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2021年11月30日

11/6【実現塾】サル社会の構造~ ②原猿の大型化によって、サル社会の構造はどう変化したのか。

実現塾】では、サル社会の構造についての追求を深めています。
前回の記事では、モグラ・ツパイ→原猿と進化していく過程の中で、樹上生活できるように変化していった身体構造について違いや共通点から深めていきました。今回は、親和機能の変化(授乳期間をのばす)について追求していき、身体構造の変化⇒大型化によってサル社会がどんな変化をしてきたのかを探っていきます。

◆授乳期間を延ばしたのは?

①免疫機能を高める説
免疫獲得に時間をかけていては死。免疫細胞は初乳に含まれ、そこから分裂し増えていく。
不成立

②腸内細菌を獲得するため説
…腸内細菌と共生していくのは、生きていくうえで必須
→しかし腸内細菌はいわば、ばい菌。乳腺にばい菌がいたら危険
→また、腸内細菌は嫌気性。空気に触れた時点で死ぬ
→口から入ったものは胃を通るが、胃液は酸性。
不成立

③知能進化説
サルたる所以は、樹上生活で木から木へと飛び移っていく事ができるようになったこと
→枝が揺れる、風が吹くなどで、本当に飛び移れるかといったことを常に考えている
⇒樹上は空間把握能力・判断機能が必要不可欠!

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また、枝が折れたら、すぐに違うものを掴む。体勢を立て直すといったことが必要。
⇒バランス感覚の強化が必要
⇒授乳期間・育児期間を長くすることで親和機能・皮膚感覚を高めて、より知能進化をしていった

◆原猿はその後大型化していく

初期原猿は虫を食べて生活。果実や葉を消化することができない。
→樹上では虫が少なく、果実や葉を食べるしかなくなる
→虫は高たんぱくだが、葉は量を食べないといけない+消化が良くない
食べているだけでは大きくなれない

◆ではどうやって大型化したのか

腸内細菌が葉に含まれる“セルロースを分解→たんぱく質へと変化させる→栄養として吸収”できるようになった

これらは一種の腸内細菌では無理
複数の腸内細菌と共存できるように変化
⇒腸内のバランスもとれるようになった

★セルロースを分解できるようになって原猿は大型化

◆大型化して、樹上世界が第4世界に

葉を食べられるようになって豊かな食を手に入れた
→さらに大型化したことにより、外敵にも襲われなくなった
“樹上世界=生産力×防御力”を兼ね備えた、陸・海・空に変わる第4の世界になった!

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原猿が葉を食べられるようになり、樹上が第4の世界になっていった。
食べ物は豊富、外敵はいない中で、樹上は楽園と化し原猿は異常繁殖していく。その中で原猿の大型化と個体数の増加で樹上は過密化していく。
大型化した原猿もモグラ時代と同様にオスメスともに激しく闘うが、樹上世界において地上との違いはあるのか、どんな違いなのかをさらに追求していきます。

 

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