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2014年07月10日

第5期 新概念勉強会 合同成果発表会レポート1

東京での第3期新概念勉強会Bコースが先日修了。合わせて、共同体経営塾も中盤に到達しましたので、5回目となる合同成果発表会を開催しました。(研修概要はこちらをご覧下さい)

第五期「新概念勉強会 合同成果発表会」
~様々な取り組みから、追求力の源泉を探る~

IMG_7720■開催日時:7月5日(土) 13:30~17:00
■開催場所:類グループ東京本社 劇場会議室

- プログラム -
●開催の挨拶
●成果発表
1)共同体経営塾 中間成果インタビュー:日本陶業
2)新概念勉強会Bコース:深澤 深澤社長
3)新概念勉強会Bコース:はやき風 岩崎社長
4)新概念勉強会Bコース:類グループ 宮田・大越
●追求討議「未知収束⇒可能性追求への流れ」
● 閉会式(勉強会修了証書授与)

それでは、早速当日の発表会レポートをお伝えします。

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1)共同体経営塾 中間成果発表 日本陶業 インタビュー

共同体経営塾では、計16回に昇る研修プログラムに社長+幹部社員4名で取り組んでもらっていますが、今回は参加者代表として畠山部長、岩崎部長にお越しいただき、第6回までを終えた中間段階での変化や気づきをインタビュー形式で伺いました。

IMG_7752

Q:共同体経営塾に参加した事による一番の変化は何ですか?

岩崎さん:勝てる組織とはなんなのか?一体何に勝つのか?をじっくりと考えるようになったのが大きな変化。
日本陶業は建築のタイル施工業として100年の歴史を持つ企業で、先人の代からずーっと請負業。請けて負ける仕事、という業種。負けて勝つ、というような要素もある中で、これから企業として、あるいは自分自身、「何に勝っていくのか?」というのは大きな追求課題。
また、入社当初感じていた、どんな仕事でも楽しみ、何でもやってやる!と意気込んでいた時の感覚を、久しぶりに味わっている。

畠山さん:社内での変化として一番大きいのは、実は社長が類さんの勉強会に参加するようになってから、周りの意見に耳を傾けるようになったこと。どちらかと言えば旧態然とした社内体制の中で、自身もそれなりの役職に着き、適度に効率よく仕事していけば良いだろうと思っていた部分もあったが、この勉強会に参加した事によって、追求充足を改めて作り出していく課題が出てきた。ただ、社長を筆頭に会社を変えていこうというメッセージだと受け止めているので、次の世代の役に立てるように、先頭に立つ一人としてまだまだ頑張らなければならないと感じさせてもらった。

一番印象に残っているのは、「タイルだけに拘る必要はあるのか?」という問い掛け。今まで蓄積してきた技術と仲間が居れば、もっと柔軟に色々な可能性を追求して行ける。その覚悟さえ持てば、可能性は拡がっているんだと気付いたのは大きい。

Q:今回は反転授業形式で、予めたっぷり予習して貰った上で、当日は議論を中心に追求を深めるスタイルとしているが、ここまでの勉強で最も気付きになったものがあれば、教えてください。

IMG_7742岩崎さん:社内的にも新しい会社の姿を模索中であり、今日参加している両部長はまさに「新規事業開拓」を期待して起ち上げられた新部門。その中で、長年専門業者として培ってきた歴史を土台としつつ、「脱下請け」となる方向性も志向しながら、従来の仕事の質もしっかり維持して行く事が課題。その中で自分は何をすべきか?を常に考えさせられている状況で、勿論まだ成果も答えも出ていないが、追求すべき方向性が見えてきた事がカリキュラムから感じること。

IMG_7745畠山さん:塾というからには、場に参加して色々と教えてくれるものだと思っていたが、全然違った。分からなければ10回でも20回でも読むという自ら学ぶスタイルで面食らった。その中で、特に印象に残っているのは、あらゆる角度から数値データを用いての分析をかなり緻密に行っている事。常に事実根拠となる裏付けを取りながらの追求。我々は「経験則」だけで物事の判断をする事が多いので、現状不足している観点でもある一方、「経験則」も実際は頭の中で数値化された正しさに裏付けられた部分も多いので、まだ経験の浅い若手に伝える為にも今後意識的「経験則を数値に置き換える作業」に取り組みたいと考えている。

