2019年06月13日
ゴールデンエイジは二度来る~遊ぶこと・社会に出ることが可能性~
『ゴールデンエイジ』という言葉を聞いたことがあるだろうか?
ゴールデンエイジとは一般的に子どもの能力が一気に上昇する時期と言われている。
人によってタイミングは変わるが、一般的には5~12歳の期間。神経系が著しく発達すると言われている。
ではこの時期に子どもの力を伸ばすために必要なことは何か?
もちろん、中学受験のための受験勉強なんかではない。
答えは『遊び』。
子どもの仕事は遊ぶこと。とは昔から言われてきましたが、最近はめっきり聞かなくなりました。
子どもたちも、「遊びは勉強を頑張ったときにできるご褒美」なんて捉えている子もいるでしょう。
遊びは良いことだらけ。もともと子どもたちの“遊び”は大人の仕事を真似しているようなものが多く、
遊び仲間との関係性も含めて社会に出るための準備をしているとも言われている。
さらに、遊ぶことで身体を動かし、運動神経もフル稼働することで脳も活性化していきます。
この時期に親ができるのは、“子どもの遊びは無駄なもの”という間違った観念を捨て、思いっきり遊ばせてあげること。
(もちろん、受験勉強(暗記勉強)なんていう能力を落とすことはさせずに。)
ここまでが、一回目のゴールデンエイジ。
実は、人にはもう一度ゴールデンエイジがやってくる。
それは身体も成熟し、社会で活躍できる18~22歳の時期。
『社会的ゴールデンエイジ』と言われている。
問題なのは、この時期に大学で無駄な時間を過ごしている若者が多いということ。
貴重な成長の機会を逃しているということ。
今や、企業・社会は追求力のある人材を求めている。追求力のある人材がいる企業でないと生き残っていけないという、人材革命の時代。
そしてその追求力は現実社会の課題の中でこそ身についていくという事実。
以下、リンク より引用
>高校卒業後の19歳~22歳は、素直で様々なことを吸収する力がある期間です。同じ4年でも23歳からの4年と比べたら、その吸収力は比較になりません。この期間を「社会的ゴールデンエイジ(※1)」と呼んでもいいか思います。この社会的ゴールデンエイジを、ジョブ(仕事)を通して成長するか、アカデミック(大学)で成長するかの選択の違い。もし、自分がプロとして活躍したい分野が決まっているなら、医者や看護士、弁護士、教師など学位取得がプロになる前提でない分野を除き、社会的ゴールデンエイジをプロの世界で使った方が能力は伸びます。
すなわち、大学生より4年早くリアルな社会に出て揉まれるメリットを活かせるかどうか。採用側からみれば、素直で吸収力のある人材をどう育てるか、という視点です。
プロ野球の世界では常識で、すでに18歳の時点で潜在能力が顕在化した選手はドラフトにかかり、メンタルも含めた厳しいプロのトレーニングと、二軍、一軍のプロの試合のOJTを通して、プロ野球選手に育てていきます。
今、大リーグで活躍中の大谷翔平選手を例にあげれば、彼はこのゴールデンエイジを大いに活かした選択だったといえます。そのため、23歳ですでに4年のキャリアがあり、大リーグにキャリアアップしたといえます。プロとしての能力だけでなく、土台となる人間性、社会性もしっかりしているため、アメリカでも高く評価されています。
大谷選手を「高卒」と揶揄する人は誰もいません。それどころか、高卒でプロの世界に入れるのは「エリート」です。今年、甲子園で活躍した金足農業高校のエース、吉田輝星選手が、大学かプロか、の選択で迷っているようですが、もし、吉田選手の目標がプロ野球選手であるならば、迷わずプロを選ぶべきです。
「社会的ゴールデンエイジの使い方次第で、人の成長は大きく加速する」
こういう見方や育て方は、プロ野球やプロスポーツの世界だけにとどまりません。「大卒信仰」は、このゴールデンエイジの使い方を「大学の方が成長できる」と無意識に多くの人が信じ、捨ててしまっている点が大きな損失なのです。
これからの社会は、スピードと高度な技術が新たな価値を生み出す社会です。その時代では、素直で柔軟なゴールデンエイジは大きなアドバンテージ。そのアドバンテージを活かし、ダイナミックで緊張感のある現場の中にとびこむ若者、そして、その若者を育てていく工夫や環境を構築した企業が大きなメリットを手にします。
この時期に親ができることは、「子どもの仕事収束」の邪魔をしないこと。
高卒と大卒で4年間。中卒と大卒では7年間の社会経験差が生まれる。
『追求力』という視点でも差が出ることは明らか。
二度のゴールデンエイジ。遊ぶことと、社会に出ることが可能性
- posted by 岩井G at : 21:08 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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