2011年03月03日
【元気な会社】シリーズ まとめ② 企業の在り方に迫る
【元気な会社】シリーズ まとめ第2弾です。今回は後半に扱った企業についての分析です。今回は新メンバーが加わり、とても楽しい分析となりました。
今回はちょっと変わった画像ですけど、その意味は最後までお読みただければわかると思います。 😀
1.板室温泉大黒屋
2.あらき
3.辻谷工業
4.キシ・エンジニアリング
5.未来工業株式会社
6.おざさ
7.伊那食品工業株式会社
8.ハッピーおがわ
9.医療法人鉄蕉会亀田総合病院
10.沖縄教育出版
続きの前に・・・
↓ ↓
いつもありがとうございます
まとめ①ではいかのポイントを抽出しました。主に共認充足こそが活力源と言うのが各社共通した分析です。今回も同様にポイント抽出をしていきたいと思います。
まずは、前回の復習からです。
【ポイント①】
仕事を楽しくするには?⇒お金が第一ではもはやダメ。仕事を楽しく為には、お客さんと一緒に味わう充足が先で、利益は後。相手と一緒に喜ぶ事が大事!!って事なんです。
【ポイント②】
もてなしの心とは?⇒取引関係では決して得られない、共認充足を味わう為の受け入れる気持ちなのではないか?と思います。
【ポイント③】
お客さんに喜んでもらう為に勉強されています。(自分発⇒みんな発)
【ポイント④】
私権時代は、有名な所へ行く事、有名な商品を買う事がステータスであり、皆がそれを求めていました。
しかし、共認時代になって、皆、有名かどうか等は二の次になり、モノ(商品)は媒介でしかなく、あくまで人と人との(おしゃべりも含めた)共認充足を求めているんだなという事が見て取れます。
【ポイント⑤】
個人課題(=私権課題)ではなく、みんな・集団課題(=場を守るための課題)を共認出来れば、仕事でホウ・レン・ソウ等要らない。
【ポイント⑥】
必要か否かの判断軸を持ち、皆が必要なモノならば、利益が出ない事業に対しては、「結(ゆい)」を真似、全員で出資していけば良い。
うまくいくためには、課題共認→役割共認→評価共認がうまくいく必要があって、結果、共認充足が得られるという構造です。もちろん、社外の人やお客さんとも同様の構造で、役割共認が決まっているだけの違いです。
それでは、後半の企業の分析のポイントは。。。。。。。。
【ポイント⑦】
利益第一ではなく本物の評価が大事⇒品質維持のため拡大しない。(おざさ)
【ポイント⑧】
社会の役に立つこと(地域貢献など)をする。会社単位でなく会社を越えた社会の役に立つこと=みんなに喜んでもらえる仕事をする。⇒社員の活力UPにつながる。(伊那食品)
【ポイント⑨】
会社は社員みんなのもの。(伊那食品)
【ポイント⑩】
利益度外視で障がい者にとって必要なものを作る。→周りの人たちが支援する。税金による支配ではなく相互扶助社会の幕開け(ハッピーおがわ)
【ポイント⑪】
お客さんの期待に応えるため、常に変化する自然条件や社会条件を捉えて品質維持する。(おざさ)
みんなに喜んでもらうため日々研鑚して成長していく(亀田総合病院)
【ポイント⑫】
女性の充足基盤が共同体の核となっている(沖縄教育出版)
というポイント抽出をしました。
ここで、SINさんより発問がでました。
SIN:ここまで扱ってきた共認充足があって社員が元気な会社は大企業といわれるような規模はなくて、割と小さい会社が多かったよね。でも、不況といわれる市場社会の中で現実に勝ってきている企業ばかりだったね。
RIKA:たしかに、就活で訪問した大きな企業は、楽しそうな雰囲気はなっかたです。やっぱり大きな企業になると人数が多くて共認充足ってうまくいかないのかな?
