2022年03月11日
【世界情勢を読み解くには?】金貸しが企業を支配する仕組み
中央銀行を手に入れた金貸しは、国家を支配した。(前回記事 リンク)
今回は更に企業も支配していく仕組みについて追求していきます。
■企業間闘争は資力が勝敗を決する
産業革命以降、生産は機械化した工業が中心となった。
↓
工業による大量生産大量消費の時代になると、大規模な生産施設や大量の人材など、事業費・運用費の大きな資本投資が必要となる
☆工業生産の時代となると企業間闘争は資力(資金調達)が勝敗を決する鍵となる。
Q.では、企業が資本を調達する方法は?
企業にとって資金を調達する方法は二つ
①銀行から借りる
銀行から借金をして資金調達をする方法
この方法は、新規事業の参入となるとハードルが高いうえに、金利の支払いが大きな負担となる。
そして、企業情報も銀行へ渡され、銀行からの借入金+金利の返済まで銀行の監視下に置かれる。
その銀行は金貸しの支配下であるため、企業は金貸しの支配下、つまり金貸しは企業も支配することになる。
②株式市場で投資家から集める
株式を発効し、投資家から資金調達をする方法。
この方法は、銀行が関係せず、不特定多数の投資家から集めることができる。そして売り上げが上がらなかったときは返金の必要がないので、企業にとっては負担は小さい。
多くの投資家から資金を調達できる場が「株式市場⇒証券取引所」
但し、投資家から利益を生み出す価値があるかどうかの評価を得られるかが鍵。
(画像はコチラからお借りしました コチラ)
■株式市場を取り巻く支配構造
1.株式の取引をできる証券会社とファンドは銀行の傘下
証券取引所で株式の取引ができるのは証券会社やファンドだが、証券会社もファンドも銀行の傘下であり、“金貸し”の支配にある。
2.資力を持つものが、実質価値とは関係なく株価操作できる
金貸し→銀行→証券会社・ファンドを通じて、企業の実質価値に関係なく企業の株価操作をする。
つまり企業の生殺与奪は“金貸し”が握っている。
3.株式市場=証券取引所がそもそも株式会社
証券取引所も一つの企業であり、株式会社である。つまり、株主がいる。
株主はその企業の経営権を持ってあり、経営に口出しが可能である。
株式市場に上場させるかの評価を行なう”評価機関”や、上場後の企業評価を行う”格付け会社”も証券取引所が行うが、証券取引所の株主は証券会社であり、そのほとんどが銀行の傘下にある。
☆つまり、金貸しが【企業を評価する証券取引所という企業】も、【取引を行う証券会社】も支配している。
1~3のように、銀行に関係なく株式市場も、証券取引所、証券会社・ファンドを通じて金貸しが支配しており、企業が資金を調達しようとすればするほど、企業は金貸しに支配される構造にある。
(画像はコチラからお借りしました コチラ)
■金貸しの支配を受けることのない企業運営は?
銀行からの支配を逃れ、株式市場にやってきた企業も、株式市場が金貸しの支配下であるため結局金貸しの支配から抜け出せない。
金貸しの支配がないやり方はあるのだろうか。
その1つが特定の事業に対し出資を募る「社債」である。
株式のように、経営権という会社の信用を売るのではなく、事業に賛同してもらいその上で利率をプラスして返金する方法である。
また1つとして社員出資による共同体企業がある。社員の出資なので金貸しの支配を受けずに企業経営が可能である。
- posted by yosigoe at : 16:57 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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