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2021年01月14日

人間の話し言葉は自然現象の真似から生まれた

コロナ禍で、テレワークや在宅授業が当たり前になり、「話し言葉」よりも「書き言葉」を使う機会が増えています。
これに苦労している人も少なくないのでしょう。

「最近の若者は正しい書き言葉を知らん!」なんて声が聞こえてきそうな時代ですが(それはそれで問題かもしれないが)、
一方でなんでもかんでも書き言葉だらけで、
話し言葉の大切さを忘れてしまうことも大きな問題ではないでしょうか?

人と人の接触が制限され、話し言葉によって生まれる関係(安心感・充足感)が、減少してきています
次第には、「人間関係が苦手。なんでもチャットやメールで済む今の時代が楽」という人も増えてきている始末。
改めて、話し言葉の成り立ちから遡って、「ことば」の本質的な意味を捉えていきましょう。

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人間の話し言葉は自然現象の真似から生まれた
・実は、人が話す言葉の発音は、ほとんどが自然現象で起こりうる「ぶつかる」「すべる」「鳴る」という要素から生まれています。
言語能力を獲得する以前から、人類はとことん自然現象を注視し、畏敬の念を抱き、解明・探究のために真似をしてきました
【参考】リンク より引用
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なんとまあ! 人間の言語に含まれるおもな三つの音素は、自然界の三種類の音素とそっくりではないか。わたしたちは“ぶつかる”“ すべる”“ 鳴る”で言葉をしゃべっているのだ!

だが、結論を急ぐのはよそう。空気の流れを活かすメカニズムが、もし“ぶつかる”“すべる”“ 鳴る”に類する音しか出せないとしたら……? もっと絞り込むと、人間の口で実現可能な空流メカニズムが、“ぶつかる”“ すべる”“ 鳴る”に近い音しか発生させられないという可能性はあるだろうか? いや、そんなはずはない。人間の口は、固体同士が生じさせる音よりもはるかに多彩な音を出せる。

いろいろな動物の鳴き真似だってできる。ガーガー、モゥー、ワンワン、ゲロゲロ、ニャーオ……。人間ならではの音も出す。ズズッ、ゲップ、ハクション、ファーア……。どれ一つとして、“ぶつかる”“ すべる”“ 鳴る”では成り立っていない。

気体の流れでさまざまな音を真似られるわたしたちの口は、もちろん、気体の流れの音そのものを真似ることもできる。炭酸水の蓋を開けた音、風の鳴る音、さらにはおならの音……やはり、“ぶつかる”“ すべる”“ 鳴る”とは関連のない音だ。ほかにも、ベーコンが焼ける音、炎が燃え上がる音など、熱そうな音も真似られる。バイクのエンジン音、ファックスの機械音、デジタル時計のアラーム音、電話の呼び出し音、エイリアンの宇宙船の飛行音……これまた、“ぶつかる”“ すべる”“鳴る”とは無縁だ。

このように、空気の流れで音を出す人間の口はとても幅広い音色を出せるのだが、にもかかわらず、言語には、せっかくの模倣の才能をほんのわずかしか活用せず、目に見える固体同士の作用で生じる三種類の音だけをわざわざ採用している。生まれつきの都合で“ぶつかる”“ すべる”“ 鳴る”の音でしゃべっているのではない。なのに、それら三種類がどの言語にも含まれているとなると、人間がもとからある脳の機能を有効利用するためではないかと考えられる。

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継承と記憶が不要になった書き言葉
【参考】リンク
言葉を視覚化することは、情報を一語一語の単位で切断することを便利にさせた。かつてはさまざまな名称をもっていた情報としての事物や行為は、こうして特定の定義を与えられ、役割を限定され、多義的な状況から退く。職名の定着や看板の発達はこうした視覚文字文化の勝利の一端を物語る。
 これに対して声や音というものは、その情報が口から発せられるたびに前へ前へと進もうとする。それゆえ発話を聞いている者は、つねに語られていく最前線の一点に集中することになる。そのためかつては語り部がそのような技能を有していたのだが、その後は会話の途中の言葉によりいっそう記憶に残りやすい言葉や詩句をいろいろしこませておく必要があった。いまなおだれしもがスピーチや講演をするときに留意することであろう。

やがてギリシア人は、セム人がつくりだしたアルファベットをつかって新たな記録文字のルールを発明した。このとき決定的だったのは、セム語の記録には子音文字と半母音文字しかなく、母音はそれを読む者がアタマの中あるいは口で補って読むようになっていたのを、ギリシア・アルファベットは母音文字を文字列の中に入れてしまったということである。
 これはこれで画期的な書き言葉の出現だった。しかし、すべては見える文字として露出されたのである。文字を読むことは文字が示したものを見て読みさえすればよく、その言葉の表出のプロセスをつくりだした者のしくみを、読む者が次々に継承し記憶する必要がなくなったのだ。こうして人々は見て読み(look up)さえすれば、何でも読めるようになれるというリテラシーを獲得していった。そのかわり、オラリティがつくりだした「原初の創造の構造」など継承する必要もなくなったし、またそれを伝承できる能力ももてなくなっていた
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書き言葉によって、あらゆるものの管理をすることは容易になったが、「聞く力」「真意を掴む力」が失われていった分かりやすい話。
コロナ禍で、人と人の間で生まれる安心感・充足感が生きるために必要不可欠だと顕在化してきた。
改めて、「話し言葉」を大切に「ことば」の力を獲得していくことが、今あなたに求められていることかもしれない。

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