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2022年09月01日

仕事に必要な『段取り力』は、「試験脳」か「核心脳」かが分かつ

誰もが仕事をしていれば、もっと能力を高めたいと切実に思いますよね。
でもどうすれば仕事の能力を上げれるのか? それがよくわからず、目先の自分の技能、スキルを高めることに走ってしまっている人が多い。でもそんな人に限って、仕事の能力は低いものです。
Q.仕事の能力を高めるには、何が必要なのでしょう?

仕事に必要な能力には、同化力(相手の気持ちがわかる、相手を充足させる)、関係力(コミュニケーション力)、合意形成力、言語力、企画力、探求力など、様々あります。
これらの仕事能力を発揮するうえで、共通する土台、前提にあるのが『段取り力』です。
当たり前ですが、仕事は顧客がおり、その背後には市場、社会(のニーズ)があります。またそれに応える仕事は一人ではできず仲間との協働が不可欠。そして、成果は一発で出来るものではなく、顧客と仲間と共にもっといい成果を求めて探求・行動を塗り重ね、成果を組み換えながら行うことで最終成果になる。
つまり、相手との関係の中で仕事は可能になる。それゆえ「手順段取り力」がどんな仕事においても土台です。
仕事がうまくいかない(仕事能力の低い)人の多くは、この基本中の基本を軽視している面が大きい。それゆえに、“手戻り、やり直しも多く予定通りにいかない”、“仕事仲間との連携がうまくいかない”、“顧客との打合せがうまくいかない”、“顧客の期待に沿える企画ができない”などに陥るのですが、そうなる原因の背後には「段取りの不十分」が大きいのです。
Q.なぜ、段取りがうまくいかないか?⇒どうすれば段取り力を高められるか?

★思考の起点は、「段取り」ではなく「核心を掴む」
段取りは組むがいつもスケジュール破綻、予定通りに終わらず無理に力ずくで(体力、時間に任せて)形にしようとして業務人工の水ぶくれ、仕事の仲間との連携が悪く仕事の質が上がらないのに業務人工は水ぶくれ、客先との合意形成の手順を間違い破綻→後戻りしてさらに業務人工水ぶくれの悪循環、最悪はトラブル。
これらは「試験脳の段取り思考」になっているからと自覚した方が良いです。
私たちは小さい時から試験で点数を取ることを目的にした思考に慣らされてきています。ましてや、高い圧力がかかる受験のための勉強をし続けていれば、無意識に「試験脳」に犯されてしまいます。
試験であれば解けるところから埋めていく「段取り優先の思考」になります。しかし仕事は、顧客など対象の置かれた状況、期待、課題を全面受容し、そこから対象を深いところから理解(同化)したうえで、真っ先に取り組む思考は「核心」です。
核心(根)から、事業⇒課題の幹そして枝葉と大樹を描くように、その事業・課題の全体構造を掴む(構造をつくる)。そこから突破する可能性展望⇒実現の像を描く。

★思考手順は、『全面受容⇒核心⇒構造化⇒可能性展望』
段取りは実現の肝です。ですがそれは、本質⇒核心を掴み、実現する成果の最終から逆算して組み立ての手順段取りです。最初に課題を平板的に捉え、一方向の直線的な“作業の段取り”に意識が向かうのは「積上げの試験脳」です。
最初に一点に絞り切り核心を掴む。その核心を起点に全体を構造化し、実現の可能性展望を描く。そして、業務推進の時間軸の中で核心追求(仮説)を繰り返し、その内容を塗り重ね全体の構造を組み立て直し、実現の可能性展望を描き直す。
そのうえで、その都度、実現の手順段取りを塗り替え組み立て直す。

★「試験脳発の段取り」から「核心脳発の段取り」への転換
最終の実現の像が描けているかどうかを分かつのは、「核心」を掴めているか否かです。
段取りを組めない、段取りが破綻するのは、「試験脳発の段取り」になっているがゆえに、核心脳から実現イメージを描き切れていないからです。
仕事で作成する工程表(スケジュール表)は、単に定型課題、作業を並べた手順表ではなく、核心⇒実現の像から組立てた構造表にする追求が重要です。
「核心脳発の段取り」に意識転換するだけで、手順段取り力は大きく変わり、仕事に必要な能力を獲得していく土台になります。

 

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