また、テキストそのものが既に完成した理論のように思っていても、それはあくまでも考える為の材料であり、そこから更に追求をして行く、という姿勢にとても刺激を受けている。しっかりと自考し、かつ発言もしながら進められる授業を通じて、「気付きを養う」事の大事さを感じると共に、自身にはまだまだ「気づく力」が足りないとも感じている。

ここで、「気付き力」について旅館経営をされている深澤さんから、素敵なアドバイスを頂きました!

常にお客様とのやり取りが要になる仕事なので、普段から意識しています。気付きを得る為に重要なのは、相手を良く見る、という事の前に、自分自身の中身をからっぽにして置くことが大事。そうする事によって、始めて相手の発したものが全てそのまま受け止められるようになる。そこで相手の期待している事が掴めると、自然と応えられるようになる。旅館での「おもてなし」の原点かな、と思います。

日本陶業さんでも、やはりまずは相手の話をしっかりと聞く事は意識されている。仕事にはトラブル・クレームは付き物だが、その時にまずしっかり相手の言い分を受け止めることが出来れば、その後の対応はスムーズになる。確かに自然体で空の状態で向き合う事が出来れば、色んな場面で良好な関係が作れそう。

Q:若い頃は何でも楽しんでいた、という話があったが、何が楽しかったのか?また、なんで楽しむことを忘れかけていたのかを教えて下さい(会場の若手からの質問)

岩崎さん:若い頃は図面を書く部門に配属され、何でも任せてもらい、全部自分でやり切る、という事がとにかく楽しかった。徐々に仕事に慣れていった事によって、当時のような新鮮さも当然減っていった部分もある。その後、部署の責任者としてずっと部門を引っ張ってきたが、実はその部署は2008年のリーマン・ショックを契機にたたむことになってしまった。当時は勿論責任も感じたし、悔しさもあった。ただ、そういった事を乗り越えての今があるし、まだまだ出来る事はある。諦めない気持ちで、また当時の熱のようなものを感じながら、今はもっと楽しまなければいけない!と奮い立たせている。

DSCF2132経営塾の岩井議長:仕事は、長年続ければ当然色々な事が身に付いていくし、なんとなく解ったつもりになってしまう事がある。しかしそうなると、実は追求が止まり活力も下がっていくだけ。分かったつもりではなく、常に未知の世界が広がっていることに可能性を感じ、追求し続けていけるようになると、年齢や経験に関わらず常に仕事を楽しめるようになる。

Q:最後に、経営塾はまだ続きますが、今後の日本陶業をどのような組織にして行きたいか?志を一言お願いします!

岩崎さん:まず、自身は誰から見ても「魅力的な人間」になりたい。そして、仕事に関しては、とにかく新しい工法・技術・商品・人材、なにか1つでも本当に役立つ武器を創りあげたい!

畠山さん:歳を重ねるごとに経験や知識は積み重なっていくが、機動力や体力はやはり落ちていく。従来の発想であれば、自分にとって居心地の良い場所を守っていくような考え方であったが、これからは若い人達と一緒になって、追求力を高め、新しいものを作って行きたい。勉強会を通じて、建設業だけで無く日本全体の先行きに対する危機意識を持つようになった。だからこそ、そのような状況の中でも勝ち残っていけるように、そして若い人達が新しい形を生み出していけるような共同体を実現したい!

