2020年08月16日
”自分”に拘る社会人
8月。お盆休みに入る頃、ある相談が後輩から入った。
『腰軽く周りに相談できない』『その結果段取りが崩れてしまう』
社会人2年目に入った後輩は、藁にもすがる思いであったと思う。
彼のような悩みは、実は若手だけではなくベテラン世代でも同様に表れる。
仲間とのすり合わせ密度が低く、結果的に成果がズレてしまう人たち。
この記事を読んでいる方にも、同じような境遇の方はいないだろうか?
では、共通する突破口はどこにあるのだろう?
後輩と話す中で見えてきた構造がある。
それは、周りに相談できない意識の根元に、
『自分第一』の意識があること。
例えば、
「周りから良く見られたい」 から、「中途半端な成果は出せない」 だから、「相談できない」
「周りからの評価が怖い」 から、「中途半端な成果は出せない」 だから、「巻き込めない」
結果、周りとズレていってしまう。
ズレは誰にでもあることなので、「ズレを修正できない」と言った方が正しいかもしれない。
周りは「もっと早く言ってくれれば」と残念がる。
おそらくこの、「よく見られたい・評価が怖い」は、子ども時代の『集団課題の希薄さ』が原因。
特に学校の勉強は全て『個人のための課題』。自分第一の意識が根付くのもしょうがない。
「中途半端な成果は出せない」は、子ども時代の『親からの(勉強の)強制圧力』が原因。
母親が“教育ママ”だった人に多いのではないか。所謂、完璧主義だ。
どう突破するか?
答えの一つは単純で、とにかく『自分』への一切の拘りを捨てること。
その上で、とにかく周りに目を向けて『常に自分は周りより劣っている』と、無能の自覚をすること。
ただしこの時に、「自分なんて・・・」とマイナスの意識に向かってしまう人もいる。
この意識と無能の自覚との決定的な違いは、『どうする?』の追求に向かえるか否かにある。
「自分なんて」と考える人は、頭を使っていない。
無能の自覚は常に追求とセット。「周りより劣っている」ことを認めた上で、
「追いつくにはどうする?」と必ず考えることが鍵になる。
若手も中堅もベテランも、周りを巻き込むのが苦手・周りとズレてしまう人は、
『常に自分は周りより劣っている』⇒『どうする?』 を、徹底的に意識していくことで開けていけるはず。
- posted by 岩井G at : 8:00 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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