☆ランキング☆
にほんブログ村 経営ブログへ

最新記事一覧

最新コメント

最新トラックバック

2022年12月24日

生き続く企業とは? ~プロローグ~

このブログを読んでくださっている多くの方が、企業や集団に属し、その集団内で、そして、その集団を率いて、外との競争や共創に挑み、事業を生み出していっているのではないでしょうか。それが、みなが生きる場=社会を形づくり、次世代にも受け継がれてゆくものでもあります。
しかし、今や激動の時代、創業からわずか10年の間に9割近くの会社が、さらに30年も経つと99%を超える会社が存続できないといわれています。

そんな中、日本には【根源】ともいえる200年から、長いものでは1000年を超える企業も存在しています。長らく続く企業には、それだけの意味があり、そして、そこに継続させていく極意・秘訣が隠されているのだと思います。

そこで、私たちはその極意とはなんなのか?を探っていきたいと思います。

 

■200~1000年続く企業とは、どんな企業なのか?
東京商工リサーチが、保有する企業データベースは約310万社(2018年時点)。「明治創業企業」に絞ると全国で2万1,799社。これは全体の0.7%ほどしかありません。

今回、洗い出したのはその中でも日本のモノづくり系の200年・500年・1000年企業(500年とすると企業数が少なすぎたので、450年としました)。
200年企業は93社、450年企業は13社、そして1000年企業も、5社ありました。それらを年代、業種ごとにゾーニングしてみたのが下図。(クリックして拡大してみてください)

これらを整理しながらまとめる中で見えてきた傾向としては、
・重厚長大型(鉄鋼など)の産業は非常にまれであること。
・人々の生活に密着した衣食住関連の産業が大半であること。
・日本独自の技術(発酵など)を活かしている企業が目立つこと。
などが挙げられます。

また同時に、注目すべき共通項や、追求ポイントが見えてきました。ここに、長らく続く企業の極意を見出せるのではないか!と考えています。

 

■長らく続く企業の真相に迫る!追求ポイントは5つ!
1.婿入り→継承
家(優秀な婿とり)で繋いでいるところが多い。婿を取り、継続・継承していくことが、組織統合を図る上で有効ということか?

2.権力との関係
時の権力(朝廷、幕府、藩、有力寺社)の御用達となり、その保護を受けて発展してきた側面が見られる。関係が近すぎると、共倒れするリスクを抱えることになる中で、権力との関係はどうなっているのか?

3.流通
「流通」とは、いわば、営業=情報戦。どのように情報を集め、それを活用してきたか?

4.技術
そもそも「技術」とはどういうものなのか?それをどのようにして継承させていったのか?

5.組織体制
組織体制でみると技術を基盤とした「拡大」と「事業の多様性」で継続させてきた2つの要素が見られる。これら、着目すべきポイントはどこなのか?

(※写真はこちらよりお借りしました)

“伝統”とは守るものではなく、“革新”。ただし、それは0(ゼロ)からは生まれません。

高度化は必要ながら、自分の家業、技術を信じること。長い歴史の中で培われたものがあり、それを基盤に新しいものも初めて生み出していけるものなのだと思います。

これらの追求ポイントを基に、それぞれを深めていく中で、これからの組織づくりに役に立つものを見出し、今後に生かし、そして未来へとつないでいくための突破口を探っていきたいと思います。

乞うご期待☆

 

コメントする

comment form

trackbacks

trackbackURL: