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2014年05月01日

「大転換期を生き抜く」シリーズ3-4 音・リズム・人類の追求 ~人と人を繋げるリズム~共認機能の再生にみる可能性~


この写真はこちらからお借りしました

みなさんこんにちは(^^)

これまでの考察の通り、宇宙レベルでリズムに同化し、身体や脳を進化させ、さらには、踊りなど皆でリズムを合わせる動作を通じ共認機能を磨いてきた人類ですが、その先の我々現代人は共認機能をどう進化させていったのでしょうか。まずは歴史を追って見ていきたいと思います。

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○人類社会の統合構造(共認原理or自我・私権原理)が自然認識を生み出している

http://blog.nihon-syakai.net/blog/2012/09/002370.html

(前略)

●原始人類


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共認機能は周り(同類)の期待に応えることによって充足(安心や喜び)を得る回路で、サル・人類は、この周りの期待に応える充足=期応充足を最大の活力源にしている。そして、この期応充足を母胎にして、皆で状況を共認し、課題を共認し、役割や規範を共認することによって(=各々の意識をその共認内容に収束させることによって)意識を統合=秩序化し、集団を統合=秩序化し、社会を統合=秩序化してきた。
つまり、人類の統合原理は共認原理であった。

(中略)

そして、原始人類は直面する過酷な現実対象=自然を凝視し続ける中で、元来は同類を対象とする共認機能を自然に対して作動させ、自然との期待・応望=共認を試みたのである。

(中略)

このように、原始人類は元々は同類を対象とする統合原理である共認原理で以って自然世界を対象化し、精霊信仰(観念機能)を生み出したのである。
そこでは、自然も畏敬の対象であり、生命をいただく代わりに感謝の念を捧げていた。つまり、自然に対しても共認原理によって人類は適応しようとしていたのである。

(中略)

そして、個体の生も死も宇宙の循環サイクルと一体であり、時間も宇宙(自然対象)の循環サイクルと一体となって再生・循環するものと観じていた。

 

●牧畜の開始~守護神信仰


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1万数千年前頃から人口が増大し始め、それに対応するために西洋では牧畜が始まり、そこでは去勢やアメとムチによって家畜は管理されるようになる。これは、家畜に対する私有意識の母胎であると同時に、家畜に対する支配意識の芽生えである。
(中略)

また、人口の増大につれて集団間の軋轢も増大してゆく。やがて、その緊張状況に対応して、人々は自集団を正当化する守護神信仰に強く収束してゆく。

(中略)

 ●略奪集団古代ギリシア


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そして遂に6000年前頃、乾燥と飢餓を契機として略奪闘争が開始され、玉突き的に世界中に伝播していった。貧しい西アジア~西洋の略奪闘争は皆殺しが常態となり、この略奪闘争によって共同体を破壊され、生き残った者たちは憎悪と警戒心の塊となり、自我(自己正当化と他者否定)の塊となる。

(中略)
この私有権がいったん共認されると、社会の全ての土地と物財は私有の対象となり、人々は私有権を獲得しなければ生きていけなくなる。従って、誰もが私権 (地位や財産)の獲得を目指して争うようになり、私権闘争の圧力が否も応もない強制圧力となって人々をその中に封じ込める。
こうして人類社会は私権原理に転換した。
その中心にあるのは「自我が全て」という西洋人に固有の意識の在り様であり、自我が私権と架空観念に収束することによって統合される構造である。

つまり、人類は共認を進化させるどころか封鎖し私権に収束することで、連関的な自然を捨象し、個別的な自我を拡大させていったのです。当然ながら、相互連関(つながり)の媒体であるリズムは共認から私権へ転換していく過程の中でその必要性を弱めていくことになります。そしてこの私権による社会統治は1970年頃まで続きます。

○実現論:序2(下) 私権時代から共認時代への大転換

実際、古代~近代を貫いて、紛れも無く人類は常に貧困の圧力に晒されてきた。だからこそ、力の原理が支配する私権社会になったのである。
ところが’70年頃、先進国では物的な豊かさがほぼ実現され、貧困の圧力が消滅してゆく。その先頭に立つことになったのが、日本である。
貧困が消滅すると、私権を獲得しようとする欲求=私権欠乏が衰弱してゆく。従って、物的欠乏も衰弱し、市場は縮小せざるを得なくなる。