とても力強く、かつ将来の人財に対する期待のこもった一言を、有難うございました!
ちなみに、日本陶業さんの参加されている「共同体経営塾」は、文字とおりこれからの新しい企業像を具体化する為の追求議論を毎回重ねており、とても熱が籠っています。社内ではしがらみ等もあって話しにくかったような本音がアチコチに飛び交い、真剣な眼差しの中で追求が行われています。カリキュラムはまだまだ続きますが、回を重ねるごとに顔付きが変わっていき、活力が高まっている様子をヒシヒシと感じるので、修了後の成果発表が益々楽しみになりました。

さて、続いて新概念勉強会Bコース、今年1月から半年に渡って学んで頂いたメンバーからの発表です。トップバッターは、以前当ブログでもご紹介させて頂いた、深澤さんです。(紹介記事はこちら⇒リンク

2)新概念勉強会Bコース 料亭小宿ふかざわ 深沢女将 「安寧に還る場」

料亭小宿ふかざわの3代目女将であり代表取締役の、深澤里奈子さん。他にも、心が穏やかになれる場所作りとして「安寧プロジェクト」の代表、そして「人間関係論」を教える大学講師など、多彩な事業を展開。根本部分は「変化と成長」を根っことし、仕事や生活の全てに対して焦点をあてている。
IMG_7763
旅館を引き継いだのは26歳。2000年頃に、旅館の経営スタイルを転換させ、その時から「理念経営」に取り組み始めた。女性スタッフが多いので、感覚的にも掴めるように、理念を大きな木に例えて、「ふかざわ理念の木」を中心に添えている。幹は、「命が喜ぶ活き方の探求と発信」。これは2011年の震災を経て新たに登場した理念。社会的にマイナスのイメージが広がっていく事を感じ、「活きる力が大事だ」と思い始めた所から出来たもの。お客さんも、単に癒やされたい、といった感覚では無く、自分で主体的に旅を楽しんでもらいたい。出会った場所、人、宿のスタッフ達と、一緒になって人生を作り上げていくんだ、と感じてもらえるような場にしたいと考えた。そして、「人生に変化が起こる宿」というmissionが誕生。まずはスタッフ自身が変化する事によって、お客様と共感し合えるようなおもてなしのスタイルを追求してきました。

「命が喜ぶ活き方」というビジョンを掲げて、思考(頭)、感情(心)、魂・良知=命の原点、この3つを軸とした探求と実践をして来た。そんな中、感覚的には掴めていたものが、中々人によっては伝わらないもどかしさも感じ始めていた。そんな折、類の勉強会に出会い、不足していた言語化の力を補える可能性を感じて参加する事に。自分自身もスタッフ達も、感じている事をしっかりとカタチにして伝えられるようになろう、と思ったことがキッカケ。

勉強会に参加してみての最初の気付きは、「進化」の概念。今までは、より良くなっていく為に成長して行くもの、と捉えていたが、全然違った。外部世界に適応する為のものが、本当の「進化」。弱いから、進化するしかなかった、という事。そう考えると、人間の悩み、苦しみ、弱さ、というものこそが進化に繋がる第一歩なんだ、という事に気付いた。

また、旅館経営に直結する素晴らしい気付きが、「共感機能」。

共感機能:相手の期待に応えることが、自己の充足となる。原基的な共感、安らぎや癒しの感覚
  ↓↓
共認機能
:相手との期待・応望回路。評価認識や、自我までも生み出した。

  ↓↓
観念機能=精霊信仰=事実認識
:自然を直視して、自然の期待に応える。

これらの学びから、「原基的な共感機能」「本来の自然を直視する本来の観念機能」の2つは、まさに古来の日本人が持っていた本源的な要素ではないかと感じた。昔から人々が自然と行ってきた、“祈り”の本来の意味もここにあると感じた。本来の祈りは、神頼みとかではなく、自分自身と向き合うことではないかと思っている。手を合わせて心を沈めていくと、周りのざわつきや心の動揺などが巡ってくる。つまり、祈ることによって現実直視する、というのが原点ではないかと思う。だから、祈りを通じて日本人の遺伝子をONにしたい!と考えています。

旅館のスタッフ達全員で、仕事が始まる前に手を合わせて祈りの練習を始めてみた所、内面のざわつきやモヤモヤと向き合い、受け入れてから仕事に取り掛かるカタチができ始めて、とてもよい流れになってきた。

