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2022年02月01日

スーパーホットブルームの真上に位置するトンガ諸島の海底火山噴火は、2009年から始まり2014年から活発になっている

(日本時間15日に発生)南太平洋のトンガ諸島で起きた海底火山の大規模噴火は、高さ15mに達する大津波を誘発し甚大な被害をもたらした。
噴火規模は、成層圏にまで達する上空約20キロ、半径260キロに拡散し、記録的な冷夏の原因にもなった1991年フィリピン・ピナトゥボ山の噴火(リンク)にも迫る「火山爆発指数(VEI)5~6」と想定されている。

フィリピン・ピナトゥボ山噴火はVEI6
※火山爆発指数 (Volcanic Explosivity Index: VEI):噴出したマグマの総量で、テフラ(火山灰・軽石・スコリア・火砕流堆積物・火砕サージ堆積物など)の体積見積り。
※火山爆発指数(VEI)と噴出量の関係
・VEI0:噴出量~1万m3
・VEI1:噴出量1万m3~
・VEI2:噴出量100万m3~
・VEI3:噴出量1千万 m3~
・VEI4:噴出量1億m3~
・VEI5:噴出量10億m3~
・VEI6:噴出量100億m3~
・VEI7:噴出量1千億m3~
・VEI8:噴出量1兆m3~

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トンガ諸島は、地底からマグマが直接出ているスーパーホットブルームリンク)」の真上に位置し、マグマ活動により火山噴火しやすい場所。
今回のトンガ諸島で起きた大規模火山噴火は突然ではなく、2009年から継続しており、2014年からその頻度が多くなっている中で起こった。

・2009年3月16日:フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイの海底火山噴火。
・2014年11月~12月:トンガ北部で火山と地震。火山活動が再び活発化。
・2015年1月6日:火山灰による雲が上空3kmまで舞い上がる。
・同年1月11日:火山灰が上空9kmに舞い上がる。
・同年1月13日:火山灰が上空4.5kmに舞い上がる。
・2021年12月20日:海底火山の噴火。
・同年1月13日:再度、大規模噴火。
・同年1月15日、再び激しい噴火。前年12月20日の噴火よりも約7倍強。

「スーパーホットブルーム」の真上にあるトンガ海底火山の噴火は、地球内部のマグマが活発化しているための可能性がある。
その要因に宇宙からの影響がある。太陽活動が低下(→黒点の低下)すると、地球に降り注ぐ銀河宇宙線が増大する。そのエネルギーにより、地球内部のマグマ活発化→火山噴火の可能性がある。

太陽には「太陽活動周期」というものがあり、この周期は約11年ごとに巡るとされる(11年周期)。1755年に太陽黒点の記録が始まって以来その周期が数えられ、第23太陽周期は1996年からは始まり2008年1月で終了した。
その周期に従えば、第24太陽周期は2008年1月から始まり、2014年頃にピークを迎え、以降は低下していき2019年終わり、現在は太陽周期の切り替わり時期にあたる。
トンガ海底火山の活動が活発になりだしたのが2014年なので時期的には合致する。
(参照)
新しい太陽活動周期「サイクル25」が始まった
太陽活動が低下し、銀河宇宙線が通常より地球に降り注ぐとき、地震が増加する

また、直近の地球史的には、VEI7以上の超大規模な火山噴火は、9万年前(阿蘇)⇒7.3万年前(トバ)⇒2.7万年前(タウボ湖)⇒2.2万年前(姶良)⇒7300年前(アカホヤ)と、1.7万年~5000年の間で起こっている。そして前回の超大規模火山噴火は7300年前。

◆過去の主な大規模火山噴火
・220万年前[イエローストン、米国ワイオミング州]1兆m3 VEI8
・84万年前[トバ・カルデラ、インドネシア・スマトラ島]5000億m3 VEI7
・64万年前[イエローストーン、米国ワイオミン念グ州]1兆m3 VEI8
・7.3万年前[トバ・カルデラ、インドネシア]2.8兆m3 VEI8
※気温3~5℃低下、全人類の60%近く絶滅
・2.7万年前[タウボ湖、ニュージーランド]1.2兆m3 VEI8
◎1991年[フィリピン・ピナトゥボ山噴火]?百億m33 VEI6
<日本>
・9万年前[阿蘇山カルデラ]?千億m3 VEI7
・2.2万年前[姶良カルデラ、鹿児島湾]噴出物? VEI7
・7300年前[鬼界アカホヤ火山、鹿児島沖]噴出物? VEI7
・1707年[富士山宝永噴火]?十億m33 VEI5
・1914年[大正桜島噴火]21億m3 VEI5
・1990年[雲仙岳噴火]2.5億m3 VEI4
・2013年[桜島大噴火]15万m3 VEI1

 

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