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2014年05月20日

生物進化の歴史構造に学ぶ「仕事とは何か?」4~サル時代から人類まで貫かれた共認機能~

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みなさん、こんにちは☆

「仕事とはなにか?」をテーマに扱う【生物進化の歴史構造に学ぶ「仕事とは何か?」】シリーズ。前回記事では、『期待応合の充足』が猿・人類の最基底の充足源(活力源)となっており、これが現代の仕事場面にも通じることが見えてきました。この充足源があれば、猿・人類共に勝っていけるのでしょうか?今回の記事では、ここに焦点を当てて追求していきます。

この疑問、人類に限ったものではありません。まさに真猿以降貫かれた問題意識なのです。

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■原猿時代に獲得した期待応合充足を、真猿時代にどのように進化させていったのか?

樹上に進出した原猿は、拡大限界まで繁殖して縄張り侵犯を激化させてきました。この状況は原猿に大きな不全感(飢えと怯え)をもたらしますが、この段階で獲得した同一視(相手の充足=自分の充足)によって、その不全感を和らげてきました。こうして、不全感に苛まれた原猿同士は相手との期待応合回路=共認機能を進化させていきました。本能を超えた共認機能によって、はじめて自らの意識を統合することができたのです。

原猿が形成したこの全く新たな共認機能について忘れてならないのは、不全感を解消する為の親和共認・仲間共認こそが、全ての共認の原点であるということです。

そして原猿は3,000万年という時間をかけて、唯一の開かれた親和共認へと収束し、遂に3000万年前、仲間共認を紐帯とする闘争集団を形成しました。この闘争集団による同類闘争によってはじめて縄張りを確保したのが真猿だったのです。真猿も原猿同様に期待応合充足を活力源(充足源)としていますが、それだけでは同類闘争で縄張り確保をする(=勝つ)ことは出来なかったのです。親和共認・仲間共認を母体とし、その上に闘争共認(課題共認⇒役割共認)や規範共認が形成されて闘争集団を作ることができました。

この真猿(闘争集団)は、縄張り確保という、課題共認⇒役割共認⇒規範共認⇒評価共認によって統合されていますが、それは人類集団も全く同じなのです。

※共認機能を獲得については、コチラ→実現論 前史 ニ.サル時代の同類闘争と共認機能

 

■現代の仕事場面でも求められる共認機能

ここで真猿集団を企業に置き換えて考えてみましょう。

真猿以降、同類闘争を繰り返してきましたが、現代の企業が同類闘争(集団間闘争)に勝つとはどういうことでしょうか。利益を確保する、営業対象の獲得・人員拡大等挙げられると思いますが、そのどれもが縄張りが確保に繋がると言えます。つまり集団で勝っていくことが大前提にあり、集団を作る母体には、闘争共認を作り上げることが重要になるのです。小手先の方法論や一体感を創出するだけでは、生き残ることが困難になっています。

これまで見てきたように猿・人類の能力の中核を成すのは期待応合充足を土台とする共認機能です。共認機能を母体として、真猿集団(闘争集団)を形成することが出来ましたが、ここでの統合様式(縄張り確保という課題共認⇒役割共認⇒規範共認⇒評価共認によって統合)は人類集団にも当てはまるのです。

そして、具体的に仕事をしていく上でも当然、知識や技術が求められます。そうした知識・技術の獲得も相手の期待を深くキャッチしないことには仕事になりません。まさに期待応合の充足が土台となっているのです。

貧困という強力な生存圧力に個々人が突き動かされ、私権の獲得に収束しながらも、一方で、貧困を克服することが「みんな期待」でもあったからこそ、日本で科学技術という分野がここまで進展し得たのだろうと思います。その生存圧力が無くなり、序列原理から共認原理に移行したこれからの時代、人間を突き動かすものは、純粋な「みんな期待」の圧力しかありません。追求力=応望力=共認充足力

このことからも現代の仕事を、規定しているのもその真髄をなす共認機能であることを決して忘れてはいけません。

 

次回は、真猿と人類の違いに着目し、どのように進化してきたのかをみていきます。

お楽しみに☆

 

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