2020年12月29日
共に生きるシリーズ(4)~『仲間と共に生きる、自然と共に生きる』これが免疫力と自らの活力を整える可能性!!
これまで、コロナウイルスや免疫反応に関して追求しご紹介してきましたが、過剰免疫反応とは、これまで紹介してきたコロナウイルスだけでなく、「アトピー性皮膚炎」や「喘息」などの現代病にも関わるのではないでしょうか?
今回は、コロナウイルスに限らず、あらゆる病気に対する人の免疫力について追求した内容をご紹介します。
下のグラフを見ていただくと一目瞭然ですが、日本は1970年を皮切りにアレルギー患者が急増し、現代病が一気にはやり始めました。1970年は日本の『豊かさが実現』し人々に多くの幸福をもたらしたのと同時に、今までになかった新たな病気『現代病』が広がった時代でもあるのです。
それでは、何故『豊かさが実現する(=人々の生活が豊かになる)』と現代病の患者が増えるのでしょうか。
大きな要因は3つあります。それは、昔には時代が進むにつれて変化してきた①「綺麗すぎる環境での生活」 ②「人工物質の過剰摂取」 ③「心(自立自立神経)の乱れ」の3点です。
■清潔すぎる現代人
現代では、密閉性の高い建物内で生活し、さらに最近ではコロナウイルスで人々の意思は菌に触れることを極度に避けていますね。それだけではなく、子育てでも川や森などの自然の中を駆け回る「外遊び」を極端に制限する傾向にあります。
しかし、人間とは古来より『菌』と共に助け合いながら生活していました。例えば、人の腸内に存在する『日和見菌』の大半は、農作業の中で土と触れ合い『土壌菌』から摂取しているのです。
他にも、人間とは自然界に存在する、土や水など自然と触れあうことで、体に重要な役割を与えている『菌』を摂取しているのです。除菌された空間や空気を清浄した部屋よりも、自然の空気や土、水が人間にとっては一番大切!!
■人工物質を食べ続けると・・・
日本だけでなく、世界的な技術力発展に伴い増えてきた『人工物質』。
人工物質を食べ続けると、腸内環境が乱れます!!自然界には存在しない人工的に作られた物質ですから、腸内細菌たちに悪い影響も与えて腸内環境が乱れるのも当然。
腸内に存在する菌達のバランスが崩れ、本来はウイルスや病原菌を撃退する「免疫細胞」が暴走。それを抑制しきれずに過剰免疫反応してしまい、病気が発症するのです。
■心(自律神経)のバランスとアレルギー
自律神経とは、内臓や血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経のことで、『交感神経』と『副交感神経』の2つに分けられます。この『交感神経』と『副交感神経』のどちらか一方が過剰に働きバランスが崩れると、アレルギー疾患やガン、精神疾患になりやすくなります。
例えば、ストレスが溜まってくると『交感神経』が優位な状態となり、ガンになりやすい傾向にあります。逆に、リラックス状態が長期間続くと『副交感神経』の方が優位に立ち、アレルギーになりやすい効果があると言われています。
つまり、アレルギーが増加している現代では、『副交感神経』が優位なリラックス状態が長期間続いている可能性が高いと言えます。
昔は、生きるために作物を育てたり働いたりと、人々は活力を持って沢山の人のために働いていました。しかし、現代では昔と比べると貧困の圧力は弱まり、人々は休むことばかりに執着して気が緩んでいるとも言えます。この気の緩みも、免疫力が弱まる大きな要因となっているのかもしれません。
■バランスを整え、人類と生物とが共生する
免疫力を高めるには、薬を飲むことでもなく、仕事を休むことでもなく、何事もバランスを整え本源的な生活に戻ることが重要なのです。
自然と触れ合う生活環境も、自然由来の食事をとることも、人と接しながら活力を持って仕事をすることも、すべては自らの免疫力と体調を整えることに繋がります。
人は一人で生きることはできません。仲間と共に生きる、自然と共に生きる。集団の中で仲間や自然と共生し、体と心のバランスを整えることが、一番本源的で人間らしい活力ある生き方なのです。
皆さんも、自分の生活を今一度振り返り、人類のあるべき本源的な生活に立ち戻ってみてはいかがですか。
- posted by 岩井G at : 16:12 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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