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2021年04月08日

今や中国共産党は根本矛盾を孕み破綻した存在。⇒習近平が本物の民族派ならば、中国共産党の解体が必然

世界情勢から目が離せない状況ですが、とりわけ大国の中国の動向は重要です。
今回は、今の中国が抱える根本矛盾についてです。

Q.なぜ、中国は国家の上に共産党という一政党が君臨する国家なのか?
Q.なぜ、中国共産党が一党独裁し、強権支配になるのか?
Q.なぜ、共産党内の激しい権力闘争は絶えることがないのか?
Q.なぜ、中国は腐敗が蔓延するのか?

中国歴代指導者2021.4.8
(※画像はコチラからお借りしました)

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中国共産党は、 憲法で「中華人民共和国を領導する」と規定された、 国の上に立つ存在。
1921年の建党から100周年に当たる今年、習近平は共産党(と人民解放軍)を手中にし、権力の一極集中、長期政権を固めつつある。(リンク

1949年に建国した中華人民共和国は、地主から土地を取り上げて(人民公社に集約)国有にし、また都市部の土地、家屋や工場がすべてを取り上げ国有にし「社会主義計画経済」を進めた。
しかし、この計画経済を30年続けたあと1980年代に入り経済の行き詰まりが深刻になると、中国共産党の独裁を温存したまま、改革開放として計画経済の一部に市場経済を導入しだす。
そして、1992年に?小平が「社会主義市場経済」という、共産党が資本主義経済をやるという根本矛盾を孕んだ路線に転換していった。

価格統制の計画経済をやめ、国営企業を株式会社にし、国中の土地建物の私有も認めた(建前は国有で70年の使用権などの私有)。
それによって、資本・労働・土地のすべての市場化に踏み出す。
私有、市場化による私企業(株式会社)が成立すると、共産主義と真逆の資本家が登場する資本主義である。

国有だった土地・生産設備を民間企業にして株式化した株券は、社会主義市場経済の矛盾を正当化し共産党が私有することを建前にしたが、実際は共産党の幹部が私有した。つまり、共産党の幹部が資本家になった。
これが、トウ小平がいう「社会主義市場経済」の中身であり、帰結である。

中国の建国精神である(マルクスの)共産主義は、資本家が労働者(プロレタリア)から搾取することで剰余価値を手にする不公正を糾し、資本家から資本を奪い取って、労働者のものにするというもの。
それを行うのが労働者を代表した中国共産党である。その中国共産党が、市場経済を採り入れ、共産党の幹部みずから、資本を私的に所有し資本家になって労働者から搾取し剰余価値を手にした。
共産党幹部が莫大な利益を手にする仕組みが「社会主義市場経済」である。

今や中国共産党は、人民のために資本家を打破して共産主義革命を実現する建党精神失い、資本家である共産党の幹部の利益を守るための存在に成り下がっている。言動不一致どころか真逆、観念と肉体が分裂した根本矛盾を孕む。
この矛盾を孕むゆえ、強権支配に頼るしかなく、人民を締め付ける強制圧力の発動が必要になる。そのためには中国共産党は一党独裁でなければならず、それにより共産党内の激しい権力闘争は絶えることがなく、中国内に腐敗が蔓延する。

中国共産党は、海外からの植民地化、資本家からの搾取によって苦しむ農民、労働者の人民を救済する建党→建国時には、まだ存在意義があった。
しかし、1949年建国から43年を経た1992年にトウ小平が「社会主義市場経済」を導入した時点で、中国共産党の存在意義はまったく無く、破綻している。

今や中国共産党は根本矛盾を孕み破綻した存在。
⇒習近平が本物の民族派ならば、狙いは人民にとって存在意義を失っている中国共産党の解体が必然になる
そうだとすれば、それは中華人民共和国そのものの解体をも意味している。

 

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