また、食の循環エネルギーを考える事にも取り組んでいる。作り手・運び手が連携してお客様のもとにお届けする、という事を今までやってきたが、今年はその循環にお客様も巻き込む事に取り組み始めた。やはり食べる方の意識次第で、食の持つ力も大きく変わってしまうのが実情。なので、どんな意識で食べてもらえるのが良いか?も探求し、しっかり伝えて、主体的に食べてもらえるような工夫を重ねている。そうする事によって、お客様からも心のこもった「美味しい~♪」という感想を貰えるように変わってきている。

旅館の中では、感性を高めるワークショップも色々と企画し、スタッフにもお客様にも色々問い掛けていく試みを展開している。脳の中心にある本能と、表層を覆っている観念の間を繋ぐ感性・共認を磨くことが、これからは特に大事なんじゃないかな~と感じている。

以上、2014年は、日本人が古来から重ねてきた、逞しく、優しく、感性の高い精神性を取り戻すべく日本人の遺伝子をスイッチON!にして、感謝を源泉に安寧になれる場所を作っていきたい。私達の体内記憶にある素晴らしい感覚を取り戻すべく、これらを具体的行動として実践・発信して行きます☆

とても素敵な発表でした。聞いているだけでも、充足させられました。更に素敵な部分が、質疑応答からも出てきましたので、ご紹介します。

IMG_7781Q:根っこの部分となった「変化と成長」に行き着いたキッカケがあれば、教えて下さい。

女将になってすぐの頃は、勿論右も左も解らない状態。理念経営に取り組もうと思い始めた前後で色々な事があり、一度は旅館を辞めようと考えたこともあった。その時に、一度それまでの自分をゼロにしてみた時に、目の前に拡がっているものが全く違う世界として飛び込んできたのがキッカケ。

Q:稼働率の高さ、リピーターの比率、集客で工夫している事などあれば教えてください。

リピート率は全体の4割くらいで、結構新規のお客様が多い。が、新規のお客様でも他の方からのご紹介でいらっしゃる方が結構多くて、それがとても嬉しい。

Q:震災以降の変化は、どのような過程を経て「お客様自身に楽しんでもらう」方向が生まれたのか?

IMG_7783震災時には実際にキャンセルも多く出た為、一日たっぷりミーティングをする時間が取れた。その時に、スタッフ達とじっくり話し合う中で作られた。自分達の強みは何か?どんな世界観を創り出したいか?そして、その為に今出来る事は何か?をみんなで追求した。その時に出来たビジョンが今日紹介したものだが、実際にそこから半年後くらいから、徐々に客層も変わってきた。まさに、「癒やし」ではなく「活き方」を探求しに来てくださる方が殆どになっていった。

Q:スタッフの人財育成を以前見学させて頂いた時に、「教える」場面が全然無かった印象があるが、それでもスタッフ達がしっかりと自分達で考えて行動出来ている。普段からどのような事を心掛けているのか、教えてください。

DSC02352スタッフ達には、必ず「感じてもらう」事を大事にしている。例えば、提供するお料理なども必ず全てのスタッフに実際に食べてもらい、どう感じたか?を書き残してもらっている。そうする事によって、始めてお客様ともどのような共感が得られたか?を感じ取れるようになるので、それを料理長の方に的確にフィードバック出来るようになったり。

まだまだ聞きたいことが沢山!でしたが、今回はここまで。
深澤さんは、一度それまでの自分をゼロにした、という経験談を語ってくださったのですが、それが本当に大きな人生の転機だったそうです。今は、あらゆる対象に向けての肯定感がとても深いので、新しい気付きが本当にスーッと吸収されていく様子が、見ているだけでも解ります。やはり意識を根本から塗り替えるために、一度まっさらになる、という経験は、閉塞感を前に不可能視の罠に嵌っている現代人にとっても大きなヒントになりそうだな、と感じました。

日本陶業さん、深澤さん、共に今までも本当に仕事や生きることに一生懸命であっただけでなく、これから更に追求し、沢山の充足を生み出してくれそうな、とても素敵な発表でした。私達自身も、単に「気付き」に留めること無く、自ら実践し、また未知の壁を発見し、さらに追求、というスパイラルを創造して行きたいですね!

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