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2021年06月29日

言葉の真髄は何か

「言葉」。
それは、ほとんどの人が毎日触れるもの。
役割は何かというと、
・情報を遠くまで届ける
・記録を残す、管理する
・想い、意思を伝える
などなど、様々思い浮かべられるだろう。

ただ気になるのは、その『真髄』は何なのか?ということ。

人類が言葉の機能を獲得した時のことを想像したい。

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===
言葉は、樹上から落ちたサルたちが、敵だらけ・未知だらけの地上で、
これまで持っていた機能だけでは対処できない。生きていけない。
という極限状態に生み出したもの。

同化してみよう。
樹上とは違いエサもなく、動物の死骸の骨の髄を食べていた状態に。
嵐や洪水など、圧倒的な自然外圧に晒されていた状態に。

彼らはその圧倒的な力を前にして、「この現象はなんだ?これはなんだ?」と探究を始めた。
その現象に対して、どうする?と探究を始めた。

そして見えてきたのは、その圧倒的な力の背後にいる精霊の存在。=精霊信仰

これが言葉(観念機能)の始まりである。
===
自然に対する「何?」の探究は、当時の人類が自然の力に肉薄しようと、とことん同化しようとしたということ。
言い換えると、自然そのものに一体化しようとしていたということ。

つまり言葉は、人類が自然に対して一体化しようとした結果生まれたもので、
この「一体化」こそが言葉の真髄なのではないかと思う。

だから言語能力も「一体化」に規定される。
一方的に主張を発信するだけでは、いくら語彙力があっても言語能力が高いとは言えない。
よく、話が長い人で、相手の表情も見ずに話し続けるようなタイプの人は、
根本的な「相手と一体化したい」という想いが足りていない。

逆に言葉数は少なくても相手に一体化したいという想いが強く、
「ここ」という相手の欠乏に深く入る言葉を発信できる人は言語能力が高いと言える。
優秀な営業マンにはこういうタイプが多い。

そして学校教育。

言葉の真髄である「一体化」という視点で見た時にどうか。
語彙力ばかりで肝心の部分が疎かになっていないだろうか?

人類が生み出した先端機能である言葉はなくならない。
だとしてあなたは、その言葉を「一体化したい」という想いを幹に据えて使えているだろうか?

 

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