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2011年02月28日

共認時代への道しるべ~潮流7:暴走する社会(特権階級の暴走と下層階級の暴走)

こんにちは 😀 よしたつです
潮流シリーズも残すところあと3回です。ここまで、人類の誕生から現代に至るまでの社会の流れを足早ではありますが見てきました。

過去のバックナンバー
共認時代への道しるべ~潮流1:共認原理と私権原理
共認時代への道しるべ~潮流2:戦後日本の意識潮流
共認時代への道しるべ~潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向
共認時代への道しるべ~潮流4:輸血経済(自由市場の終焉)
共認時代への道しるべ~潮流5:失われた40年
共認時代への道しるべ~潮流6:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束

そして、7回目の今回は、特権階級の暴走と庶民の暴走の実態、そして、その原因を探っていくことにします。それでは早速本文の方へ入っていきましょう。

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私権原理が崩壊し、社会が統合軸を失うと、歯止めを失って社会は暴走してゆく。無差別殺人やモンスターペアレンツの登場もその一例であるが、最も恐ろしいのは、社会を統合する役割を担っている特権階級の暴走である。
経済危機が生み出す危機感は、現体制の上位の者≒特権階級ほど切実であり、強い。従って、目先の制度収束は、上位≒特権階級主導で形成されたと見るべきだろう。
実際、授業や試験に収束しているのは、上位の子供たちである。何よりも、特権を維持するために自分たちに有利な制度を作って格差を拡大し、身分を固定させてきたのは、専ら特権階級の仕業である。
大多数の私権意識が薄れていく陰で、ひとり権力喪失の危機感を募らせた特権階級は、その飼い主たる金貸しや国際企業を含む自分たちの特権を維持するために、優遇税制をはじめ様々な特権制度を強化し、その結果ますます格差を拡大させ、身分を固定化させてきた。

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私権原理が崩壊すると、今まで私権を基盤に存在していた特権階級は自らの存在を正当化するように目先の制度に収束する。その結果、自己保身や体制維持に強く傾倒し、それが社会的な暴走を引き起こしている
また、そういった暴走は、特権階級だけでなく、集団を失った『個』となった庶民にも陰を落とすことになった。つまり、人々は集団を失ったことで、同時に集団を紐帯してきた規範をも消滅させることになった。すると残るは個人主義思想であり、結果、権利・要求に溺れる庶民をつくり出し、暴走させる

とりわけ、団塊世代以降の特権階級は、貧困を知らず、本当の私権圧力を知らない。従って、彼らは、肉体的欠乏に発する本当の目的意識を持ち合わせていない。彼らは、単に試験制度発の「合格」という無機的な目的意識を植え付けられてひたすら試験勉強に励み、「特権」を手に入れた連中である。しかも彼らの大半は、試験制度という与えられた枠組みの中でひたすら「合格」を目指してきたので、その前提を成す枠組みそのものを疑うという発想が極めて貧弱である。
従って、彼らは社会に出てからも、ひたすら既存の枠組みの中で走り続けることになるが、もはやそこでは、既存制度によって与えられた特権の維持と行使という目的以外の目的意識など生まれようがない。
かくして、団塊世代が幹部に就いた’00年以降、彼ら特権階級はひたすら与えられた特権を行使し、次第に「社会を動かし」「世論を動かし」ているという支配の快感に溺れてゆくようになって終った。
それだけではない。危機に脅えた特権階級は、アメリカの力に拠り縋り(その結果、アメリカの言い成りになって)中立公正も何もない露骨な偏向・煽動報道によって小泉フィーバー、郵政選挙を演出し、更には検察とマスコミが一体となって、鈴木宗男、佐藤優、植草一秀、小沢秘書etcの政敵を失脚させてきた。
これは、麻薬中毒よりももっと恐ろしい、権力の自家中毒である。

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現在の特権階級とは、明治以来、試験制度で優秀な成績を修めた者を採用する形で決めてきた。しかし、70年の豊かさの実現以降、そういった特権階級による政策は、目先やばら撒きでしかなく、社会は目に見えてガタガタとなってきた。このことは、明らかに試験で選出された特権階級が無能となったことの証明であるのだ。
だが、彼らは決してそんなことを認めないだろう。というのもそれを認めることは、即ち彼ら自身を否定することに他ならないのだから。こういった、そもそもの枠組自体を疑う気も無い思考しかできないようでは、彼らに未来はないのは明らかである。
共認原理の時代となった今、マスコミこそが、もっと恐ろしい、権力の自家中毒者となっている。彼らの暴走を食い止めるためにも、事実の本質を追求する素人達の登場が必要不可欠になるのだ。

改めて、我々は、私権時代の遺物である試験制度の恐ろしさを、もっと真剣に考える必要があるだろう。この目先の試験制度収束は、新たな学歴身分と格差の拡大を生み出し、特権階級を暴走させただけではなく、ネットという闇空間での誹謗中傷や無差別殺人etc下層階級をも暴走させてきたからである。
とりあえず、ペーパーテストの比重を半分以下に低減させるetcの応急措置が急がれる。又、ネットから闇住人を締め出す措置も急がれるだろう。
しかし、根本的には、私権原理に代わる新たな統合原理=共認原理が確立されない限り、社会の暴走は続くことになる。

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暗記型教育の典型である試験制度では、現実の場面で答えを出せないことは明らかである。今必要なのは、本物の思考を養う教育、つまり、充足志向→実現思考のできる教育なのである。

 

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