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2022年04月27日

【実現塾】2/19~ オランウータンの進化② 知能 ~哺乳類の知能進化の神髄は?~

前回の【実現塾】では、テナガザル系の中でもとりわけ性収束を高めてきたオランウータンについて追求してきました。
今回は、前回の追求からさらにオランウータンの進化について、知能進化・知能発達に照準を当て、その進化の神髄を追求していきます。

まずは、オランウータンの進化を辿っていく前に、今までの哺乳類の追求から改めて押さえていきたいと思います。

●哺乳類の知能進化の神髄は?

【皮膚感覚の鋭敏化】【探索の組み換え】

◇【皮膚感覚の鋭敏化】
皮膚っていったい何者なのか?
→内臓や外の環境から体を守る外皮の役割+取り込むか取り込まないかの判断機能を持つ
→また、光・温度・湿度・圧力等の外圧をキャッチする機能
⇒掴んだ外圧を基にどうする?の判断もでき、同時に複数の情報を統合することもできる

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☆皮膚の機能の原点は「細胞膜」にある
単細胞時代は、「細胞膜」で、餌や毒の判断を行なっていた
多細胞時代になって、細胞同士でも専門分化し、細胞間の情報伝達もするようになった

☆単細胞から皮膚の段階で、
「外圧を掴む→細胞間で情報伝達→判断→行動」まで行なっている

・なぜ脳はできたのか?
脳はカンブリア紀頃、視覚や聴覚などの感覚器官ができた段階で形成
目や耳は皮膚を専門特化したもので、遠隔情報を周波数としてキャッチできるようになった
⇒感覚器官が掴んだ情報を集約する必要があった

感覚器官が掴む周波数情報は膨大に
⇒得た情報の中で、必要な情報だけを絞りこむ必要があった

☆脳は「情報集約→必要情報の絞り込み→どうする?を探索」
※この時点での「どうする?」はパターン回路

・哺乳類でさらに進化させた脳
両生類までの脳に加えて、大脳新皮質を形成した
→大脳新皮質は、どうする?の探索に特化した器官で、後天的に組み換えが可能
【探索の組み換え】を行なえるようになった

●なぜ知能進化という路線を辿ったのか

哺乳類の特徴は弱者だからとった「体内保育」という機能
・子育てが必要になった
→母体が胎児を異物として排除するのを防ぐ必要。生まれてからも母乳で子育てを行なっていく
親と子の個体識別が必要
⇒パターンではなく、状況に応じて組み替える必要ある

・性闘争を激化させた
淘汰の必要性から性闘争を激化させた
→敵同士、相手に戦意があるのか、相手の力量に応じて把握、組み替える必要がある
⇒子育て期間は味方同士。しかし、大人になったら縄張り争いの敵同士

パターン回路では対応できず、対象認識の観点から後天的に組み替える必要があった

●知能とは?
外圧と同類把握力、脳回路の組み換え力、探索力である
どうする?をどれだけ探索し、組み換えができるか。

⇒これが「知能進化の神髄

今回は哺乳類の知能進化を改めて抑え直し、知能とは何か?を追求していきました。
次回は、原猿~真猿へとどう発達させていったのかを追求していきます。

 

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