(中略)

かくして人々は、’70年以降、最も深い潜在思念の地平で、次々と私権収束から脱して共認収束を強めていった。
この共認収束の潮流は、半世紀以上は続く大潮流であり、現在は転換の途上であるが、すでに10年以上前から、大多数の人々にとって、周りの期待に応える充足こそが、(私権充足に代わる)最大の活力源になっており、いまやこの期応充足の土壌から生み出された課題収束が、最先端の意識潮流として、顕現している。さらには、このような共認収束の大潮流の中から、共認原理に則った共同体を志向する企業も次々と生まれてくるようになった。
つまり、この40年の間に、人々は、もっとも深い潜在思念の地平で、私権収束から共認収束への大転換を成し遂げたのである。
それは、社会の根底的な統合原理が、私権原理から共認原理へと転換したことを意味する。

しかしながら、社会の統合原理が私権から共認へ大転換しても、長らく私権圧力に晒されてきた人類の共認機能は衰弱してしまっています。例えば、コミュニケーション力を上げる為の学校が誕生したり、職場での人間関係の不全から鬱病を発症したり、現実での意思疎通を避け2Dで一方的な意思伝達を楽しむ若者層が増加したりと、共認機能が衰弱しているが為に起こっていると思われる現象が近年顕現していることからも切実な問題となってしまっていることが伺えます。

とはいえ、悲観することはありません。共認機能とは人類に先天的に備わっている能力ですから、その能力を戻してあげればいいだけのこと。ではどうすれば共認機能を再生できるのでしょうか。本編の初めに戻ってみると答えは見えてきます。初めにお話したのは、人類が獲得してきた共認機能は相手への同化を根本原理とし、その同化の対象をリズムに向けることでさらなる進化を可能にしたということ。つまり、リズムに同化することが共認機能再生への近道なのです。

考えてみると、リズムに同化することで共認を感じる現象は誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。例えば、盆踊りやよさこいなどみんなでリズムを合わせたり、スポーツ観戦やアーティストのライブでみんなと一体感を感じたりと、実は知らず知らずにやっていたことなのです。だから、それら共認を感じる体験をもっと経験し、自分の成功体験として積み上げていけばいいのです。もう少しリズムの効用を見てみましょう。

○斉唱で、全的依存の安心感を体感

P1050439.JPG
この写真はこちらからお借りしました

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=236039

しばらく前から始めた、実現論の斉唱会。

(中略)

自分も覚えていないところをみんなに委ねてやってみよう!と思い、前史のロに入ってしばらく経ったグループに参加したときに、全く覚えていないけれど完全に顔を上げて、みんなの真似をしてみました(^^)

そのときの心境は、
“ただただ無心で相手の真似をする
=相手に同化しきる=相手に全的に委ねる”
という感覚。

すると、周りのみんなはすっごく優しく微笑んで、あたたか~く導いてくれました☆+゜
そのときの安心感は、「あ~、受け容れてもらってる~・・・」という、
もう最近感じたどんな感覚よりも深く、おなかの中から沸き起こってきて
全身に行き渡るようなあたたかい安心感☆+゜

(中略)

そしてその経験を経た後に前史のイを斉唱すると、覚えていなくてもみんなに委ね、同化しきってくれている人たちの深~い安心感に同化することができ、それまでよりもさらに充足しました(*^-^*)☆
全的に委ねる安心感を感じられたからこそ、その後も導いていくことに深い充足を感じられるんだ、ということにも気付きました♪

私の経験で、前史のイとロで決定的に違ったのは、
“記憶回路を使っているか否か”。
「覚えよう」とせずに「ただひたすらみんなに委ね、同化しよう」とすることで、全的依存の安心感を感じることができるんだと想います☆+゜

 

○第一回 次世代戦略研究会レポート その1~ココロのリズムを整えよう!

