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2019年05月01日

西洋文明最大の英雄アレクサンダー大王の3つの戦略

スポーツであれ、企業間闘争であれ、勝つために戦略は重要です。その立案には全体を見通す能力と、その中でどこに照準を当てるかという照準力が不可欠です。前回は「孫子」でしたが、今回は古代ヨーロッパを代表するアレクサンダー大王(アレクサンドロス3世)を「戦略の教室」(鈴木博毅著:ダイヤモンド社)を参考にして、取り上げます。

アレクサンダー大王はギリシャ北部の古代王国「マケドニア王国」の君主で、ペルシャの圧政に苦しむエジプトを解放し、ファラオ(君主)の称号を得て、巨大都市アレクサンドリアを建設。その後東方遠征でインド洋に到達し、イスラムや中国の古代文明にまで、英雄伝説を残したほどの影響を与えました。

写真はコチラからお借りしました

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西洋文明最大最強の英雄の戦略とは一体何だったのでしょうか?

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アレクサンダー大王には大きく3つの戦略がありました。

1.定石とは別のアプローチ
2.部下を挑戦させ続ける強いリーダーシップ
3.規模を拡大する為の葬式統合

1.定石とは別のアプローチ
東方進軍するには、巨大なペルシャ海軍(200隻以上の大艦隊)が障壁になります。一方アレクサンダー大王には、それに対抗する巨大艦隊がありません。ならばと、大王は「海軍を地上戦で破る」方法を追求。★まずこの発想が重要。そして「海軍」という特殊戦闘集団ではなく、「人」に照準を当てます。人が生きるには食料と水は不可欠です。そして真水は海の上では調達できません。そこで大王は、ペルシャ軍の船が真水の補給するための海岸沿いの水源地を全て攻略し尽くしたのです。これではペルシャが世界に誇る海軍力も発揮できません。
又、地中海の都市テュロス攻略も「定石を覆す」戦闘です。陸から1km離れたテュロス島は真水が地下から湧き、高い城壁に囲まれ、ペルシャ海軍ですら攻め落とせない都市でした。
海軍を持たないアレクサンダー大王は、陸から1kmまで埋め立て土手道を作り、そこから陸軍を投入して、難攻不落の海上都市テュロス陥落させたのです。
相手が得意とする土俵ではなく、自分たちが得意とする土俵を作り、そこに主戦場を持っていくこと、これは普遍的な戦略の一つです。

2.部下を挑戦させ続ける強いリーダーシップ
人は自ら苦労して手にした富や地位に「安住したい」と願うもの。勝った軍隊や成功者ほど、現状維持の誘惑に惹かれます。しかしアレクサンダー大王は、自分が「富を楽しむ」ことに執着せず、挑戦への熾烈な情熱を保持し、兵士を駆り立てました。
「安楽な生活は奴隷に相応しく、厳しい生活こそ王者に相応しい」との言葉で、戦勝が続いて贅沢になる部下をたしなめたほど、大王は克己心に溢れた人物であり、彼の空気は周囲に伝染しました。一方で大王は部下に「マケドニアの栄光を背負う征服」に参列する“誉れ”を語り、英雄と共に歩む未来のビジョンを打ち出し、兵を引っ張っていったのです。
挑戦を続ける難しさは、ビジネスを含めたあらゆる人間活動に共通します。激動の時代の中で、企業が安定を求めることは衰退に近しい。常に新しい挑戦・未知への探求が組織活力を生み出すのです。

3.統治規模を拡大する為の工夫
アレクサンダー大王は、武力で圧倒しながら、負けたペルシャ人たちを差別的に扱わず、統治機構に組み入れて上手く味方に引き入れました。一方で部下には現地化させ、ペルシャの文化を学び取り入れるように指揮しました。さらにペルシャの圧政から諸部族を解放する「解放軍」を自任したことで、大王の軍を歓呼して迎えた都市もありました。
「圧倒的な優位や権威」の誇示と、「味方に組み込む提携関係」は、現代のフランチャイズビジネスで、本部が広大なエリアに加盟店を募る仕組みと酷似します。

三つの要素から、アレクサンダー大王が戦略的に優秀であっただけでなく、組織論でもその時代としては新しいシステムを導入した革新者だったのです。まず「勝つこと」そして「勝ち続けること」の戦略の追求は、時代を超えて普遍課題であり、現代はそれをリーダーだけでなく、皆で追求する時代なのです。

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