BON:人数だけでなく、企業の生産力の中身が変わったことも関係していると思うよ。
SIN:簡単な図解でその辺を明らかにしてみよう。これは類グループの「自主管理への招待」の中で分析されている内容なんだけど。。。。。
HARU:現在は人間そのものが生産力なんですね。
SIO:そう、’70年の貧困の消滅以降、豊かさが実現してしまって、物そのもの価値だけでは売れなくなってしまったんだ。だから、いろんな付加価値を付けるようになったんだけど、その付加価値は人間同士の共認充足の媒介となる物でないと売れないんだよね。
HARU:相手の期待に応えるためには生身の人間が答えるしかないですもの。共認充足を生み出せるのは人間だけですもんね♪
BON:図解を見ると資本力の時代から共認力の時代に転換しているのだけど、生産を担う生産基盤も変わっていることがポイントだね。元気な会社は、みんなこの点に無意識にでも気が付いているので、社員を大事にするのだと思う。
SIN:まだまだ制度は欧米が作った私権制度のままだし、大企業はその時代の企業だよね。ちなみに伊那食品さんは「会社は社員みんなのもの。」と言っているけど、一般的な株式会社の株主総会では、社員の給与はどう報告されているのかしっているかな?
売上-経費=利益(株主に報告する利益)
この式はみんな知ってるよね。そして、社員の給与は経費に入っているんだ。
経費の中の他の項目は何かというと、材料費、工場や機械、宣伝費などで、社員の給与もこれと同じ扱いなんだ。人件費って言うものね。
つまり、いくらでも買い換えができる消耗品扱いで、社員を大事にしようと言う構造は端から無いんだよ。
RIKA:奴隷制度みたいですねー
SIO:そう、武力の時代は奴隷制があったことはみんな知っているけど、資本力の時代になっても、一部の支配層が大多数を支配するという基本構造は変わっていない。だから、これらの時代を私権時代と呼んでいるんだよ。
HARU:でも、日本の企業はちょっと違う感じがしますよね。
SIN:そう、この点はちょっとおもしろい話があって、欧米や日本の外資系企業の株主総会へ提出する報告書の書き出しは、Your company.....で始まるのに対して、日本の企業の書き出しは、私たちの会社は。。。。ではじまるそうなんだよ。
日本人は欧米の制度の形をとりながらも、社員一丸となった家族経営的なところがあるのも事実なんだ。そして、日本が高度経済成長したのもここが活力源だったんだ。
だから、欧米的な企業形態を推進するような政策を発信している人は要注意だよね。彼らは、これからの日本の企業の活力を奪う人たちなんだよ。
RIKA:グローバリズムとかのことですね。
SIO;そうそう。なんでも欧米のルールにしてしまおうという市場原理=お金第一の動きだね。
HARU:【元気な会社】シリーズで取り上げた会社は、みんなお金第一では無くって、共認充足と社員の活力第一ですよね。だから、社会の役に立つことに積極的に取り組んでいて、尚かつ市場社会でも勝ち抜いている会社ですね。
BON:「社会の役に立つ」という事は、会社の内外を越えて大事な共認形成となっているようですね。
HARU:でも、最初の問に戻って共認形成ってやっぱり顔の見える関係が大事で、規模的には制約が出てしまうのかな?
SIN:今回の【元気な会社】シリーズで取り上げた会社は、その会社単独で成り立っているわけでは無くって、取引先やお客さん、地域の人との共認充足を実現しているところばかりだったよね。そこから見えてくるのが、これからの企業、そして大きなとらえ方すれば社会にとって重要なポイントではないかと思う。
ひとつひとつの企業の規模は小さくても、そうした企業がネットワークで繋がっていけばいいのではないか?
社会を良くしたいという根本的な思いは同じで、社会の中でのそれぞれの役割は小さな会社組織で担い、お互いに連携してゆくことで、社会規模の人数でも統合してゆけるんじゃないか?
何となく今後の企業のあり方が見えてきたんじゃないかな。
以上のような議論がありました。(一部脚色、補足ありです(^o^))
今後の企業の在り方に迫る議論でしたが、「社会を良くしたい」という思いは既におおくの人の共通認識=共認事項なのではないでしょうか?
その思いは、(社会の、誰かの、みんなの、言葉は違うけど)「役に立ちたい」という言葉に表れています。
それなら、その思い、その言葉に真っ直ぐ応える企業経営が求められているのではないでしょうか?
大上段に社会を変えるなど思わなくても、そうした思いを持った小集団がネットワークで繋がってゆけば、社会は変わってゆくような気がします。
政治家や官僚にならなくても、大企業での大きな仕事に拘らなくても、社会の役割を担ってゆける社会がやってくるのではないかと思います。
- posted by bonbon at : 22:05 | コメント (0件) | トラックバック (0)
コメントする