
真似て学ぶというのが、生物学的に見ても最も効率的な学習方法でしょう。
- posted by 岩井G at : 21:05 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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