DSC08447.jpg
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http://bbs.kyoudoutai.net/blog/2013/12/001654.html

(前略)

当日の様子
1.トレーニングビート

世界的に有名な音楽家であり、日本のパーカッショニスト界の草分け的存在である、ペッカー橋田さん率いるBEAT of SUCCES(BoS)さんによる、簡単な楽器を活用したリズム研修を実施しました。

ブームワッカー(リンク)という、音階の違うパイプを用いたチームビルディング体験によって、まずはノンバーバル(言葉以前の)コミュニケーション。
このトレーニングは、単に緊張を解きほぐすだけでなく、リズムを整え、集中力を高め、会場の一体感を形成する効果があり、初対面同士の距離感をグッと縮める事ができます。

もちろん、世界中を渡り歩いてきたペッカーさんならではの巻き込み力が秀逸である事もありますが、周りと合わせて楽器を叩く事に意識を集中させる事により、頭だけで考える“思考の癖”から、簡単に抜け出す効果も得られます。特に現代人には失われつつ在る、本来誰もが持つリズム感が掘り起こされ、まさに体感を通じて“みんなと同じ”である事に気付かせてくれるトレーニングなのです。
例えば、隣の人が叩いた瞬間を察知して連打を回していく。意識を集中させて気配を感じ取り、リズミカルに音が回っていくだけで心地よさを感じる。単調ながらも、全意識を集中させる程、テンポは良くなります。こうして集中しているうちに、みんなの意識も自然と同じ課題へと収束して行きます。

次に、音階の違うパイプを異なるリズムで叩くことによって、一つの音楽を作り出すワーク。リズム感の有無は殆ど感じること無く、誰でもテンポを合わせていく事が出来る。異なる音階やリズムが重なりあうことでの安心感、逆に単調な音だけになった時に感じる寂しさ。合わせる相手、合わせてくれる相手が居ることの有り難さ。たった一つの楽器でも、実に豊な感情を呼び起こしてくれます。

リズムをつなぐことで互いがつながり、集団での行動がしやすくなるという効果は、実際の会社でのプロジェクトを行う時でも同様に得られます。なぜなら、阿吽のリズムで意思疎通ができれば仕事の質も効率も向上するのは明らかですから。このみんなのリズムへの同化を通じたセッション後の観念を用いた議論が活性化していたのは、みんなへの同化を妨げる余計な観念がセッションによって排除され、一仲間として突っ込んだ議論ができたからではないでしょうか。仕事も同様で、みんなへの同化を妨げる様な余計な観念があればそれだけでスケジュール管理が遅れたり、意思疎通ができなかったり、それによって成果不良に陥ったりといいことはありません。なぜなら、仕事とは他の誰かと関わることで成立するものだからです。だからこそ、共認機能という人とつながる為の根幹機能を鍛えれば鍛えるほど仕事の成果度も上がっていくのです。

これらの事例のように素直にリズムに同化することが最も原初的な共認機能の動作方法なのです。私たち人類は本能を下敷きに、同化の対象を同類に向けることで共認機能を獲得し、その上に観念機能を塗り重ねてきました。そのため、一時的にでも同化を妨げるような観念を排除することができれば共認機能でつながる可能性を感じることができるのです。そうした共認機能でつながる体験の積み重ねが、貧弱した現代人の共認機能の再生を促すことになるのです。

一方で、観念機能を使うことで私たち人類は言葉や道具を発明し、生命や宇宙の原理を追求したり、世界中どこでも即座につながれる様な高度な文明社会を構築してきました。その進化の裏側には、侵略、殺戮、原発、洗脳教育、貧困、食・水・エネルギー問題といった負の遺産があるのも事実です。さらに残念なことに、その負の遺産は年々高度に、かつ、不明瞭になっていってしまっています。

私たち人類はこれまでの能力を下敷きに、新たな進化をしなければ自滅していく段階に来ている、あるいは、すでになっているのです。次回はその人類の次の進化について追求していきたいと思います!気づき満載となること間違なし!なので楽しみにしていてくださいね(^^)

 

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これからは共同体の時代
[…] この感覚を素直に受け容れて伸ばすことが大切かと思います。そのきっかけが「素直にリズムに同化することが最も原初的な共認機能の動作方法」とした前々回の記事にあると思います。 […][続きを読む]

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