2021年04月08日
人間は遊ぶいきもの
60歳定年なんていつの時代のことだろうか。
うちの会社には、70歳を過ぎてもいつも活力高く、誰よりも追求している先輩方がいる。
一方で社会には、早期にリタイアをして、みるみる元気がなくなっていく人、そもそも新卒の入社当初から活力が低い人がいる。
違う業界に勤める友人に聞いても、活力の高い・低いは年齢によるものではない。という感覚があるようだ。
何が違うのだろう?
活力の高い人に共通するのは、子どもの頃に「よく遊んでいたこと」。
そして、大人になってもよく遊んでいること。※ここでいう遊びとは所謂、娯楽ではない。
この「遊び」が一つのポイントになりそうだ。
少し調べてみると、こんなことがわかった。
「ホモ・ルーデンス」。意味は、遊ぶ人。ある歴史家が「人間」に対してつけた名前だ。
以下、人間は遊ぶ動物~ごっこ遊び(真似)が大切~ より引用
>人間は「遊ぶ動物」だからこそ脳が発達する
「遊び」についての理論を展開したヨハン・ホイジンガは、人間を「ホモ・ルーデンス」と名付けたことで有名です。ホモ・ルーデンスは、「遊ぶ人」と訳されます。ホイジンガは遊びこそが他の動物と人とを分かつ最大の行為であるとしました。文化と呼ばれるものはすべて、遊びの中から生まれたというのです。
確かに、スポーツという文化が遊びから生まれたというのはうなずけます。政治や法律なども、「一定のルールを守る」ことが基盤にあることを考えれば、遊びが政治や法律のルーツにつながると考えられるでしょう。宗教もまた、たくましい想像力のたまものです。
>遊びにおける試行錯誤が創造性と柔軟性を養う
遊びがどれだけ子どもの発達に有効かは、それが身体的遊びであるほどわかりやすいでしょう。鬼ごっこは足腰と機敏性を鍛え、鉄棒は上半身の身体能力を高めてくれます。それでは、知能における発達は、遊びによってどのように叶えられるのでしょうか。
心理学者のダンスキーとシルヴァマンは、遊びにおける子どもの知能発達について、次のような実験をしました。幼児を3つのグループに分け、1つめにはペーパータオルやクリップといった日用品を大量に与えて自由に遊ばせます。2つめのグループには、大人がそれらの日用品を使うのを見てまねさせます。3つめには、クレヨンで好きに絵を描かせます。
次に実験者は、3つのグループの子どもたちに日用品の一つを示し、「これは、いろんな使い方ができますよね。どんな使い方があるか、教えてくれませんか?」と質問しました。すると、その日用品で自由に遊んだ第一のグループの子どもたちが、圧倒的に多数のユニークな回答を行ったのです。普通では考えられないような、自由な発想も他出しました。
このことから、ものを使って自由に遊ばせることは、子どもたちが試行錯誤しながら道具の性質を知り、自らそれを活かして新しい使用法を思いつく、つまり創造性や柔軟性を培うために有効だと考えられます。創造性も柔軟性も、社会人にとって喉から手が出るほど欲しいものではないでしょうか。
>ごっこ遊びがとくに子どもの発達を促すといわれる理由
初めからルールの定められたカードゲームより、またよく作られた知的遊びより、ごっこ遊びがとくに子どもの発達を促すといわれる理由は、まさに創造性や柔軟性を養うために最適という考え方によります。用意されるものがシンプルであればあるほど、子どもはそこに自分なりのルールを見出し、何かに見立てて遊び始めることでしょう。
また、ごっこ遊びはコミュニケーション能力の発達にもつながります。「ごっこ」ができるということは、その行為が「にせものであること」、「集団で理解できるある一定のルールを持っていること」、「その場では役割を演じなければならないこと」を理解しなければなりません。このような複雑な物事を理解し、他の子どもとスムーズに遊べるほど、その子の知能とコミュニケーション能力が発達していることを、ごっこ遊びは証明してくれるのです。
=引用終わり=
要は、遊んでいた人ほど、社会に出て必要な力がついている。
だから、仕事であらゆる人の期待に応えられる。
だから、より大きな期待=未知の課題も発生する。
だから、追求が止まらない。仕事も楽しくなる。人も集まってくる。
そういう構造なのだと思う。
あなたに子どもがいるのなら、とにかく遊ばせるべき。(※テレビゲームではない)
あなた自身によく遊んだ経験がないのなら、外遊びをして見るべき。
我々は遊ぶいきもの。本能に従い、力をつけていこう。
- posted by 岩井G at : 20:15 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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